どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回はNGGが成長を続ける中で、どのようにして「熱量の高い組織」に変わっていったのかを書いてみます。
売上10億円達成まで「僕は何もしてない」
ホストクラブを立ち上げてから、10億円の売上に到達するまで、社長の僕は「何もしていない」と言ってもいいほど、組織づくりに関与していませんでした。
僕の会社の初期メンバーは5人でした。
そのうち2人はホスト時代の後輩で、もう1人は僕の学生時代の同級生でした。
彼は今では飲食業で年商70億円くらいのビジネスをしている人間で、まあ単純に彼が優秀だったんです。
10億円に到達するまでは、彼に多くのことを任せつつ、うまいこと二人三脚でやってこれたので、あっという間に大きな成長を遂げられたんです。
一緒に組織を作り、成長を楽しめる仲間だけを集めた
ただ一方で、「このまま続けていても行き詰まる」という危機感は、どこかに常に持っていました。
ホストクラブの業界でいう「大手」は、年商でいうと200億円くらいの規模を持っています。
なので大きなお金を積まれると、活躍しているホストも簡単に引っ張られてしまうんですよね。
なので、優秀なメンバーに組織にとどまってもらうためには、お金以外の部分で工夫が必要でした。
そこから僕が意識したのは、「一緒にNGGを作り上げていこう」と思ってくれる人、その成長を楽しめる人だけを集めて、そのつながりを強くすることでした。
その結果、ただ単純に「お金を稼ぎたい」と思っている人は外に出ていきました。
でも、それで僕は良かったと思います。
僕は、素直でアホで、弱みもちゃんと見せつつ、それでも意地を張って生きていけるようなメンバーたちと、自分の会社を大きくしたいと思っていました。
そして、NGGは実際に大きくなりましたし、今はそういうメンバーしか組織に残っていないです。
「熱量の高い組織」になったのは、僕が意思を発信したから
今のNGGには熱量が高く、明るいメンバーばかりが揃っていますが、最初からそうだったわけではありません。
そういう組織になったのは、上に書いたような決意をして、僕自身が「NGGをこういう組織、こういう会社にしたいんだ」と発信しはじめてからです。
入社当初は今のような熱量も優秀さもなく、中途半端な感じだった人間もいます。
でも世の中、みんな中途半端じゃないですか。
僕自身も、すべての経営者のなかで見たら、メチャクチャ中途半端な位置にいます。
それが普通のことなんです。
そして中途半端な人間だからこそ、何かしらの「とがった部分」を見つけて、うまく差別化していく必要があります。
すごく優秀に見える人も、実はオールラウンドな能力を持っているわけではなく、自分の得意分野を攻めまくって、そこを全面に押し出しているだけだったりしますから。
誰でも何かしらの得意なこと、他の人よりも秀でていることがあると思います。
喋るのが上手い、調べるのが好きで物知り、人の気持がよく分かる……分野は何でもいいんです。
そこにフォーカスして、うまく見せられることが一番大事です。
そして自分の強みが分かってきたら、「自分はこういう人間です」と、自分の強みを意識した自己紹介を続けましょう。
そのうちに自分の意識も変わるし、周りからも「そういう強みのある人間」と認識されるようになっていきます。
なお、今書いた話は個人だけではなく組織においても同じです。
NGGもホスト業界で最大手というわけではないですが、
「真面目にふざける」「一生不満足主義」「何をするかではなく、誰とするか」
といった理念を掲げ、自分たちの強みを意識することで、成長を続けることができていますから。