大金を稼いでいるイメージの強いホストですが、「あまり稼げない」「新人ホストは貧乏」という話も耳にします。この話は本当なのでしょうか?
本記事では、ホストのリアルなお金事情として、ホストをするのに必要な出費や、経費にできる費用についてみていきましょう。「ホストになりたい!」という人はぜひ参考にしてください。
新人ホストが貧乏って本当?
「新人ホストが貧乏」という話は、おおよそ事実です。というのも、ホストは完全実力社会なので、売上が上げられなければ、自分にもお金が入ってきません。入店後すぐに数十万、数百万円を稼ぐ新人ホストがいる一方で、生活に困るほどお金がない人もいます。
一定期間、最低限の給料を保証する「保証期間」を設けているホストクラブは多いものの、お客さんを獲得できていない新人ホストの生活は厳しいのが現実です。
新人ホストの生活が苦しくなる理由としては、実はホストとして働くだけで、かなりお金がかかることが挙げられます。
何にお金がかかる?ホストをするのに必要な出費
それでは、ホストとして働くにあたっては、どのような出費が必要となるのでしょうか。
衣装代:4万円~/月
ヘアセット代:1,500~3,000円/回
名刺代:3,000円~/月
通信費:2万円~/月
パネル・写真代:1万円~/回
寮費・家賃:3~5万円/月
美容・整形代:人による
同伴・アフター・店外デート代:人による
罰金:1,000~100万円/回
1つずつ詳しくみていきましょう。
衣装代
ホストが仕事に着ていく服は、基本的にホスト自身が用意します。一般的にはスーツやシャツを着て働きますが、高級感を演出するにはやはり有名ブランドやハイブランドのアイテムを身につける必要があります。
衣装と靴、アクセサリーなど一式揃えると安くても4,5万円はかかるでしょう。なお、毎日同じ衣装というわけにもいかないので、お金がないホストでも衣装代は毎月かかります。
一部のホストクラブでは、新人ホスト向けに衣装のレンタル制度があったり、入店祝いとして衣装をプレゼントしてくれるところもあるようです。
ヘアセット代
ホストをするならヘアセットはかかせません。自分でする人もいますが、おしゃれなセットが自分でできない場合は、セットサロンで1,500~3,000円をかけて出勤前にセットしてもらうのが一般的です。
ただ、なかには提携セットサロンがあったり、無料の専属ヘアメイクさんがいるお店もあります。
名刺代
ホストは、営業の一環でお客さんに名刺を渡します。自分のお客さんがいない新人ホストのうちは、自分の名前を覚えてもらうために月に数百枚の名刺を配ることもあります。
ホストの名詞は一般的な名刺よりも高級感がある素材・デザインで、1枚100~300円するものも。新人ホストのうちはそこまで高価な名刺を作らないにしても、月に3,000円程度はかかってくるでしょう。
通信費
ホストはお客さんへの営業連絡が命。今は、SNSの更新や動画のアップなども大切な集客方法となっています。そのため、スマホの電話代やデータ通信費はかなりかかります。スマホの料金が支払えなければ、お客さんを呼ぶこともできません。
スマホと家のインターネットで月に2万円は通信費がかかるでしょう。
パネル・写真代
ホストの宣材写真の費用も、多くがホストの自腹です。最低でも1万円程度の費用をかけて撮影することになります。写真の枚数が増えるほど料金は高くなり、1万円でおおよそ20カットほど。
新規客がホストを選ぶときは、ほぼ100%が宣材写真で決まります。そのほか、SNSでのイベント告知や公式サイトへの掲載などにも宣材写真が使われます。
なお、入店するときに1回撮影したら、その後の取り直しやイベント用の写真撮影の頻度は個人によってさまざまです。
寮費・家賃
ほとんどのホストクラブが、ホスト向けの寮を用意しています。家賃はエリアにもよりますが、水道光熱費込みで3~5万円に設定されているのが一般的。敷金・礼金・更新料はかかりません。
ホストクラブがあるのは繁華街なので自分で、近くに部屋を借りようとするとかなり家賃が高くなりがちです。家を借りるお金がない人や、地方から出てきたばかりの人にとってはありがたい福利厚生でしょう。
ただし、ホストの寮は、同じ部屋に複数人住むことになるので、ある程度売れてきたら独り暮らしを始めるのが通常です。
美容・整形代
ホストが見た目に気を遣うのは、仕事の一部といえます。毎日のスキンケアやヘアケアはもちろん、人によっては整形にお金をかけます。整形をすれば半永久的に容姿が良くなるため、整形をするホストは多いもの。お店によっては、整形費用を貸してくれたり、提携している病院での施術なら費用を一部負担してくれたりするところもあります。
市販の化粧水やクリームの購入だけなら数千円で済みますが、エステに行ったり美容医療の施術を受けたりすると数万円がかかります。ホストに人気の二重整形なら10万円~をみておきましょう。
同伴・アフター・店外デート代
お客さんと同伴・アフター・店外デートをするときの費用は、一般的にはホスト側が負担します。
厳密にはホストとお客さんのどちらが負担するかは決まっていません。しかし、お客さんにはお店で大きなお金を使ってもらうので、店外ではホスト側がお金を使うことでお客さんと良好な関係を築くことができます。お店以外ではホスト側がお金を出すことで、結果的に使った以上のバックが期待できるのです。
金欠のホストにとっては痛い出費ですが、お客さんの獲得のためには先行投資と考えて、ケチり過ぎず使うことをおすすめします。
罰金
ホストクラブには、ルール違反をしたホストに対する罰金制度が存在します。たとえば、遅刻は頻度や程度によって1,000~1万円程度、欠勤は2~5万円程度、爆弾行為は50~100万円の罰金が設定されています。
爆弾行為とは、他のホストのお客さんを奪ったり、他ホストやお客さんと暴力沙汰になったりといった、お店でタブーとされている行動を指します。もちろん、社会人らしい行動をしていれば罰金は発生しないので安心してください。
トラブルが多いホストは、罰金の上、クビになることもあるため、お店で決められたルールや法律はしっかりと守りましょう。
ホストが経費にできる出費は?
ホストは個人事業主なので、仕事に使うお金は経費として認められます。しかし、出費すべてが経費になるわけではありません。
ホストが経費になる出費は下記のとおりです。
- 旅費交通費:出勤・退勤・店外デートなどで使用する電車代やタクシー代
- 広告宣伝費:名刺代・宣材写真代・イベントで配るプレゼント費用など
- 接待交際費:お客さんとの同伴・アフター店外デートでかかる飲食代・お客さんへのプレゼント費用など
- 通信費:仕事で使う分のみ(プライベートと併用する場合は、仕事で使う割合分の金額の計算が必要)
- 雑費:ヘアセット代・仕事で使う衣装代・メイク代など
ちなみに、美容整形の費用は、ほとんどのケースで経費として認められません。基本的に、経費として認められるのは、仕事とプライベートの線引きがはっきりできるもののみです。容姿を売りとするホストであっても、整形代は経費にならないと考えましょう。
仕事で使った出費は確定申告でしっかり申告を!
経費を計上するのは、年に1回の確定申告の際です。確定申告とは、1年間の所得を計算し、納める税金の額を国に報告する手続きを指します。ホストとして働くのであれば、ほぼ必ずと言っていいほど確定申告が必要です。
確定申告で所得を計算するなかで、経費として何にいくら使ったのかを計算し、申告することになります。個人事業主なら、確定申告は義務なので必ず行うようにしましょう。確定申告をしないと追徴課税といって、本来納めるべき税金よりも高い金額を払わされるので要注意。
なお、確定申告は個人事業主を対象としています。お店と雇用契約を結んで働いている場合は、確定申告は必要ありません。
まとめ
今回は、ホストの出費や経費について解説しました。ホストは大金を稼げるチャンスがある一方で、働くために必要な出費も多くあります。新人のうちはギリギリの生活になることが多いため、保証期間や新人ホストへの補助が充実しているホストクラブで働くことが重要になります。
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