歌舞伎町の絆!アラフォー元ホスト男性が再起を決意したきっかけ
参考サイト:https://www.tokyo-np.co.jp/article/96761
歌舞伎町は独特の価値観を持つ街。人と人との距離感も絶妙なものがあり、歌舞伎町に流れ着いて「ここなら安心して暮らせそう」と拠点にすることを決める人もいます。
また「そろそろ歌舞伎町を離れるときだな」と、いきなり思い立ち別の街へと旅立つ人も。
悲喜こもごもが詰まった歌舞伎町ですが、その中には絆を育み関係を深め再起をかける人達もいます。
今回は、歌舞伎町を「特別な街」と位置づけこよなく愛するアラフォーの元ホスト男性について東京新聞の記事を参考にお伝えします。
【社会】思い出が詰まった歌舞伎町で、またホストをしたい<新宿共助>https://t.co/S1hACI8PBF
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) April 8, 2021
新型コロナウイルスの影響で、夜職から足を洗いこれまでとは異なるキャリアを選んだ人は少なくありません。
一方で、新宿・歌舞伎町から離れていた人間が再起をかけて「また歌舞伎町で勝負しよう!」と戻ってくるケースも。
今回、紹介するのは後者の男性です。
21歳でホストデビュー、その後プロボクサーを目指すものの…
彼の出身地は愛媛県。21歳のときにホストとしてデビュー。ホストになった目的は経済力を持って彼女を支えること。ところがホストになった途端、振られてしまうという展開に……。
ホストを辞めたものの、歌舞伎町を離れることはなく、プロボクサーを目指します。26歳でライセンスを取得し、歌舞伎町の会場でデビュー戦を行い見事、勝利。
会場には、ホストクラブで勤務していた頃、仲の良かった同僚や関係者が総勢40名も押しかけたというのですから、元ホストの男性はしっかりと人間関係を育んでいたことがわかります。
彼にとっての転機は29歳のとき。前に交際していた女性が結婚したと伝え聞き、突然気持ちが冷めたのでした。年齢を重ねても安定した生活基盤を築けない自分自身に苛立ち「ダッセーと思った」と告白しています。
衝動的に歌舞伎町を去り、故郷の愛媛に戻りました。
実家での引きこもりを脱したのはホストクラブの元同僚の来訪
実家に戻った元ホストの彼は、特に何をするわけでもなく引きこもって自堕落な日々を送り続けていました。
そこへ歌舞伎町の同僚がふらりと現れます。
今の彼の状況をよく理解していたいのでしょう。元同僚は、一方的に価値観を押し付けるようなことをせず、まずは彼の話にじっくり耳を傾けました。そして「また(歌舞伎町)来いよ」とだけ言い残し、去っていったのです。
この言葉に勇気づけられた元ホストの男性は奮起。「またホストがやりたい!」と再度、歌舞伎町へと戻ってきました。
2019年7月に歌舞伎町へ戻ってきた彼。2020年3月にようやくホストとしての再デビューをはたします。
2020年といえば、ひたすら新型コロナウイルスに世界や日本が本当された年。4月の緊急事態宣言で全国の繁華街が閑散としてしまったのは、まだ記憶に新しいところ。
そしてホストは若い方が重宝されるという現実が彼に襲い掛かります。
コロナの影響で客数が減り、ホストクラブに採用してもらったもののお店には貢献てきていないとなれば、焦るのは当然かもしれません。
彼は2020年の6月にホストクラブを辞めました。
ホストクラブで働くスーツ以外に服がない
アラフォーのホストを歓迎してくれるホストクラブは少数。コロナ禍でお店を畳んでしまったところも少なくありません。
再起をかけて歌舞伎町へ出てきた男性ですが、今はホストとして働けていないそうです。
ボクシングで激しい追い込みを経験していることから、「ひとりでいる寂しさに耐えるのには慣れている」といいます。
ただし社会から必要とされていないと感じるとたまらない気持ちになると、率直な思いを語りました。
「朝起きて生きているだけなら、自分なんていなくてもいいんじゃないのかなって思うことも……」と、かなりの疎外感を覚えているのを隠さない男性。
「もう一度、ホストとして働くぞ!」という意気込みで歌舞伎町に戻ってきたため、スーツ以外の服は一着しか持っていないそうです。
神によって、彼はこの逆境を跳ね返せるのかが試されているのかもしれません。
決して甘い状況ではないですが、2021年の後半にコロナワクチンが行き渡り、多くの人が通常の生活を送れるようになればまた流れも変わるはず。
潮目が変わるまで、元ホストの男性もどうか耐え抜いて、再起を諦めないでほしいものです。
7つの大罪とホスト遊びの関係
参考サイト:https://diamond.jp/articles/-/261977
ホストの世界は、キャスト、お客さんともに欲望でつながっているところがあります。
ホスト自身は「ナンバー入りしたい」「好成績をキープしたい」「ライバルを倒したい」など様々な欲がありますし、姫の方は「応援しているホストをトップにしてあげたい」「ライバル客の中からホストにエースとして選んでもらいたい」「疑似恋愛ではなく、本当のパートナーになりたい」など、実にたくさんの欲が交錯します。
ホストクラブの経営者は、「たくさん稼げるホストをいっぱい抱えたい!」「競合よりも高い収益を収めたい!」などの欲望を持っていることでしょう。
今回はDIAMONDonlineのサイトに掲載された『「欲に流される人」「欲を生かす人」の決定的な差』の記事を参考にしながら、ホストと欲望の関係について解説します。
「欲に流される人」「欲を生かす人」の決定的な差 (ダイヤモンド・オンライン)
Photo: Adobe Stock 先行きの見えない2021年。これからは「新しいこと」や「人と違ったこと」を考えるスキルが重要になってくる。だが、「考える」といっても、いったい何を…https://t.co/3Ndj4yQwwJ#速報 #ニュース— NEWS JAPAN R (@news_type_c) April 8, 2021
人類の普遍的悩みは「7つの大罪」でわかる
7つの大罪をご存じでしょうか?
カトリックの修道士が『修行論』をもとにしながら伝えたとされるもので
- 傲慢
- 強欲
- ねたみ
- 怒り
- 色欲
- 貪食
- 怠惰
上記に区分けできます。
全人類に共通するといっても過言ではない7つの大罪は、これまで複数の物語の中でテーマとされてきました。
古くはブラッド・ピットが主演を務めた『セブン』という映画もそうですし、鈴木央さんが週刊少年マガジンで連載していた漫画『七つの大罪』も同じく該当します。
今回は、発明家であり作家でもあるという多才な藤原麻里菜さんのピックアップした
- 傲慢
- 強欲
- 色欲
- 貪食
- 怠惰
の5つに絞って語っていきます。
ホストクラブを訪れるお客の欲望は?
ホストクラブやキャバクラなどに通う人は、どのような欲望を持っているのでしょう?
『「欲に流される人」「欲を生かす人」の決定的な差』から引用させていただきますと
・傲慢:自尊心を保ちたい、いばりたい→キャバクラ、ホストクラブ
・強欲:お金やモノが簡単にほしい→ギャンブル
・色欲:性欲を満たしたい→性風俗産業
・貪食:いっぱいご飯を食べたい→ファストフード
・怠惰:やるべきことをしたくない→家電、家事代行サービス
上記のようになりました。
こちらが藤原麻里菜さんの見立て。
ホストクラブを訪れる女性は、何かの欠乏を抱えていることが少なくありません。幸せな家庭を築いていたり、仕事で充実感を覚えているなど、心身ともに充足している状態であれば、そもそもホストクラブに通わない確率が高いでしょう。
ホストクラブでは、お客さんである女性を「姫」と呼びます。
男性よりも強い承認欲求を抱えている女性には、自身を特別扱いしてくれる異性の存在は、置き換えるものがないほど貴重。
普段の暮らしでスポットを当ててもらえない人ほど、ホストクラブで承認されることは大きな快楽。
多額のお金を払っても、姫と呼んで自分を大切にしてくれるのなら、高いとは感じないのかもしれません。
姫たちは、ホストクラブ通いによって、崩れそうになる自尊心を保っているといっても過言ではないでしょう。
ホスト達が客に仕事を尋ねない理由
ホストクラブに通う女性の事情は様々。
たくさんの風俗嬢がホストクラブを支えているのは事実ではあるものの、全員が風俗嬢というわけではありません。
ホストたちは、むやみやたらに姫たちに「何の仕事をしているの?」と聞かないのが業界のルール。
それは気遣いでもあると同時に、お店や自身の安全を守る処世術でもあります。
ホストクラブで大金を使う女性の一部は、犯罪行為に手を染めていることがあるのです。
例えば令和のキャッツアイ事件の犯人である女性は、ホストクラブで品のない遊び方をしながらもお店に多額のお金を落としていたという説も……。
こうした危なそうな客を相手にする際は、一定の距離感を守るのがベター。
もし踏み込んだ質問をすると、お店やホストに被害が及びかねないのです。
法に触れるようなやり方で大金を手にした人間の多くは、気分が高揚し歯止めが効かなくなるもの。
「自分がこれだけの大金を手にした事実を、みんなに知らせたい!」といった、強い承認欲求が働いた結果、派手な遊び方をしてしまい注目を集め御用になるというケースが後を絶ちません。
これも藤原麻里菜さんが推測した「自尊心を保ちたい、威張りたい人ほど、ホストクラブやキャバクラに行きたがる」というロジックを証明している気がします。
【関連記事▼】
欲望に気づくことで活用に転じる
藤原麻里菜さんは、人間の欲望を否定しているわけではありません。
必要なのは「自身が何に対して欲望を覚えるのか正確につかみ取ること」だといいます。
欲望は行動力を高めるガソリンのようなもの。
「大金が欲しい!」という金銭欲が自覚できれば、「どうすればお金を儲けることできるのか?」といった問いをセルフで投げかけ具体的な方法を導き出せるでしょう。
人が行動する際、最初に欲望ありきといってもいいかもしれません。
最後に藤原麻里菜さんの言葉を引用しましょう。
人間の欲望はけっこう複雑です。しかし、自分自身の欲望に素直になることで、感情の機微を理解することができます。自分のモヤモヤとした欲望や感情の機微を言葉にすることでアイディアを考えやすくなります。自分の心に刺さるアイディアのかたちをじっくりと探るのです。
欲望に素直になり感情の機微を理解できれば、それによってバラエティーに富んだ発想を生み出せると藤原さんは示唆してくれました。
今回の内容は藤原麻里菜さんの『考える術──人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』からの抜粋が多かったので、もし興味がある人は実際に上記の著書を確認して読んでみてくださいね。
【アイデアが止まらない!最強の極意7個】
“10分で解説”
今回は藤原麻里菜さんの『考える術 人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』を解説しました!https://t.co/p6Rz1BSkUp#考える術#藤原麻里菜#YouTube図書館@togenkyoo @diamond_sns pic.twitter.com/B9WYQ8LtCg— あっくん@YouTube図書館 (@kanagawa_Aki) April 19, 2021
きっと自分が人生において何を欲しているのかが明確になり、仕事やプライベートの充実度を上げるヒントになるでしょう。