withコロナの時代に突入し廃業を決意したホストの本音
参考サイト:https://www.news-postseven.com/archives/20200906_1591906.html?DETAIL
ここ数年のホストクラブに関する業界はバブルだったという見方がされています。ローランド(ROLAND)のように、テレビに出演しお茶の間の人気者になるまで成功するホストが出現したこともあり、一攫千金を夢見てホストの世界に足を踏み入れる若者が増えました。
業界全体の規模も昔と比べ物にならないほど拡大しており、自己顕示欲や承認欲求の塊の男性からすると「俺のすごさをみんなに知らしめて、しかも大金を稼げるチャンス!」と、ギラギラしながらホストの世界に飛び込むケースも少なくないでしょう。
しかし今は、完全に潮目が変わった感があります。
ホスト廃業したローランドの言葉めっちゃわかりみ。「100年に1回あるかないかの出来事に直面して、これされ乗り換えたら今後何やっても倒産しないんじゃないか。試されてる1年」
私はこれが1年で済むかどうか疑問やけど、ほんまおんなじ気持ち。 pic.twitter.com/BJ9sfcLI8m
— Kazusa from 英会話リアライズ (@RealizeEnglish) July 15, 2020
もちろんその原因は、新型コロナウイルス。小池知事が「夜の街はクラスター感染の危険性が高い」と発言したことで、歌舞伎町に足を運ぶ人の数がガクンと減りました。
これまでは、イケイケの業界だったホストの世界。そこで働いている人たちの思惑も変わりつつあります。今までと同様に「ホストの世界で生き抜いてスターダムに上り詰めてやる!」という野心家と、「ホストの世界だけが、自分の人生ではない」と足を洗う者も……。
今回はホスト業界から退いた人の本音に迫ります。
元一流ホストはなぜ心変わりしたのか?
ライターの森鷹久氏は、新型コロナウイルスの影響でホストをリタイヤした20代後半の男性(Mさん)にインタビューを行いました。「(コロナによって)世の中が変わった」と語る元ホストのMさん。
新型コロナウイルスは2020年の2月頃から、連日報道されるようになり、3月、4月はかなり民衆が不安に煽られマスクの買い占め行動に走ったのは記憶に新しいはず。これまでの日本とはまるで異なる空気感が流れだした3月頃、売れっ子ホストのMさんはまだホスト業界で働いていました。
コロナの影響で客足が遠のいたこともあり、何とか収益を上げようと頑張っていたと口にするMさん。店内には「ヤバイよね」といった危機的な空気感が明確にあったと言います。店で働くホストたちは、何とか新規顧客の獲得に注力したものの上手くいきませんでした。
コロナによって、明らかに異なり始めた様々な業界での働き方。そこで「そもそも今の働き方を続けるという選択は、自分にとって納得いくものなのか?」と、自問自答する人が増えるのは当然だったのでしょう。Mさんもそれまでは感じなかった
業界を去るホストはMさん以外にもいた
「金のために自分を含めた誰かが不幸になる仕事をあえてえらび必要がない」とMさんの後輩は告げ、店を去ったそうです。『多忙は怠惰の隠れ蓑』という言葉があります。忙しすぎると人は、考える時間を設けなくなります。流されるまま享楽的に生きる人も多いでしょう。
新型コロナウイルスは、世界中の経済に大打撃を与えました。ネガティブなニュースばかりが日夜、報道されていますが、コロナがもたらした唯一のプラス面。それは、自分の人生をじっくり考える時間ができたということに他なりません。
ホスト業務は究極の感情労働。仕事中はテンションを上げてアルコールをあおりながら、笑顔を弾けさせますが、オフはただただゆっくりと心身を回復させるための時間に当てるという人が、実は少なくないのです。
気が付けばアラフォーになり、「自分と向きあう時間を作れないまま、ここまで来てしまった……」と後悔する人だっているでしょう。
幸せの形は人それぞれ、Mさんは辞めるという決断を下した
コロナの影響で、客数自体が減り『少ないパイの取り合い』といった様相を呈してきた面も否めません。そうなると当然、ギスギスした雰囲気になりますし、仕事自体をこれまでのように楽しめないホストが出てくるのは必然的な流れだったかも?
「今の状態では自分もお客さんも幸せになるのは難しい」と判断したMさんは、業界を去るという大きな決断をしました。
これは行政によるいじめ以外の何物でもありません‼️廃業を決めたホスト「続けることに耐えられなくなった」理由(NEWS ポストセブン) https://t.co/vhuQw74j6u#新しい生活様式反対#マスクを外そう
— 小鉄 (@0sJbaTrFcOfLqxw) September 6, 2020
ホストを続ける人もいれば、去るものもいます。しかしいずれにせよ、それは自分とじっくり向き合うことで下した決断なのでしょう。オンラインサービスなど、ホストの業務形態が変わり始めた2020年。また新たに「一山当ててやろう!」と考え、入ってくる野心的な若者もいれば、「俺はもういいや」と辞めていく人もいるのでしょう。
そんな人間ドラマを否応なく作り出したのが、新型コロナウイルスなのです。
これからホストの業界自体が、どのように移り替わっていくかも注目ですね。
おのののかがあのホスト事件を再現、手塚マキの危機感、藤本シゲユキが恋の下手な女性の特徴を解説【2020年9月のホストニュース】
元ホストの藤本シゲユキが語る『男性脳と女性脳』という幻想
参考サイト:https://withonline.jp/love/realife-counseling/fCGTz
【男女の脳に違いがあるって本当?嘘?】
藤本シゲユキの一発逆転恋愛学の最新コラムをアップしています❗️脳の違いが恋愛に影響すると言われていますが、それって本当なの?それがどう恋愛に影響しているの?
真相はこちらから❗️👇👇https://t.co/Hx1WjHMTpR pic.twitter.com/zHpFA4LdeL
— with編集部 (@with_magazine) September 8, 2020
「それは乙女心がわかっていない」「男の脳みそは、そういった使われ方をしないようにできているんだよ」などと言われ、「確かにそうかも」と納得してしまった人はいませんか?
今回はそういった男性脳、女性脳という区分け自体がそもそも幻想であることを看破した、元ホストで恋愛カウンセラーの藤本シゲユキの言葉をお届けます。
「男性は○○する性質がある」という固定観念を捨て去ることの重要性
世の中には、恋愛マニュアルという名の洗脳が蔓延しています。「こういう行動をとられたら脈あり」「こういう言葉を言ってきたら脈あり」などといったフォーマット思考は、いずれも「男性とは○○な性質を持った生き物である」といった前提が存在。これに対して藤本さんは異を唱えました。
「恋愛自体、人間関係の延長である」というのが藤本さんの持論。恋愛カウンセラーとして活躍している藤本さんには、恋に悩む女性から多くの相談が持ちかけられます。よくあるのが「こういう状況だと、男性はどう考えるんですか?」というもの。この手の相談に対する藤本さんの回答はシンプル。決まって「人によります」としか答えないのだとか。
恋愛がうまくいかない女性ほど「男性心理を知りたい」「男性の心のメカニズムを理解したい」と考えがち。藤本さんにいわせると、「男性は○○である」といった前提を変えることが重要とのこと。100人の男性がいれば、100通りの価値観や考えがあるのです。
枠に捉われず相手をしっかり見れているのか?
藤本さんのカウンセリング方法は、クライアントである女性から彼女が「恋愛を上手く進展させたい」と願う男性の情報を聞き出します。直接、顔を合わせていない藤本さんだからこそお相手の男性がどんな人なのか、客観的に分析しやすい面はあるでしょう。
これまで男性脳、女性脳に関する本がたくさん出版されてきました。しかし科学的なエビデンスがあるかといえば否。藤本さんは「血液型占いと同じくらい信憑性は低い」と一刀両断。男女の脳を比較した実験があったとしても、そもそもサンプルの母数が少なすぎるという欠陥が確認できることもあるのだとか。
過去に「男は話を聞くのが苦手で地図を読むのが得意」といった旨を記した海外の著作がベストセラーになったことがありました。「僕は極度の方向音痴です」と語る藤本さんの職業は恋愛カウンセラー。しかも彼は女性の話を聞いてお悩み解決するのが生業になっているわけで、彼の人生自体がことごとく「男性には○○の性質がある」の反対をいっているのです。
確かにこの例だけ見ても、フォーマット思考の危険性を考えずにはいられません。
今の我々があるのは、脳の性質ではなく文化の影響によるもの
その昔「男たるもの人前で涙を流すのは格好悪い」という考えがありました。最近では男性芸能人の謝罪会見でもワンワン泣く光景が珍しくありません。「男性はかくあるべき!」といった文化は時代ごとに変わるものの、その時代時代を生きている人は色濃く影響を受けます。
例えば昭和の時代は「女性がゲームをする」という文化がありませんでした。しかし今では普通に女性もゲームを楽しんでいます。このように価値観が変化すると、それまでの当たり前が当たり前でなくなり、人の行動も変わっていくもの。
2020年は100年に1度起こるかどうかの、大変動が起きています。旧態依然としたものが音を立てて凄い速度で崩壊し、新たな価値観が台頭するタイミングが今まさに来ているのです。
藤本さんは、このパラダイムシフトの時期を前向きに捉えています。
男だから○○、女だから○○といった窮屈な思考こそが、時代遅れになる可能性を示唆しました。
価値観の大変動に適応できる人とそうでない人では、恋愛や結婚が成就するかどうかが大きく異なっていきそうですね。