「じっくり聞いタロウ」に『夢幻の街』の石井光人が出演
参考サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/entertainment/entry/2021/023407.html
テレビ東京の人気番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」。
2021年3月11日に放送された、こちらの番組にノンフィクション作家の石井光太さんが出演し、歌舞伎町とホストクラブの実態について語りました。
本日 #愛本店 は店休日となっておりますが深夜0時12分よりテレビ東京の
(じっくり聞いタロウ)にてノンフィクション作家 #石井光太 さんが歌舞伎町の歴史や個愛田武名誉会長のお話しを熱く語ってくださるのでよろしければ是非ご覧下さいませ📺️❇️ pic.twitter.com/aehHdtVTsZ— 愛本店 (@aihontenhost) March 11, 2021
歌舞伎町で起こる熾烈な引き抜き合戦
ホストクラブは、スターのホストを何人抱えられるかで収益が変わります。いわばホストは個人事業主。ホストクラブという場所を提供されて、そこで働いているという構造。
稼げるホストは、どんな環境にいってもコンスタントに収益を上げるのは明白です。どれだけ老舗のホストクラブでも、魅了あるホストを獲得できなければ閑古鳥が鳴きかねません。
歌舞伎町にあるホストクラブを何年も取材してきた石井さんは、「資金の潤沢なホストクラブが、コロナ禍で潰れそうなホストクラブを吸収し巨大組織を形成している」と語りました。
新型コロナウルスが猛威を振るう前の歌舞伎町には、300店舗以上のホストクラブがあったといわれています。しかし都の自粛要請などで立ち行かなくなり、疲弊していっているお店が後を絶たないという現状が……。
トップレベルのホストが稼ぎ出すお金は桁違い。石井さんによると、エースホストが新たに加入したお店は、何億という売り上げが一気に増えることもあるそうです。
ホスト界の帝王であるROLAND(ローランド)のように、整形後、美しい顔を手に入れてより人気が出るホストもたくさんいます。
最近では「美容整形の費用を出すから、うちで働いてくれないか?」という誘い方で引き抜きをしかけるお店もあるようです。
何百万円という美容整形の金額を出してでも、自分のお店へ来てくれればその何倍、何十倍もの収益になる目算が、経営者側にはあるのでしょう。
ナンバーワンホストになるための人に言えない苦労
ホストの世界では1,000万プレイヤーなど、桁違いのお金を稼ぎ出す人が存在。しかし実態は、かなり身銭を切っていると明かす石井さん。
ホスト業界では、売掛という言葉がよく使われます。端的にいえば売掛とは、ツケのこと。もし姫から売掛を回収できなければ、その負担はホストがするというのは、どのお店にも共通したルール。そのため、ホストは姫が飛ばないよう必死で管理するのです。
最近「売掛でもいいから、お金を使って」というスタンスのホストが多いのだとか。外側から見るとかなり稼いでいるホストであっても、実情は売掛を自己負担しそれほど儲かっていない人がいるという、ホスト業界のからくりを石井さんは番組で語りました。
稼げているように見せるのもブランディングですが、あまりに身銭を削りすぎるとホスト側の負担もかなり大きくなってしまうのは間違いないでしょう。
ホストクラブの歴史はダンスホールから始まった?
ホストクラブに似た文化は、アジア圏にあるものの日本のような形態を持つ国は他にありません。日本が誇るオリジナルな文化の一種と表現しても、大げさではないホストクラブ。その歴史はどこから始まったのでしょう?
歌舞伎町のゴッドファーザーといえば、すでに亡くなられた愛田武さん。いわずとしれた『愛本店』の創業者です。
もともと歌舞伎町にダンスホールがあり、女性客が男性にお金を支払ってダンスの相手をしてもらう形態がホストクラブのスタートにつながったと説明する石井さん。
最初は男性側もダンスホールに入るとき、入場料を支払っていましたが、愛田さんのあるアイデアにより、ある大きな変化が。
男性を雇用して、入場する女性に料金を支払ってもらうシステムを作りました。この斬新な発想が受けて、日本に多くのホストが誕生。
未だに『愛本店』には、踊りをするスペースがあり、お客さんやキャストの年齢層も他のホストクラブに比べて例外的に高いのは、『愛本店』の始まった歴史と深く関連していたのです
ホストにも当てはまるパレートの法則
ビジネス書でよく紹介されるパレートの法則。全体の2割が8割を生み出すことで知られています。
例えばWEBメディアでも、全体の8割のアクセスを集めているのは2割のページであることが少なくありません。
ホストの世界にも該当するパレートの法則。2割ほどの売れっ子ホストがお店を支えており、他のホストはかなり赤字だとか。
今回の石井さんのお話を通して、ホストの世界は徹頭徹尾、優勝劣敗のシステムが構築されており、一部の優秀なホストが業界全体を支えていることが改めてわかりました。
石井光太さんの『夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年』には、さらに詳しい歌舞伎町に関する話がわかりますので、興味を持った人は、ぜひ読んでみてくださいね!
夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年
石井 光太#読了本の雑誌 杉江さんのオススメで読み始めた、歌舞伎町ホストクラブの50年の歴史を描いたノンフィクション。
いやぁ。。素晴らしい。
読み応え120%。オススメです‼︎ https://t.co/r7wEHUYVHK
— Xiao Tea (@Xiao_Tea) October 18, 2020
夜王のモデル流星が若者の飛躍について語った
参考サイト:https://bizspa.jp/post-418545/
帝王ROLAND(ローランド)が大きな影響を受けた井上紀良ホスト漫画『夜王』。
こちらの漫画にはモデルが存在します。業界内でいわずと知れた流星さん。
【受ける仕事を選べる💫御縁に感謝】
2021年に入ってから特に忙しくなり、少し焦りが。社長としては嬉しい限りであるが、現役ホストとしては追いつかない苦悩も。
当然、優先事項を判断して仕事を進めるなか、どれもありがたい案件ばかり⭐️御縁に感謝です^ ^#bizSPAhttps://t.co/2feewpQrOS
— 流星(カッコマン/水野正大) (@mizuno55ryusei) March 7, 2021
三十路が近づいてくると次のキャリアを考える人も多いホストの世界で、アラフィフでありながら未だに現役のキャストを続ける彼。
しかも2020年の暮れには、かなりの売り上げを記録したことで「流星、未だ健在!」を結果で証明して見せました。
今回は、biz SPA!フレッシュ上で流星さんが語った若者の飛躍についての内容がどのようなものであったかを紹介しましょう。
恐る恐るのホストデビュー
ホストの世界は学歴が問われません。キャストとして優秀で、お店に貢献できるほど大きな売上を作り出すことができれば、どんなキャリアがあろうと問われない世界。
2019年3月に法人税法違反で逮捕されたことがある青汁王子こと三崎優太さんも、脱税騒動で逮捕後、短期間ながらホストにチャレンジしたのは「過去を問われない完全実力主義の世界」であったことも関係しているでしょう。
青汁王子がホスト「三崎愛汁」として復活。3日間で歴代最高3500万円の売上を達成! #青汁王子 #三崎優太 #三崎愛汁 https://t.co/wfP60OdtL0
— weekly_SPA (@weekly_SPA) September 1, 2020
話を戻しましょう。流星さんの育ちはかなり良く、お父さんは一流企業の会社員、お母さんは公務員。お母さんのすすめで理系の就職先を探そうかと大学に進んだものの、そこに流星さんの意思は少しも含まれていなかったといいます。
流星さんにとって、人生の大きな転機は大学2年生時。当時、経営学部に在籍していた流星さんは経営者になる夢をもっており、資金作りの目的でホストの世界に飛び込いました。
きちんとした家庭で育った流星さんは、最初おっかなびっくりでホストの世界に足を踏み入れたのです。
目の当たりにしたホスト業界について、「それほど危険な世界ではなさそう」と安心した流星さん。その後、本格的なホスト活動に入ります。
凡人を自認する流星だからこその画期的なアイデア
流星さんを語る上で、外せないのがシャンパンタワーの発案。
今でも全国にあるホストクラブで、当たり前のように行われているシャンパンタワーですが、もし流星さんがホストとしての活動を開始していなければ、シャンパンタワー自体が存在していなかったという事実は意外と知られていないかもしれません。
端正で品のある顔立ちをしている流星さんですが、人としての灰汁や険と無縁な分、中には平凡だと感じる人だっているでしょう。
当人もそこは自覚しており「自分は、今も昔もいい意味で常識人。悪い意味で芸がない。突出した部分がない」と率直な言葉で語っています。
だからこそ、発想の転換や行動することの大切さを身に染みて理解していたのです。
「どうすればお客様に喜んでいただけるか?」と、煙が出るほど頭を捻った結果、シャンパンタワーという画期的なアイデアを思いつきました。
華やかでわかりやすいシャンパンタワーは、ホストの世界へ瞬く間に広がり定着。
カラフル🌈連結タワー👼🤍 pic.twitter.com/022nYMF8qa
— ゴッサム@シャンパンタワー (@official_gotham) March 11, 2021
今では、ホストクラブに欠かせない存在となりました。
ホストが安定して収益を上げる為には姫との信頼構築が不可欠
ホストの世界は、魑魅魍魎が跋扈するといっても過言ではありません。自他の欲望を刺激しながら、それをモチベーションに成り上がっていくホストも少なくありません。
短期的に法外な額を稼ぎ出したとしても、己に内在する悪魔的な部分がどんどん大きくなってしまい、破滅的な結末を辿るホストが決して少なくないのは、やはり人の原始的な欲望や情動に根差しているコミュニケーションが多いゆえというのは間違いないはず。
よほどのバランス感覚や、内省、自戒する習慣がなければ、キャストとして売れっ子であり続けることはできないのです。
四十路を過ぎても未だにトップホストとして輝き続ける流星さん。彼が重視しているのは、ホストクラブに足を運んでくれる姫との信頼構築でした。
若い人ほど、すぐ出る結果を欲しがるもの。欲に目がくらむあまり、眼前にいる姫を利用することしか考えないホストも少なくありません。
しかしそういった人の心を無視するようなやり方では、ホストとして栄華を継続することができないと流星さんは伝えたかったのでしょう。
姫はホスト自身を映す鏡
「お客様は自分を映す鏡」と、本質論を展開した流星さん。「なんで俺が、こんな目に遭わなきゃなんねーんだよ!」と憤激する前に、まず「その事態を引き起こしたり、引き寄せたりしているのは自分自身なのではないか?」という厳しい目が必要だということ。
いくつになっても柔軟なスタンスで軽やかに生き、魅力的な流星さんの発するワードは、わかりやすく学びがあります。
百戦錬磨の流星さんは、他にもさまざまな知恵を持っているはずなので、別の機会に披露してもらえると喜ぶ人も多いのではないでしょうか?