ホストクラブで働くのは、男性ばかりのイメージではないでしょうか。今回は女性もホストの内勤や事務として勤務することが可能かや、ホスト独特の文化であるホモソーシャルについても解説します。
また柔軟に考えることで、ホストクラブに関連する仕事に女性が従事できる可能性についても示唆しております。
女性がホストクラブで働くことは可能?
実は、女性がホストクラブで働くこと自体は可能です。数は少ないものの、実際に女性が働いているホストクラブもあります。
女性がホストクラブで働く場合、男性と同様に「プレイヤー」と「内勤」という選択肢があります。しかし、すべて男性と同じように働けるわけではありません。
まずは、女性ホストと内勤の女性スタッフの働き方についてみていきましょう。
プレイヤーとして働く
ホストというと、「かっこいい男性しかなれない」と考えがちですが、実は女性がホストとして働けるホストクラブは存在します。あまり一般的ではありませんが、男性に混じってプレイヤーをしている女性ホストや、男装した女性ホストのみで構成されたホストクラブが実在します。
女性ホストの仕事内容は、男性ホストと変わりありません。女性のお客様をお迎えして、トークや飲食を一緒に楽しみます。女性だからこそ気兼ねなく話せるトピックでの会話や、きめ細かな気遣い、中性的な容姿といった男性ホストにはない魅力は、一部の女性から支持を集めています。
2023年に放送されたドラマ『ホスト相続しちゃいました』には、男装した女性ホストが登場しました。この女性ホストのモデルになったのは、ジェンダーレスホストの天使ニアさんです。グループ内でもトップを争う売上を持っているだけでなく、冬月グループの「Blue Rose」で代表を務めています。彼女はレズビアンを公言しており、女性ホストの代表的な存在として多数のメディアにも出演しています。
https://x.com/nia__br/status/1777274125385675143
近年は、社会でのLGBTQの認知が進み、自身のジェンダーについて公言する女性も増えつつあります。なかには、「かっこいい女性ホストに接客してほしい」というレズビアンの女性もいるでしょう。また、ストレートの女性でも、イケメン女性を推したいという人は少なくありません。男性が苦手な女性がいることを考えると、女性ホストにも一定の需要があるのです。
内勤として働く
女性ホストが受け入れられているのはごく一部の店舗のみです。そのため、女性がホストクラブで働く場合、そのほとんどが内勤になります。
ただし、内勤が受け持つ仕事のうち、女性が携われるのはお客さんの目に入らない場所・ポジションでの業務に限られます。これは、お客さんの多くは、ホストの同僚である女性スタッフをよく思わないことが関係しています。
たとえば、ホールスタッフは、内勤のなかでもお客さんと接触が多いポジションです。ホストとの時間を楽しみに来ているのに、当のホストが女性スタッフと親しげに話していたらどうでしょう。ただの同僚だと説明されても、やはりいい気持ちはしないことが想像できます。とくに、ホストに対して特別な感情を抱いている女性であれば尚更です。
実際にホールスタッフに女性を起用したホストクラブもありましたが、お客様からは賛否の声があったようです。もちろん女性としての意見がサービスに反映され、評価してくれる女性のお客さんもいます。
しかし、もともとホストクラブでは、同じホストを指名しているお客さんが店内に2人以上いる、いわゆる「被り」の状態になると、お客さん同士で喧嘩に発展することがありました。お客さんの前で、担当ホストが他の女性と話しているのを見せるだけでトラブルになるリスクがあるのです。
ホールスタッフは、受付や会計、ドリンク・フードの給仕で、お客様と顔を合わせるだけでなく、ホストとも言葉を交わします。ちょっとした会話からトラブルになる可能性が考えられるため、無用なトラブルを避けるためにも、ホールスタッフで女性を使っているホストクラブはほぼないでしょう。
具体的にどの仕事で女性の需要があるのかは、本記事内の「裏方スタッフ(内勤)としての需要はどのくらい?」で解説しています。
なお、ホストクラブにおける女性の立場やお客さんからの印象は、次項以降で詳しくお伝えします。
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ホストクラブは基本的に男性社会
ダイバーシティなどの言葉からもわかるとおり、世界はどんどん多様性に富んだものへと変化しています。性別という概念に捉われ続けることは、もはや旧時代的といえるかもしれません。
極端な例えですが、お相撲の世界に女性力士が誕生することは難しいように、どんな世界でも変わる部分と変わらない部分があるのも確か。
「女性だけど、ホストクラブで働きたい」と考えている人がまず知っておくべきこと。それはホストクラブが完全に男性で成り立っている業界であるということでしょう。
ホストクラブを支えているのは女性客。ホストは女性客にたくさんのお金を使ってもらうために、夢を提供する世界であるといっても過言ではありません。
もてなす側は全員男性で、もてなされる側が女性というのがホストクラブの構造なのです。
女性がホストから姫と呼ばれるのは、辛い現実を忘れて「このひと時だけは、お姫様のようになってね♪」というメッセージも含まれているのでしょう。
ホストと聞けば「イケメンが接客するお店」という思い込みが強い人がまだまだ多いかも?確かに整った顔でおしゃれな男性は多数いるものの、イケメンだけがホストクラブの本質ではありません。
中には三枚目キャラで女性を笑顔にさせるホストだっています。ホストの使命は、お店に訪れた女性を楽しませ癒すこと。
ホストクラブは「女性客が現実を忘れてお姫様になれる数少ない場所」なのです。夢の国は何も千葉県浦安市のみに存在するわけではないのです。
ホスト文化を理解するための用語「ホモソーシャル」とは
ホモソーシャルという言葉をご存知でしょうか?
「同性同士で、性や恋愛を伴わない絆や繋がり」を指す言葉なのですが、特にいわゆる男性同士の濃密な付き合いといった意味でよく使われています。
ホモソーシャル文化が色濃く残るのは、スポーツの世界。
運動部の縦社会は強烈で、先輩後輩の上下関係がかなりしっかりしています。
私立大学のラグビー部って今までいろいろ見た中で一番ホモソーシャルだったなあ
70歳になってもまだ同窓会の先輩とばっかりツルんで一緒に旅行とかいって、「先輩!」とか呼んでたし— ぜりー (@jerryyoixxx) June 23, 2021
体育会系と称されるホストの世界も、ホモソーシャル文化といえます。手塚マキさんは「ホストの世界は完全にホモソーシャルの世界である」と認めています。
読了: “ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ”(手塚マキと歌舞伎町ホスト75人from… 著)https://t.co/NNwpSKLIuG pic.twitter.com/UkBps1lINH
— みやさと (@paststranger) July 14, 2020
女性がホストクラブのスタッフとして働く場合に、ホモソーシャル文化について理解を深めておいた方がなじみやすいでしょう。ホストは指名ホストとヘルプホストが呼吸を合わせて、お客さんを楽しませるなど、男性同士のチームワークがかなり問われる世界。内勤も含めて、多数の男性が力を合わせて女性を楽しませます。
つまり女性がお客さん以外の立場で入ることは、かなり難しいといえるでしょう。女性客は、「担当ホストを独占したい」と考えていることも少なくありません。姫にとって他の女性は嫉妬の対象になることもしばしばあります。
をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』のホスト編で、ゆあという女性が「被りは伝票でやっつける」といった旨を口にするシーンが話題を呼びました。
被りは伝票で殺すんだよー♡の破壊力…
ゆあてゃかわい🥺🥺🥺 https://t.co/cABGeu7fvo— ゆきえる (@yukierururu) June 18, 2021
店内に自分が担当するホストを指名する他の女性客がいたら、気が気ではありません。ホストクラブはこのようにあえて女性の嫉妬心を煽る構造になっていることから「嫉妬型エンターテインメント」と称されます。
お客さん同士がお互いをライバル視して、「担当ホストのエースになろう!」とお金を使う分にはお店の収益につながるのでホストクラブからは歓迎されます。
しかしスタッフに女性がいることで生まれる嫉妬心は、マネタイズに関与しないのは明らか。つまりお店からすると、女性客の目のつくところに女性スタッフを配置すること自体、マイナスになりかれないのです。
女性がホストクラブでスタッフとして働く場合、女性客の視界に入らないのが条件となるでしょう。
女性がホストクラブで働きたいと思ったら、まず読む漫画
さきほど紹介した、をのひなおさんの漫画『明日、私は誰かのカノジョ』。こちらの作品は、ホストクラブに関する知識をまだ持っておらず、業界のイロハも知らないという人におすすめ。
をのひなおさんは、NGGの『Cruise』(歌舞伎町にあるホストクラブ)を取材したり、現役キャストの話を直接聞くなど念入りに取材を行いました。業界を知るなら、これほどうってつけの漫画はないでしょう。
どんなホストがいて、女性客とどんな駆け引きをするのかも含めてぜひ読んでみましょう。緻密に作り上げられたキャラのやりとりに「ホストってこんなことをしてたの!?」と新鮮な驚きがきっとあるはず。
NGGに興味を持った人は、まず応募してみましょう。ホストクラブと関わりたいのであれば、お店側に問い合わせて直接、疑問点を投げてみるのが業界入りする早道です。
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裏方スタッフ(内勤)としての需要はどのくらい?
ホストクラブで女性が働けるとしたら、
- 経理
- 事務
- ヘアメイク
などになります。
大きなホストクラブになると、店舗以外に事務所を構えるところがあります。ホストクラブ内でなければ、女性が働いていても女性客から嫉妬されることはありません。
ホストは外見が命。勤務前のヘアメイクはかなり大事な仕事。お店にもよりますが、もしヘアメイクの仕事があるホストクラブであれば、仕事を任されることもあるでしょう。どのホストクラブがどんな人材を求めているかは、どんどんアプローチを掛けてみないとわからない面があるのも事実。
まずは行動を起こしてみましょう。
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ホストクラブの運営側が別事業を始めればチャンス!
かつてはホストとして大成功を収めた人間が、運営側に回るようになり、失敗して立ち行かなくなるというパターンが多数でした。「名選手名監督にあらず」という言葉があります。
あなたは小さい会社の経営者です。
A:他のスタッフの5倍以上の営業成績を上げ続けているトップ営業スタッフ
B:自分自身は平均的な営業成績だが教育を担当した後輩が元々どんなに成績が悪くても右肩上がりで成長させることができる営業スタッフどちらが営業リーダーにふさわしいと思いますか?
— Fujimori@元経営者のマッチョマーケター (@fujimori_hrc) June 23, 2021
どれだけプレイヤーとして優秀であったとしても、運営に回って同じように力を発揮できるかといえば否というケースが多かった模様。しかし時代は変わりました。今やホストで成功した人が、ホストクラブの経営だけではなく他業種にも進出し、収益化に成功するケースも珍しくないのです。
ホストクラブで働きたいと考えている女性にとって、これは大きなチャンスでしょう。ホストクラブオーナーが手掛けている他の案件で信頼を勝ち取り、そこからホストクラブに関係する仕事を振ってもらうことも可能。もしくはホストクラブのスタッフとして働くようになった後、別事業の仕事を任されることもあります。
ひとつのことのみに打ち込む人よりも、様々な分野で多岐に渡って活躍できる人の方が令和の時代は求められているのは確実。スペシャリストよりも、多くのことを並行して行うスペシャリストにこそ需要がある時代となりました。
時代の流れからして、スペシャリストよりもゼネラリストの方が活躍しやすい。
私は〇〇の専門家だから、〇〇しかしません。
というスタンスでは、届けたい人へ届かずに終わる。
商品とかスキルの本質的な魅力を知ることは重要だけど、それを届けるための手段にまで興味を持つことも大切。
— 藤原和毅|マーケター (@kazuki_fujisan) September 19, 2020
元ホストプレイヤーで、別業種も手掛けている歌舞伎町の人達を数名紹介しましょう。
Smappa!Groupオーナー・手塚マキ
2020年ホストに短歌を詠ませるという企画から始まった『ホスト万葉集』を世に出すなど、一風変わった切り口で注目を集めている手塚マキさん。
本日、毎月1度のホスト歌会
フェルセンからは
巨匠と呼ばれる武尊 代表を筆頭に
短歌王子 宮野 真守 幹部補佐
最近、肉体改造に成功した瑠璃
ホスト万葉集を読んで入店した
新鋭 桜咲 蘭という
そうそうたるメンバーで臨みます結果は乞うご期待!!#スマッパグループが強くする pic.twitter.com/gjBnF2vPKx
— 🏰SMAPPA!HANS AXEL VON FERSEN🏰公式【相互】 (@smappafersen) May 13, 2021
コロナ禍では、新宿区役所などの行政と連携するなど、これまでの歌舞伎町で閉鎖的に生きてきた旧世代の人達とは全く違う取り組み方をしているのが特徴といえます。
手塚マキさんのSmappa!Groupが手掛けているのは
- ホストクラブ
- バー
- 飲食店
- 美容室
- ヘアメイクサロン
- 介護
- 書店
など、かなり幅広いものとなります。
『ホスト万葉集』の出版からも見てとれるように、文化事業に注力しています。2020年に新型コロナウイルスが蔓延して、多くの人がステイホームを強いられた時でさえ、希望を失わず次々に新しい仕掛けをしていたのも記憶に新しい話。
14世紀に当時の人々を悩ませた疫病といえばペスト。このときイタリアで生まれたのがボッカチオの『デカメロン』という疫病文学の名作。コロナという疫病の蔓延を逆手にとって、筆談カフェ『デカメロン』を期間限定でオープンさせたことも話題になりました。
今日のNHKのTVニュースと29日の朝日新聞DIGITALに歌舞伎町の筆談カフェ&バー「デカメロン」が取り上げられていた。手塚マキさん、次々に手を打つねェ。旬の人間は勢いがある。 pic.twitter.com/TA5ZSD5VWb
— 藤縄善朗 (@y_fujinawa) August 31, 2020
既成概念に捉われることのない手塚マキさんは、歌舞伎町新時代の旗手のひとりといえるでしょう。
NGGオーナー・桑田龍征
日本発の現役大学生ホストクラブオーナーとなった桑田龍征氏。彼はキャストを引退して、運営側に回った後、ホストクラブ以外にも様々な異業種のオーナーとなりました。
作家としての顔を持ち2019年2月25日に「ホスト2.0 歌舞伎町新時代の稼ぎ方」という著書を出しています。
『ホスト2.0 歌舞伎町新時代の稼ぎ方』著者、桑田さん(@ryu_pi_110 )の出版記念パーティーへ。シャンパンターならぬブックタワーが作られていたw 2m近くある。すごい。 pic.twitter.com/fiJrgF0wJ4
— 片野貴司 (@tk_gaz) March 18, 2019
1986年1月10日生まれ。まだ30代半ばなので、若い世代のホストクラブオーナーといえるでしょう。
行動力のあるアイデアマンであり、コロナ禍では「リモートでホストとの会話を楽しんでもらいたい!」という思いから、『ズムホス!』を発案。業界初の試みである『ズムホス!』は、大きな注目を集めました。「ホストクラブに興味があるけど、いきなり足を運ぶのには不安を覚える…」という人にとって、『ズムホス!』は安心を与える新たなアプローチでしょう。
“大自粛時代”のエンタメを切り拓くオンラインホストシステム「ズムホス!」遂にリリース ~オーナー・桑田龍征ロングインタビュー~https://t.co/w6uakSMz9J
— valuepress(バリュープレス) (@value_press) April 27, 2020
『ズムホス!』は、コロナ禍が終わっても、新しいビジネスモデルとして残っていく可能性が高いでしょう。桑田氏はメディアにも積極的に出ていくスタンスを持っており、活力を生み出す熱いメッセージを送り続けています。
桑田龍征氏は、2024年6月現在
- ホストクラブ8店舗
- 学習塾8校舎
- ワインインポート事業
など複数の法人を10社経営中。
とにかく好奇心が旺盛で「やりたいと思ったら、すぐ動く!」という瞬発力の持ち主。TikTokをバズらせるなど、日夜様々な仕掛けで我々を楽しませてくれます。
NGGの三大理念である
- 真面目にふざける
- 一生不満足主義
- 何をするかではなく誰とするか?
に共鳴できる人は、ぜひNGGで働いてみてはいかがでしょう?ノリが良くて明るくて仲間思いの楽しい人達が歓迎してくれますよ。