流星がシャンパンタワー考案秘話等を激白!坂爪真吾が手塚マキ著『新宿・歌舞伎町』を語る【2021年3月のホストニュース】

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伝説のホスト流星がシャンパンタワー考案秘話などを激白!

参考サイト:https://bizspa.jp/post-418548/

スターやカリスマは何歳になろうとも、輝きを失わないもの。アラフィフでありながら、未だにホスト業界をけん引し続ける流星さん。

今回は『bizSPA!フレッシュ』に書かれた元レースクイーンで現在フリーライターの橋本岬さんの記事を参考に、今やホストの世界で欠かせなくなったシャンパンタワー誕生秘話についてご紹介します!

ホストはアラサーになると引退を考える!しかし流星は47歳…

ホストの世界は体力勝負。お店を訪れた姫を喜ばせるために、たくさんアルコールを摂取するホストも少なくありません。

肝臓が強い人は、ある程度、無茶できるものの、年齢を重ねるとともに「そろそろ現役ホストを退いて、新たな道に進むか」と、人生のチャプター2を考える人が出てきます。

しかしどの業界でも例外は存在するもの。2021年3月下旬現在で47歳の流星さんは、未だにホストとして高い売上を誇ります

彼ほどホストの世界に影響を与えた人物はいないかも?

なんといってもシャンパンタワーを考案した実績は、ずっと語り継がれること間違いなし!

キャストとしても超一流で、しかもアイデアマンという無双状態の流星さんは、どのような人間性を持ち何を考えて生きてきたのでしょう?

シャンパンタワーは、逆境から生まれた!

帝王ROLANDのようにお酒を飲まない接客スタイルをとって、成功するホストも確かにいます。しかし全体的に見れば、やはりアルコールでテンションを上げながら、姫に楽しみを提供スタイルがスタンダード。

例えばドンペリといえば高級なお酒というイメージが強いものの、毎日のように飲んでいるホストからすると「少しも美味しくない……」と感じることもあるのだとか。

なぜなら日常的にアルコールを飲んでいるホストからすると、どんなお酒でも「もう飲みたくない」という状態になることがしばしばあるからです。

若き流星さんが務めていたお店では、ホストたちが振る舞われたお酒を飲んだふりをしながら、床や花瓶に捨てるなどして対応。流星さんの目には「ホストが疲弊している……」と映ったそうです。

せっかく高いお金を出して高級シャンパンを注文した女性も、ホストも双方が悲しむ結果に「なんとかしなければ!!」と奮起した流星さん。

「高いお酒を入れてくれたお客様に光を当てたい!」と、頭を捻った結果、考案されたのがシャンパンタワー

流星さんは、ホストクラブが提供できる武器は「人」と「空間」のふたつだと感じていたようで、シャンパンタワーなら、双方の良さを思う存分に出せるため、ホストクラブ関係者とお客さんが喜べるものになったというわけですね。

様々なショップと契約を結び業界に革命を起こした流星

流星さんが心がけていることは、とてもシンプル。「どうすればお店に来てくださったお客様に、もっと喜んでいただけるのだろう?」この一点のみです。

常々「現状維持は衰退」と自らに言い聞かせている流星さんは、ディティールにまでこだわるプロフェッショナル。

さらに姫を喜ばせるべく

  • フラワーショップ
  • バルーンショップ
  • ケーキショップ

上記の3つのショップと契約を結び、オリジナル商品の開発をお願いしました。

ホストクラブを訪れる女性は、十人十色。各々の姫にあったオーダーメイドのフラワー&バルーン&ケーキで、精一杯おもてなしをすることにしたのです。

ヒントになったのは結婚式でした。挙式といえば、女性が人生の中で最も美しくなれる瞬間。主役はもちろん新郎ではなく新婦です。

ホストクラブの主役も、やはり店を訪れる女性たちでしょう。

当初は「白色のみで統一されたフラワースタンドは葬式っぽい」と嫌な顔を見せる人もいました。しかし、こちらの画期的な試みは支持を集めていき、浸透していきました。

このようにシャンパンタワー以外でも、流星さんの発案によって、ホストクラブがより華やかになった事例は少なくありません。

秀でた才能がないからこそ、全体を俯瞰で観察

客観的に見ると、流星さんほどキャスト向けのホストはなかなかいないように思いますが、本人は「秀でた才能がない」と言い切ります。

凡庸であると自認している流星さんは、「ホストクラブ全体の売上をどうすれば上げることができるのか?」と、違う次元から考えてきました。

実業家としての経験もある流星さんですが、まだキャストのポジションしか経験していなかったときでも、常に経営者の目線を忘れなかったといいます。

こうした目線を持っているホストは一握り。当初の風当りは強かったといいます。「もしかして俺のやっていることって、嫌われている!?」と思ったこともあった流星さんでしたが、「気にしても仕方がない」と割り切り、嫌な反応をされても、すぐに寝て忘れるようにして、翌日以降に引きずらないよう心掛けたそうです。

経営者目線のあるホストはごく少数

流星さんが経営者を志したのは二十歳の時でした。それまで時給制のアルバイトをしていた流星さんは、「いかにサボって楽にお金を稼ぐか?」にばかり意識がいっていたといいます。

ホスト業務は、完全に歩合制。キャストになった途端「このまま低い意識で働いていたのではもったいない!」と思い始め、「もっと自分にできる仕事はないのか?」と能動的な動きを見せるようになりました。

それから心理的盲点といわれるスコトーマが外れた状態となり、関わる人や目に映るもの、出来事、事象など多くの認識がガラリと変わることに気づき、ワクワクが止まらないという好循環が続くようになります。

「チャレンジしない方が怖いし、その方がリスクは高い」と語る流星さん

頭では上記のことを理解していても、不安になってしまい行動を起こすまでいかない人が多いのも事実。

経営者目線をしっかり獲得できるようになった流星さんは、場所に依存する必要性がなくなりました。

「自分を必要としてくれている人がいるのなら、働きづらい場所を辞めて他へ行けば済む話」と考えられるようになれたのです。

流星さんのように端正なルックスをしていて、接客も丁寧で、おまけに経営者視点があるとなれば、喉から手が出るほどほしい人材でしょう。

学び続けるホストに年齢の壁は存在しない

ホストの定年退職は28歳という持論を持つ流星さん。これには、しっかりとした裏付けがあります。

若い頃は、怖いもの知らずなノリと勢いで突っ走ることも可能。しかし、だんだんとずる賢くなり手の抜き方を覚えるホストが増えていきます。

ホストクラブ通いに人生の大半を注ぎ込んでいる姫からすると、手を抜かれていることくらいすぐわかるもの。

敏感な女性をずっと騙し通せるほど、ホストの業界は甘くありません。手抜きをするようになったベテランホストからは、どんどん姫が離れていき売上が減少。こうなってしまっては、挽回するのは至難の業でしょう。

一度、ホストの世界から離れた流星さんでしたが、事業に失敗し借金を背負い、40歳でホストへ電撃復帰を果たします。「四十路のホストに何ができるの!?」「しょせんは昔取った杵柄でしょ?」などといった冷ややかな目が、多かったことも否定できません。

しかし蓋を開けると、流星さんの実力がこれでもかというくらい発揮されたのでした。

2020年には、47歳という高齢ホストでありながら年間ナンバーワンに輝いたことをご存じの人も多いのではないでしょうか。

流星のライバルは理想の〇〇

シニアといわれる年代の流星さんがこれだけ頑張っているわけですから、若いホストたちが刺激を受けないわけがありません。

流星さんの活躍は、ホスト業界全体に大きな好影響を与えているのは間違いないでしょう。

そんな流星さんのライバルは「理想の自分」だと語ります。

「(自分を見ることによって)いくつになっても戦えるんだ」という気持ちになり、年齢に関係なくチャレンジ精神と向上心を持ってほしいと語る流星さん。

ひとりでも彼のようなホストが増えると、キャストに対するイメージはおろか、ホスト全体への印象も今よりクリーンになっていく可能性が高そうですね。

 

ホワイトハンズの坂爪真吾が手塚マキ著『新宿・歌舞伎町』を語る

参考サイト:https://honsuki.jp/review/44899.html

一般社団法人ホワイトハンズ代表理事を務める坂爪真吾さんは、重度身体障がい者への性的な解除サービスなど、これまで社会が触れなかったところにアプローチするなど、画期的な試みで注目を集めてきました。

今回は、社会問題に対して一際、鋭敏な感覚と問題意識を持つ坂爪真吾さんが、昨年手塚マキさんが世に送り出した『新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか』に関して、どのような感想を抱いたのか『本がすき。』のサイトに掲載された情報をもとにお届けしましょう。

手塚マキが唱えた「共生はしないが共存はする」の意味

『新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか』の中にある印象的な言葉をピックアップしていく坂爪さん。

彼の中で「この箇所はエッジが効いている!」と聞いたところを挙げましょう。それは「共生はしないが共存はする」という部分。共に生きることをよしとしない歌舞伎町の住民たち。しかし、歌舞伎町で共に存在していることに関しては何も言わないのが街のルール

在り方は各々変わります。寄り添ったり裏切ったり、様々な形があれどそれもまた共生であり、在り方にこそ価値があると坂爪さんは語ります。

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街は滅びなくても人は滅ぶ!?

歌舞伎町は不死鳥のように、しぶとい街であることは間違いないでしょう。石原元都知事が2003年に行った歌舞伎町浄化作戦も、当時の歌舞伎町住民には大打撃でした。

それでもあらゆる状況に適応していき、滅びることなく生き続けていくのが歌舞伎町なのです。

しかし人に目を移せばどうなのでしょう?

坂爪さんは、コロナ禍で苦しむ歌舞伎町の人達に目を向けて「簡単に滅びてしまう立場に置かれている」と記しました。

「歌舞伎町は何度でも蘇るかもしれませんが、一度いなくなった歌舞伎町の住民が蘇ることはない」と警鐘を鳴らしたのです。

歌舞伎町の役割は〇〇の前日を作ること

『新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか』には下記の文章が掲載されています。

そう、水商売とは期待させる職業だ。期待に応える職業ではない。遠足に行く前日を作るようなものだ

転載元:新宿・歌舞伎町 人はなぜ< 夜の街 >を求めるのか (幻冬舎新書) 新書 – 2020/11/26

歌舞伎町が担う役割が「遠足へ行く前日を作るようなものであれば」と仮定した上で、坂爪さんは「ならばおうちに帰るまでが遠足であるはず」と続けました。

コロナ禍のような緊急時でも、外側とつながってつながれる回路整備の必要性を説く坂爪さん。

もしそれができれば、新宿歌舞伎町は世界で最も安全な繁華街として認知されていく可能性を示唆しました。

2020年、2021年はまだまだ新型コロナウイルスの影響をかなり受け続けることが確定している歌舞伎町ですが、その後、どのように展開していくか目が離せません。

転んでもただでは起きないのが歌舞伎町。逆境になればなるほど、底知れないポテンシャルを発揮してくれそうな気がします。

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