ホストといえばホストクラブを連想する人が多いかもしれません。しかしホストの形はたくさんあるもの。出張ホストという形式もあります。出張ホストを志す人にとって気になるのが求人情報に嘘はないか?実際のところどうなのかを検証していきましょう。
出張ホストクラブ(しゅっちょうホストクラブ)は、通称「デリホス(デリバリーホスト)」・「出張ホスト」と呼ばれ、「ホスト」と呼ばれる男性が、主に女性客を対象に映画鑑賞・ショッピング・ドライブ・観光案内・食事の同伴・性交渉など、デート気分を楽しませるサービスである。レンタル彼氏と称している店もある。
引用:wikipedia
出張ホストという仕事の嘘
出張ホストがどんな仕事内容かといえば主に店外デートです。顧客と一緒に映画館や水族館へ行ったり、ランチやディナーをするのが業務。
デートと聞けば、そのあとの艶っぽい展開を期待する人がいるかもしれません。もし出張ホストの募集で「お客さんとのLOVE展開もOK」と書かれていれば嘘だと判断してください。
ホストはファンタジックな存在。普段はできないことを女性側に提供して、うっとりとしてもらうものの、一線は引いています。中にはお客の女性に手を出すホストがいますが、基本的にこういった行為はNG。ホスト業界で「公私をわきまえない手癖の悪いやつ」とたちまち認定。そうなるとネガティブな印象が常につきまといます。どの世界でも日本は村社会的要素が強いもの。
村社会(むらしゃかい)とは、集落に基づいて形成され、有力者を頂点とした序列構造を持ち、昔からの秩序を保った排他的な社会を指す。同類が集まって序列をつくり、頂点に立つ者の指示や判断に従って行動したり、利益の分配を図ったりするような閉鎖的な組織・社会を1にたとえた語。談合組織・学界・政界・企業などに用いる。村社会にはしきたりがあり、それを破ったものには村八分などの制裁が科せられる。そこから派生して、同じような悪習を持つ閉鎖的な組織や社会も村社会と呼ばれる、少し悪い言い方である。[1]。
引用:wikipedia
悪い噂がどんどん流布されていくと、雇ってもらえなくなるのは日を見るよりも明らか。孤立するということはホストにとっての死を意味します。出張ホストの役目は、顧客の女性を満足させること。それは性的なサービスを含むものではないと、脳裏に刻んでおきましょう。
出張ホストの利用者ってどんな人?
出張ホストの求人募集に嘘があるのかないのかを検証する前に、どういった人達が出張ホストの顧客なのかを解説します。
かなり多いのがかつてのお客さん。ホストクラブに通う女性は、お店の雰囲気もさることながら、やはり贔屓のホストとしゃべりたくて足を運ぶもの。
もしいきなりお目当てのホストがいなくなったら「なんとしてでも会いたい…」となるのがファン心理。出張ホスト業を始めたと知れば、店外デートができるわけですから、指名するのは当然の流れでしょう。
事情がある人、寂しい人も出張ホストの客に
ホストクラブに通えない事情がある女性もいます。気を使いすぎる女性なら、贔屓のホストを変えたことで気まずさを感じることも…。
また一人飲みばかりが続いて「誰か相手をしてくれたら嬉しい」という女性も出張ホストの顧客になりやすいでしょう。出張ホスト、通常のホストに関わらず、何か満たされないものを持つ女性が、ホストに興味を持つのは間違いありません。
出張ホストと登録料詐欺
出張ホストをするにあたり、求人欄を読み込んでも書いていない嘘情報があります。それは登録料。面接を受けにいった際に「出張ホストをしたければ、まず登録料をお支払いください」と言われることがあるようです。
何も知らない人であれば「それが習わしなんだ」と信じ込み、すぐに登録料を支払うかもしれません。しかし注意しなければならない事例も存在。登録料を取るだけ取って、その後、仕事を全く斡旋することがない詐欺行為を働く人達がいるのです。
詐欺罪(さぎざい)とは、人を欺いて財物を交付させたり、財産上不法の利益を得たりする行為(例えば無銭飲食や無銭宿泊を行う、無賃乗車するなど、本来有償で受けるべき待遇やサービスを不法に受けること。 また債務を不法に免れたりすること)、または他人にこれを得させる行為を内容とする犯罪のこと。 刑法第246条に規定されている。
引用:wikipedia
ホスト業界もピンキリ。誠実な対応をする人もいれば「隙があれば搾取してやろう」と悪巧みをする連中もいます。全てを鵜呑みにすることなく、ある程度、疑いながら動いた方がいいでしょう。
詐欺かどうか見分けるには?
特定取引法という言葉を耳にしたことはありますか?事業者が悪質で違法な勧誘行為をできないように定められた法律。消費者の利益を保護するために機能しています。前述した出張ホストとしての登録料を要求しておいて、仕事を斡旋しないという旨が、もし求人サイトに書かれていたら、特定取引法に抵触。業務提供誘引販売取引に該当します。
特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。 具体的には、訪問販売や通信販売等の消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者が守るべきルールと、クーリング・オフ等の消費者を守るルール等を定めています。
引用:特定商取引法ガイド
また求人欄で電話の問い合わせの項目がなかったり、上半身裸のホストの写真を掲載しているのもかなり怪しげ。嘘情報を載せて、誰かを騙そうとしている可能性が高いため注意が必要です。
扇情的なイメージがある場合は特に注意
「無料で熟女と美味しいお酒が飲めて、しかも肉体関係あり!」などといった謳い文句の出張ホストサイトがあります。言わずもがなですが、こんな求人は嘘、嘘、嘘。ホストの仕事は感情労働。女性からお金を払ってもらうために、涙ぐましいまでの努力を重ねます。楽して女性とムフフなことができて、お酒まで飲めるのに、報酬が発生するわけがありません。
感情労働(かんじょうろうどう、英: Emotional labor)とは、感情が労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働のこと[1]。肉体や頭脳だけでなく「感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要」である労働を意味する。
引用:Wikipedia
焦りすぎているときは、こういった甘言にだまされることもあるでしょう。しかし心の中にいるリトルあなたが「こんな話はむしが良すぎる。疑った方がいいぞ!」と声をかけてくれるかもしれません。衝動的に突っ走る性格の人ほど、注意が必要です。
リトルあなたがいない人は、客観的にジャッジできる知人、友人を周囲に配置しておいて、相談してくださいね。
まとめ
詐欺や嘘の見分け方は決して容易ではありません。もし出張ホストの求人に嘘があり、詐欺行為の被害にあったとしても、裁判はおすすめできません。なぜなら裁判を起こすには莫大な費用がかかり、どう考えてもマイナスになるからです。時間もお金も奪われてしまうでしょう。もし詐欺被害に遭遇した場合は、消費者センターに内容を克明に伝えてください。多くの声が集まれば、改善へと動き出すことも考えられます。最も賢明なのは、詐欺の被害自体を回避できることなのは、いうまでもありません。