どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「自分に向いている仕事・向いていない仕事」の考え方について、ドラクエの例えも交えながら解説してみます。
「大したことがない自分に向いている仕事」=「大したことがない仕事」
仕事をはじめたばかりの段階で、「この仕事は自分に向いているか・向いていないか」というのは正直分かりません。
というより、どの仕事でも、始めたばかりの頃は能力に大差がないといえるでしょう。
未経験の仕事に未熟な状態でトライしたときは、上手くいかないことばかりなのが当たり前ですから。
なので、大した人間にもなっていない時期の「仕事の向き不向き」は無視すべきです。
大したことがない自分に向いている仕事があったとしても、その仕事は大したことがない仕事の可能性が高いからです。
そのため、仕事を始めたばかりの段階で「この仕事は自分に向いている」と決めつけるのは時期尚早です。
その逆に「この仕事はオレに向いていない」と辞めてしまうのも、非常にもったいないことです。
「この仕事が自分に向いているかどうか」は、ある程度の経験を重ね、自分が成長をしたときに初めて分かってくるものです。
三浦会長(株式会社トリアイナ 取締役会長・三浦 哲郎さん)も僕と話したときに言っていましたが、仕事というのは向き不向きの以前に「自分から向く努力」をしなければいけません。
「向いている仕事」は「向こうからやってこない」というわけです。
成功するチャンスも、向いている仕事も、「自分から向かっていくこと」で掴むことができます。
18歳の自分も「自分が社長業に向いている」なんて分からなかった
たとえば僕も、18歳の頃に「自分に向いている仕事」を探したら、飲食業しか選択肢がなかったと思います。
これは決して飲食業をバカにしているわけではありません。
「バイトで飲食の経験があったので、自分が『得意』といえる仕事がそれくらいしかなかった」ということです。
10代や20代前半の学生の時点で「自分に向いた職業」を探そうとすると、それくらい視野が狭くなってしまう……というわけです。
ただ、そうした視野の狭さは、社会人として様々な業務を経験していけば、徐々に解消されていくはずです。
たとえば僕の場合は、ホストクラブを経営して、マネジメントの勉強をしたことで、今は「どんな分野の事業でも自分ならマネジメントできる」という自信が付きました。
実際に最近も飲食店のビジネスをいくつも展開しています。
でも18歳の頃は、「自分が社長業に向いている」「どんな分野のビジネスでもマネジメントできる」なんてことは一切思っていませんでした。
その後、僕が経験してきた仕事は、どれも自分の財産になっています。
まず、現場のホストを経験したことで、「人の気持ちが分かる」という非常に大切な能力を身につけられました。
独立して経営者になってからは、つらい思いを沢山しましたが、そこでさまざまなトラブルへの対応能力を身につけられました。
どんな事業にもトラブルは付き物ですが、仮に飲食業などで上手くいかないことがあっても、過去の経験の応用で「まあ、こうしとけば大丈夫だよ」と即座に動けるようになったわけです
まずスライムを倒して経験値と金を稼ごう。話はそれからだ
こうした話は、ドラクエに例えると分かりやすいかもしれません。
ドラクエで最初に出てくる敵といえばスライムですよね。
スライムを倒す経験を重ねれば、レベルが上がってさらに強い敵を倒せるようになります。
そして、いずれは大ボスを倒すことができるわけです。
でも、経験値が十分にたまっておらず、レベルも上がっていない段階で強いボスと戦ったら、間違いなくやられますよね。
これは仕事も一緒です。
ドラクエにおける「敵のモンスターを倒すこと」を仕事だと考えると、やっぱり仕事の経験を重ねないと、大きな仕事には対応できません。
つまり、自分に能力がないときに何よりフォーカスすべきなのは、まず「経験値を重ねること」です。
経験値を上げ、レベルが上がれば、基礎的な戦闘能力が上がり、使える技や魔法が増えます。
そうすれば、いろいろな敵を倒せるようになります。行動範囲も大きく広がります。
また、ドラクエではモンスターを倒すとお金(ゴールド)が手に入ります。
そうやってお金を稼いで、高性能な装備を増やせば、倒せる敵の幅はさらに広がります。
お金を手にすることで、仕事や人生の幅が広がるのは、ぼくたちの人生でも一緒ですよね。
そうやって、お金や経験値を稼いで、強くなったドラクエの主人公は、「どんな仕事にも臨機応変に対応できる有能なビジネスパーソン」と同じ状態というわけです。
そしてレベルが上がってくると、他の人には使えない自分だけの技や魔法が何なのか分かってきます。
「自分に向いている仕事」を選ぶのは、それからでいいんですよね。
なので、まずはスライムのような弱い敵でもいいから、自分に倒せる敵をどんどん倒しましょう。
これは仕事でいえば、「自分に与えられた目の前の仕事を頑張り、小さな結果を積み重ねる」ということです。
ドラクエでも仕事でも、日々コツコツとレベル上げをすることが大事……ということをぜひ覚えておきましょう!