「お客様は神様ですって言うけれどさすがに痛客は大変」
「どう対処したらいいんだろう?」
ホストをしていると、このような気持ちになることもあります。
いわゆる痛客ですね。
実は、困ったお客様を育てることで、良いお客様へと変化する可能性があります。
本記事では、ホストに通う「痛客」の特徴と見分け方、困った時の対処法を紹介します。
ホストが売上を伸ばすには、困ったお客様にも上手に対応することが重要です。
ホストが困る痛客とは?
痛客とは、お店のルールや社会常識が守れず、痛い行動・痛い発言をするお客様のことです。
お金を使って会いに来てくれるお客様は、ホストにとって大切な存在。
ですが、あまりにもわがままが多く非常識だと、ホスト達は困ってしまいます。
- ボトルを一気飲みさせる、お酒を必要以上に飲ませる
- お気に入りのホスト以外は無視する
- 他のお客さんに暴言を吐いたり嫉妬し迷惑をかける
上記のような、困った行動をする人が痛客です。
大切にしたいお客様であっても、周囲に迷惑をかけるお客様の場合は、対応を考えなければなりません。
痛客の特徴・見分け方
それでは、具体的にはどのような行為をしたら痛客に該当するのでしょうか。
ここからは、痛客の特徴を紹介します。初回から痛客なのか見分けられたら、その後のトラブルを防止しやすくなります。
下記のような特徴のあるお客様が来たら、痛客の可能性があるため注意しましょう。
常に上から目線
常に上から目線で、ホストを見下したり高圧的だったりすると痛客の可能性が高いといえます。
初回にもかかわらず、話し方が高圧的なタメ口の場合は要注意。
女性の中には、女王さまタイプ・お姉さまタイプも存在しますが、彼女たちは基本的に相手にマウントを取り、不快な気持ちにさせません。
一方で、痛客の場合は、嫌味やお説教が多く、ホストをストレスのはけ口として使います。
初回にもかかわらず、上から目線でお高く留まった言動をする人は、今後も同様の態度を取られる可能性があります。
酒癖が悪い
普段は問題がない女性でも、お酒が入ると一気に痛客になる人もいます。
酒癖の悪さは、お酒が入らないと分からないので、初回で気づきにくいタイプです。
多少、態度が悪くなったり無茶ぶりをしたりする程度であれば、上手く対応するのもホストのスキルです。
しかし、お店の物を壊す・嘔吐する・暴力をふるう・暴れるといった過激なタイプは、お店にも他のお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
素面では話が通じるお客様であれば飲み方を注意することもできますが、お店によってはそのまま出禁にするケースもあります。
アルハラしてくる
ホストに常識的な量を超えるお酒を無理に飲ませようとする女性も痛客です。
一気飲みを強要される・度数の高いお酒を飲まされ続ける・飲まなければ○○するなどと脅されるといった場合は、
アルハラなので素直に従って飲み過ぎてしまわないよう要注意です。
アルハラをする痛客は、「お金を払っているのは自分だから、ホストには何をしてもいい」と思っています。
しかし、アルコールの過剰摂取は最悪の場合、命にもかかわるリスクがあります。
体狙い
ホストの体目当てでホストクラブに来る痛客の場合、行き過ぎたスキンシップの被害に遭う可能性があります。
初回にも関わらず、ボディタッチが激しい場合は、このタイプを疑いましょう。
女性が男性の体に勝手に触れることもセクハラになりますが、彼女たちの中では問題ないという認識になっています。
そのため、服の中に手を入れたり、きわどい場所を触ったりされることも。
最終的には、枕営業を求める女性もいます。断ると嫌がらせや迷惑行為に走る痛客もいるため対応が難しいケースです。
メンヘラ系
メンヘラ系痛客の場合、感情の起伏が激しいのが特徴です。
お客様がメンヘラ気質なのかは、1,2回接客したくらいではなかなか見抜けません。
心の闇や不幸な人生、トラウマの話が出てきたら注意しましょう。
メンヘラ系の場合、精神的に病んだタイミングで、メッセージや電話をひたすら強要されます。
返事が遅れると、さらに病んで連絡が増え続け、ひどくなるとお店に乗り込んで来たりすることも。
メンヘラ気質の女性は、依存体質なので扱い方を間違えるとストーカー行為に走ったり、自殺未遂を繰り返したりと何とかホストの気を引こうとします。
ホストと本気で恋愛関係になっていると錯覚してしまう人も珍しくありません。
どう対応しようと最終的にはホスト側が対応しきれなくなるため、特に避けたい痛客といえます。
痛客への対処法
悩んでしまうお客様の間違った行動は、ホスト自身で変えてあげましょう!
痛客への対処法①:受け止める
お金を多く使う人ほど、自分の思いに答えてもらえず、痛客になってしまいます。
まずは、相手の立場を考えて理解し、どうしてそんなことをしてしまうのか、受け止めてあげましょう。
- 怒らない
- ムキにならない
- 冷静に対応する
そして、日々大切なことはメモしたり、上記のような心がけを忘れないよう言葉に出しましょう。
さらに、お客さんに対する自分の態度を見つめ直すことが大切です。
痛客への対処法②:信頼関係を築く
痛客になるお客様の傾向として、他のホストクラブに行き騙されたり、適当に扱われたという経験があります。
その経験が、ホストという職業に不信感を抱かせ、痛客に繋がる行動をしているのです。
そのため、お客様が壁を作ってしまいなかなか仲良くなれません。
信頼関係を築くことができれば、ホストもお店も好きになり、良好な関係が作れます。
信頼関係を築くためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 悪口を言わない
- 正直に接する
- 強制しない
まずは、自分の心を開き自分のことを話せば、相手も警戒せず話しやすくなります。
率先して自己開示をしていきましょう。
ホストとお客様二人の信頼関係が築ければ、お客様は周りのことも徐々に受け入れることができるでしょう。
痛客への対処法③:笑顔を忘れない
面倒だと感じてしまう痛客に、イライラが募ってしまう場合も、笑顔は絶対に忘れないように気をつけましょう!
なぜなら、お酒が入ったお客様は強気になりがちで、嫌な顔を見せてしまうとコトが多くなってしまいます。
お酒の力によって、冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。
口論や喧嘩が大きくなり、周囲に迷惑をかけてしまったり、お店の評判にも傷がついてしまう可能性も。
お客様が落ち着いて話せるよう、どんな時も冷静に「笑顔」を忘れない、ということを心がけておきましょう。
まとめ
お酒を飲み大金を払うホストクラブには、いろいろなお客様が来店します。
中には、困ったお客様が来店することもあるでしょう。
そんな時は、
- お客様の気持ちを受け止める
- お客様と信頼関係を築く
- 笑顔を忘れない
この3つを意識し、痛客がいいお客様へと変化していけるように、期待しましょう。