どもども、こんばんは。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回も前回に引き続き、歌舞伎町のほかのホストクラブグループさんから学んだことについて書いてみます。
売れっ子ホストは謙虚なときは超謙虚
自分より年下のホストグループの経営者や、代表クラスのホストの方々と接していると、学べること、気づけることがメチャクチャ多いです。
たとえば売れっ子ホストと接すると、お茶を渡すときの所作ひとつ取ってもキレイだし、礼儀も正しいんですよね。
やはり売れている人は「謙虚にしなければいけない場面」を心得ています。
そして、これはホストに限らないことかもしれませんが、「振り幅の大きさ」はその人を魅力的にみせる要素の一つです。
謙虚にするときは超謙虚にする。
カッコつけるときは超カッコつける。
ふざけることもできるし、ふざけるときは超ふざける。
そうした振り幅が広い人は、やっぱり人間として魅力があるし、ホストとして売れていきます。
僕のNGGも三大理念の一つに「真面目にふざける」という言葉を掲げているのも、ふざけるときは全力でふざけて、それを自分の魅力の一つにしてほしいからです。
歌舞伎町NO.1グループの代表は「丁寧な人」
NGGが成長を続けるうえで非常に参考になったのが、社美緒(やしろみお)さんが率いるGROUP YGGDRASILL(ユグドラシル)で、僕自身も店舗を見学させてもらった……という話は以前のブログにも書きました。
社美緒さんは自分のことを「教祖」や「陛下」とか書いていて、「ちょっと変わった人なのかな」と思っていましたが、深く交流してみると本当に誠実で謙虚な人でした。
尖った性格なわけでもなく、良い意味で真面目な人なんです。
一つ一つのことを理論立てて話すし、常に相手のことも考えている。
真面目というか「丁寧」という言い方のほうが合っているかもしれない。
会ったときの挨拶も、話し方も、必要な場所で適度に改行されたLINEも、すべてが丁寧。
昔ながらのホスト業界のイメージとしてありがちな「ノリの良さで乱雑に物事を片付ける人間」とかでは全然ありませんでした。
なお社美緒さんも昔は業界の異端児っぽく振る舞っていた時期もあるそうですが、グループダンディのまりもさんと接したことで、考えが変わったそうです。
その考え方とは、「業界の分母を増やしていこう」という考え方。
ホストクラブのグループ同士が歌舞伎町でお客様を奪い合うのではなく、その市場をともに広げる存在になろう……という考え方ですね。
「この業界を良くしよう」「ホストクラブという業態の地位を高めていこう」という考え方は、社美緒さんをはじめとした若い世代のホストクラブの経営者からメチャクチャ感じることです。
また僕は同じオーナーとして、「幹部のシステムの作り方」「幹部への仕事の与え方」といった部分でも社美緒さんから色々な刺激を受けました。
会って話したときは、お互いのグループの「ホストたちのやらかし」の話や、「寮から出ていってもらうにはどうしたらいいか」といった、経営者ならではの悩みも話すことができます。
そうやって「グループ内のメンバーとはできない話ができる相手がいる」ということは、僕にとっても社美緒さんにとっても良いことだと思います。
最終的に大切なのは「自分の感性・矜持」
なお社美緒さんのGroup Yggdrasillはハコの雰囲気も含めて、ちょっと不思議な世界観を持っているグループを作っています。
そしてホストクラブとしては、いち早く「ホストのビジュアル強化」に取り組んだグループとして知られています。
メイクも整形も含めて、いわゆる「ビジュアル系」的なカッコよさを積極的に取り入れ、そこでブランディングしていったグループでした。
本人は歌舞伎町のホストクラブグループ・groupdandy[グルダン]のカラーズグループ「RED」を真似していると言っていましたが、そこに社くんのエッセンスがしっかり入っているのが素晴らしいと思います。
Group Yggdrasillの店舗は、内装の雰囲気も含めてダークファンタジーっぽい世界観があります。
それは社くんの世界観が生み出したもので、僕にはない感性だと思っています。
NGGの内装は、どちらかというと色味があって明るい雰囲気ですからね。
そして、歌舞伎町のホストクラブがお互いに勉強し合うのは良いことだと思いますが、僕らは他のグループの何から何まで真似しているわけではありません。
同じ内装、同じ世界観をパクっても、トップが違って働くホストも違えば、絶対に同じお店はできません。
そして他店舗のいい部分を参考にすると同時に、「自分の感性」や「自分の矜持」から生まれるものを大切にしていくことでこそ、他にはない魅力的なお店が育っていくと僕は思っています。