「ホスト＝酒豪」というイメージ強すぎるあまり、ホストになる夢を諦めてしまっている人がいるかもしれません。
しかし今やホストの価値観はガラリと変化！接客時にアルコールを飲まなくても、ホストとして大成することは可能。いまや完全にニュージェネレーションホストの時代に進化しました。
下戸のあなたでもホストとしてやっていくことは、十分可能なのです！
浴びるように酒を飲むのは化石ホスト
かつてのホストは無頼揃いでした。まさに「太く短く！」を地で行くような短命のホストも珍しくなく、「派手に稼いで、一瞬で散ってもそれで本望」だと考えていた人が多かったでしょう。
今日は肝臓ぶっ壊れるまで飲みます。
いつも飲んでますけど😙— 🍊のグループのとあるホスト (@mafuyu920) May 17, 2021
どの業界でも、時代の変化とともに価値観は変わるもの。ホストの世界も例外ではありません。最近では、セカンドキャリアを見据えながら、キャストとして働くホストも増えてきました。ホストがプレイヤーとして長年輝き続けられるのは、至難の業。
コロナ禍であろうとホストの聖地・歌舞伎町では、勢いのある若いホスト達が、次々と現れます。毎夜の業務で、浴びるように酒を飲んでいては、肝臓を壊しかねません。
肝臓強いからって調子乗って酒飲んでると他の臓器がボロボロになってるからなって知り合いのホストに言われて毎日スト缶10本生活はやめた。
— ゆ (@qbv8gzs) May 11, 2021
過去を振り返ると、内臓疾患を患いホストの世界を去っていった人間が山ほど存在しました。破天荒ホストの生き様を目の当たりにしてきた若い世代のホストは、かなりクレバー。
本日定休日！！
肝臓休まれ！！！ pic.twitter.com/5c6oLjiqyY— 🍊ホストで一番踊れるS.P.L 一条 ダイヤ🍊 (@daiya_s_p_l) May 18, 2021
「あの先輩ホストのことは人間的には好きなんだけど、栄華が長続きしない生き方」などと、冷静に分析しています。「俺は同じ轍は踏まないぜ！」と、しっかり学習し健康管理をしっかりしながら、将来に向けた動き方を見せる人も大勢いるでしょう。
引き返せ！脂肪肝は地獄の入口
キャリアの長いホストほど、脂肪肝に苦しむことは少なくありません。脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に多く蓄積した状態を指します。「沈黙の臓器」といわれる肝臓は、元来症状を出さずにかなり耐え忍ぶ性質があります。
しかし、この肝臓の忍耐力こそが「気づけば取り返しのつかない自体に陥っていた」という事態を招きかねないのも確か。
脂肪肝の症状が見られたとしても、そこから節制を続け健康状態を良好に保つ努力をすれば、大事にはいたりません。
もし脂肪肝であるにもかかわらず、アルコールの大量摂取をストップしなければ、肝硬変や肝臓癌など命に関わるところにまで発展するものと心得ておきましょう。ホストにとって脂肪肝の発覚は、奈落への転落のスタートになることもあるほど、恐ろしいものなのです。
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ROLAND（ローランド）が変えた価値観
「接客中にアルコールを飲まなくても成功することができる」と身を持って証明したのはROLAND（ローランド）。
「庶民の汁をすすって売り上げを立てるホストってカッコ悪いなと思った」など、独特の言い回しで、己のポリシーを表現するホスト界の帝王。彼はホスト業界の価値観をものの見事に変えて見せました。ちなみに「庶民の汁」とはビールのこと（笑）。
ビールを庶民の汁って名言でコーラ100杯飲めるよ、今度こそおやすみ(笑)
— 刹那🎈🤡 (@anazaheven11) November 8, 2018
大げさな話ではなく、ホストの世界はROLAND以前、ROLAND以降に分けられるかもしれません。それほど絶大な影響を与えたROLANDの後に、「俺も下戸だけどホストとしてトップに立つ！」と続いた若手はかなりいることが想像できます。
お酒をたくさん飲めるから、ホストになれるわけではありません。お客さんに夢や希望を与えられるなど、顧客を大満足させる能力が高いからホストとして成り立つのです。
本質を見失わずスターダムに上り詰めた帝王
ホストの世界は玉石混交。元ホストや、現役ホストが犯罪に手を染めたり、事件や事故に巻き込まれるケースも確かにあります。しかし、そういった残念な結果を招いてしまうのは、信念がなく本質を見る力がないホストだからといっても過言ではありません。
- 楽して稼げそう
- 女性からチヤホヤされる
- 仕事で酒が飲める
などといった表層のみのイメージで、大志を抱かずにホストデビューした人間は軒並み成功しないもの。なぜならホストの仕事ほどハードな感情労働はあまりなく、誠意が求められる業務はないからなのです。
アルコールの摂取より感情労働への理解を深めよ！
感情労働とは、社会学者Ａ・Ｒ・ホックシールドが提唱した概念。顧客の感情を特別な状態に持っていくため、自分の感情を誘発や抑圧をする仕事の呼称。
医療者に限らず感情労働する職種は、感情のコントロールがうまいから、側からはなんともないように見えるかもしれないけど、悲しみを引きずったり、人知れず弔ったり、それぞれ悩みながら働いています。みんながんばってる。周りにも、自分にも優しく。
— 📪後閑愛実@著書「後悔しない死の迎え方」 (@MeguGOKAN) May 12, 2021
過度な気遣いを要求される接客業務は、全て感情労働の範疇に入るでしょう。ホストはオラオラしたイメージとは裏腹に、様々な能力が求められます。
ひとりで複数の姫を担当するようになると、各々が今どういった精神状態なのかを把握しケアやフォローをすることも必要になるでしょう。売掛と呼ばれるツケで遊んでもらう場合は、月末にしっかりツケの支払いをしてもらえるか確認しなければなりません。
もし担当客の姫が飛んでしまい連絡がつかなくなったなら、その負担は担当していたホスト側に回ってきます。お酒を飲めるかどうかよりも、姫のマネージメントがしっかりできるかや、お金を使わせすぎてしまい、「追い込んでいないか？」などの配慮する能力の方がむしろ大切。
甘く見過ぎているとホストデビューしてから「なめすぎていた……」と後悔する羽目になります。ただしガッツとポリシーがあり、誰かを喜ばせるのが大好きな人には天職であるといえるでしょう。
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ホストはチームワーク！下戸でもカバーしてもらえる
ホストといえば、単独で動いているイメージが強いかもしれません。
ホストは仕事をする場所を間借りしている個人事業主のような存在ではありますが、接客中、協力し合いかなりのチームワークを発揮します。人気ホストともなれば、ずっと同じ姫相手に接客ばかりできないことも……。
「ごめん、ちょっと行ってくるね」と手を合わせ、別の席に移動するなど日常茶飯事。そんな時は、ヘルプについているホストが場を繋ぐなどのフォローをするのです。
ホストはバースデーイベントを派手に行い、それはお店の収益に直結します。バースデーイベントでは、誕生月のホストを主役にして、みんなでバックアップ。もちろんナンバー入りなど熾烈な争いを繰り広げている競合が協力するかはわかりませんが、フォローできそうな人は率先して、サポートに回ることも珍しくない世界。
下戸のホストがいれば、飲めるホストが「飲み専」となってさりげなくフォローするケースも。
酔っ払った姫が「私、一緒にお酒を飲みたいのぉ～」と、駄々をこねたとしても、メインホスト、ヘルプのホストのどちらかが、お酒を飲みたら問題なし！下戸のホスト同士がかぶらないよう、ホストクラブ側も配慮してくることでしょう。
無理に酒を飲むと体が壊れる
「酒は百薬の長」という言葉あるものの、アルコールの過度な摂取は「百害あって一利なし」なのです。「飲みすぎて内臓の機能が低下した」というのは、ホストが引退を余儀なくされる理由のBEST3に入るはず。
どれだけ当人がホストの世界を相手いても、体を壊してしまっては復帰もままなりません。飲めない人は面接の段階で「体質的にお酒を受け付けない体質なのですが、問題ないでしょうか？」としっかり確認しておきましょう。
上の世代になると未だに「アルコールをたくさん飲んで肝臓を鍛えれば、飲めるようになる！」と思い込んでいる人がいます。しかし上記の説にはエビデンスがないですし、迷信と大差ないものと捉えてOK。
ホストは感情労働であると前記しましたが、確かにアルコールでスイッチを入れて陽キャラになったり、仕事モードになれる人はいるでしょう。お酒が感情のスイッチを入れるアンカリング的な役割を果たすことはあるものの、スイッチオンは必ずしもアルコールの力を借りなければいけない、というわけではありません。
- ヘアセットする
- 仕事着に着替える
- ホストクラブのドアノブを握る
など各々によって、スイッチの入れ方は変わるはず。
頭の良いホストは生き残りそうでなホストは散りゆくもの。何事も正解はひとつとは限らないのです。世間的に正しいとされていても、それがあなたにとっては不正解のことも度々あるでしょう。「お酒を飲まない状態でお客様に何を提供できるか？」を、徹底的に考え抜いてくださいね。
自分が全く飲めないのか少しは飲めるのかを確認
本物の下戸は、ウイスキーボンボンなど少量のアルコールでも顔が真っ赤になるほど酔っ払ってしまいます。
下戸と称される人には、全くアルコールを受けつけない人と、頑張れば少しは飲める人に分類できます。もちろんお酒に関しては体質的なものがあるので、頑張るものではありません。
「どうしてもという時なら、飲めますので」と伝えるのもひとつの手。ただし「基本的には飲まない接客スタンスでお願いします」と沿えておきましょう。
ホストはイメージがつきやすい職業。お客さんが「この人は飲めるホストなんだ」と一度でも認識してしまうと、その次からどんどん飲まされかねません。健康のためにも「お酒は飲めないけど、お客さんを楽しますのが上手なホスト」という印象を与えることを目標にしてくださいね。
酒を飲まずに接客する裏技
ホストのチームワークは、様々な場面で発揮されるもの。「ひとりだけウーロン茶では場がしらける」という際に使える裏技があります。それはヘルプにノンアルコールの飲料に、こっそりわからないよう替えてもらうのです。
もちろん目ざとい姫だったら、気づいてしまうこともあるでしょう。姫の注意を別のところへ集めておいて、その隙を狙うなどミスしないよう注意してくださいね。またヘルプに飲み物を薄めてもらうことも有効な手段。手慣れた人になると、おしぼりで口元の汗を拭う振りをしながら、お酒をおしぼりへとしみこませることもやってのけます。
グラスにドリンクが入れられてすぐに上記のようなことをすると、さすがに怪しまれるので、タイミングを見計らいましょう。姫が良い感じで酔っ払ってご機嫌になる頃合いが来るのを、ゆっくりと待つのです。
くれぐれも真剣な悩み相談をされている途中に、「いかに飲まずに乗り切るか？」ばかりを考えるのはやめてください。「ちょっとアンタ、さっきから話も聞かず何やってんのよ！」と立腹させては元も子もありません。
どうしても飲まないといけない時は…
ホストを続けていると、裏技を使ってもお酒を飲む必要性に迫られる場面が出てくるかもしれません。そんな時のために、飲んでもそれほど酔わない方法をインプットしておきましょう。
飲んだアルコール量と同じ量の水を飲むだけで、酩酊しづらくなるといわれています。アルコールをちびちびやりつつ、水も同時に摂取していればそれほど酔わずに済むかもしれません。姫の意識を話に集中させておけば、グラスを口に運ぶ頻度を減らすことの可能。
聞いた人の感情が確実に揺さぶられる鉄板エピソードのネタを、いくつか仕込んでおくことも大切になるでしょう。
あなたの価値を提供できれば下戸でもOK
ホストクラブを訪れる女性は、夢の国へ足を運ぶのと同じような感覚かもしれません。一晩で姫が何十万、何百万円も使うことがざらにあるホストの世界。なぜそれほど大金を使う価値があるのでしょう？
それは日常の鬱積や、不満を一瞬忘れてくれるほど、煌びやかな時間を提供してくれるからに違いありません。アルコールを飲めなかったとしても、ホストとしてできることは無数にあります。
正解がひとつではない世界だからこそ、ホストは自分の頭を捻って「俺だけの正解」をいくつも導き出さなければいけません。ホスト界の帝王ROLANDという参考にすべき例があるのですから、下戸は言い訳にすらならないと捉えておきましょう。
頑張れば頑張っただけリターンが大きいのがホスト業界。売れっ子になれば、年収の一千万超えはおろか一億を超えることだって夢ではありません。あなたがホストとして大成功できた暁には「お酒が一滴も飲めなくたって、俺みたいになれます！大丈夫！！」と下戸体質に悩む未来のホストに希望を与えてみてはいかがでしょう？
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