ホストと聞けば若い男性がイケイケの接客をしている印象が強いはず。しかし今はたくさんの種類のホストが増えました。ホスト求人を見ればシニアの年齢に該当する男性を募集しているお店も。
世間知らずで生意気なまま30代になってしまった社会不適合者の皆さんには、わりとまじでホストと遍路やってみることをお勧めします。こんなやさしいせかい、ほかにそうそうないぞ。
— 花房なゆた🐟遍路逆打ち (@1060work) July 29, 2020
なぜシニアホストの需要があるのか、シビアに分析していきます。
日本の平均年齢
日本人の寿命が伸び続けています。1990年の平均寿命は女性81.9歳男性が75.92歳でした。これが2017年になると女性が87.26歳、男性が81.09歳に。終身雇用が成り立ち還暦まで働いて人生リタイアするなんてライフスタイルは、はるか昔。今はどの世界でも、年齢層が上がっています。
野球の話で恐縮ですが、阪神タイガースの福留孝介選手は、2019年に42歳となりましたがまだ現役として存在感を示しています。彼はチームになくてはならない存在として、注目を集めています。
福留 孝介(ふくどめ こうすけ、1977年4月26日 – )は、阪神タイガースに所属する鹿児島県曽於郡出身のプロ野球選手(外野手)。右投左打。元メジャーリーガーで、愛称は「ドメさん」。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E7%95%99%E5%AD%9D%E4%BB%8B
ホストは確かに若手が多いのは事実。しかしシニア層のホストに需要がないかといえば否でしょう。日本人が働き続ける年齢が上がれば、比例してホストの年齢も上昇していくことが考えられます。そのため「シニアホスト募集!」という情報が求人情報に掲載されていても、特に不思議ではありません。
熟年のシニアホスト
還暦を超える現役ホストが存在すると聞けば、あなたはどう思いますか?「ま、マジで!?」「おじいちゃんにホストが務まるの!?」と驚きを隠せないはず。ホストクラブのお店にいるのではなく、出張ホストに限った話ですが、還暦を超えるホストは確かにいます。
シニアにしか出せない味がありますし、会話の引き出しが多いのも間違いないでしょう。シニアホストの魅力を知った女性は、また指名したくなるもの。「気づけばシニアホストの虜になっちゃった…」なんてことがあるかも?
ホストの数だけファンが存在。ルックスが重視されるホストではあるものの、最終的には人間力が問われます。もしあなたの年齢がシニアの範疇で、ホストの求人募集条項をチェックしていて、面接を受けられるならお店に出向きましょう。年齢に関係なく軽いフットワークの持ち主が、ホストとして高い適正を持つことは間違いありません。
バーのマスターもある種のホストである
そもそもホストの定義って何でしょう?実は明確な取り決めがありません。お酒を出したりする接客業は多分にホスト的な要素を含んでいます。その視点で見ればバーのマスターもホストに該当。聞き役に徹してお客さんを盛り上げたり癒やしたり、あるいは心地良いツッコミやおもしろトークを提供して笑わせるのもバーマスターの仕事。比較するとホストの業務内容と、とてもよく似ています。
「シニアホストの求人が見当たらない」とお嘆きの人は、バーのマスターも含めて探す、というのもひとつのやり方でしょう。バーのマスターをしていると真面目な人からそうでない人まで、多種多様の人間と接する機会が増えます。この経験が人としての成長につながるのです。バーのマスターを体験してから、シニアホストとして働くという順番は、理にかなっているかもしれないですね。
バー(英:bar)とは酒場、飲酒店のことである。イギリスではこのスタイルの酒場をパブと称する。類似呼称にパブがある。
日本で「バー」の看板を掲げる場合は、カウンターでカクテルや水割りなど酒類を提供する店舗が多く、酒類を提供する風俗店や娯楽を提供する店でも「バー」を名称に用いる場合が散見される。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC_(%E9%85%92%E5%A0%B4)
熟年の”ホストクラブ”はある?
「もしシニアのみに絞ったホストクラブの募集があれば嬉しい」と考えている人に向けて、さらに深掘りした情報をお届けしましょう。
かつて浅草などに、還暦を超える男性ばかりが勤めるホストクラブが存在しました。思い切った切り口に注目が集まりました。しかし現在そういったシニアのみをそろえる戦略のホストクラブはあまりないようです。
もしホストクラブで働くとしたら、若い男の子たちに混ざっての勤務になることをあらかじめ知っておくといいでしょう。ちなみに新宿歌舞伎町の「愛本店」は、高い年齢のホストの在籍率が他店よりも高いといわれています。
止まらないおっさんズLOVE💓
次回もお楽しみに📰#愛本店#桐生相談役#源次長 https://t.co/6S9rUE27Pr
— 愛本店 (@aihontenhost) September 4, 2019
「ホストは20代が旬で、30代には引退」と言われていたのは今や昔。30代の人気ホストも多くいる中、40代でもトップランカ…
50代より上の年齢でホストはきつい?
ホストクラブの求人情報に目を通すことで「シニアホストのあるなし論争」に、最も早くケリをつけられます。答えからお伝えすると、シニアホストの採用はあり。最年少では「18歳からOK」とされるホストの世界ですが、30歳を超えるとホストクラブ側から、求められなくなります。
しかし見た目が若かったり、他のホストが持たない引き出しがあったりすれば面接してもらうことは可能。電話をかけた際に採用担当者が興味を抱けば「とりあえず一度お店で面接をさせていただけますか?」と告げてきます。
面接の際に魅力のアピールに成功すれば、勤務することだってできます。ただし可能性があるのは40代まで。50代を超えると、面接までこぎつけることさえ難しくなります。
年齢<人間的魅力 スコトーマを外せ!!
スコトーマという言葉があります。眼科医業界で使われる盲点という意味。
年齢を重ねた人がホストとして活躍するには、スコトーマをいかに外すかというのが重要になるでしょう。
これまで全く認識出来なかったのは、自分の中にある固定観念があったからです。こだわりを外すとスコトーマが外れ、新しいチャンスが見えてきました。リラックスして楽しんで行きましょう。
— 自在観時空マニフォールドと空なる視点の構築 (@65QjUJ3n) July 28, 2020
あのアインシュタインは「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクション」という名言を残しました。
「自分は年齢がいっているからホストとして活躍するのは無理」というのは、自身がホストをやらなくてもいいという理由を作るための逃げ口上。
最後はあなたがどれだけホストをやりたいのか?や楽しめるのか?が問われます。
大切なのは、お客様を喜ばせる気持ちと覚悟。
年齢はあくまでひとつの指標でしかありません。
最後に勇気が湧き出る45歳シニアホストとして成功した男性のインタビューを引用します!
45歳という年齢でハンディなどを感じますか?
ないですね。
もちろん歳がいってるの嫌!
って言う子もいるけど、同じように若い子が若すぎると嫌!
って言われる事もあるからね。
だから結局みんな同じ。
特にハンディは感じないかな。ホストは若いうちだけの仕事って概念が覆りますね!
俺今45歳だから50歳くらいまで頑張ればほぼ定年みたいなもんじゃない?
だからもっと年齢が高いホストも働きやすい店が増えたらいいなと思うよ。
まとめ
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
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シニアのホストは確かに存在しますが、年齢を重ねるとだんだんきつくなってくるのは確か。ホストという仕事に魅力を覚える人は、相応の努力を重ねてホストでい続けることも、もちろんあり。
ただし「そろそろきつくなってきたから、別の仕事を探したい」という人は、シニアホストの求人広告だけをチェックするのはおすすめできません。別業種に目を向けることも大切。
たくさんの選択肢を持っておけば、ホストを廃業したあとでも、食い扶持を稼ぐことができます。柔軟性が求められる時代だからこそ、ひとつのことに固執せずに様々な働き方を模索しましょう。