どもども、こんばんは。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回の記事では、自社の成長において「同業他社との交流」が非常に役に立つ……という話について書いてみます。
「社内で1位」の状態にあぐらをかかず、外に目を向けて成長を続ける
ホストクラブの業界に限らず、「業界内で交流を深めて、自分の会社やお店に足りないものを学ぶこと」は非常に大切なことです。
僕らのNGGでそれを実践して大きく成長したのが、石川鋼牙社長のMAJESTYでした。
MAJESTYはNGGでいち早くNO,1のお店になり、グループ内では自分たちより売上を作る店舗はなくなりました。
しかし鋼牙社長は、その状態にあぐらをかかなかった。
他のグループの一流店に足を運び続けて、その成功の理由を分析し、学び続けました。
NGGの外に目を向けて、さらなる成長を目指したわけです。
そしてMAJESTYは2022年には月商1億円突破を年4回も達成と、NGGでは前人未到の記録を作り上げて、歌舞伎町の一流店の仲間入りを果たしました。
なお、MAJESTYが大きな成長を遂げられたのは、ただ成功した店舗のマネをしたからではありません。
その営業手法が自分たちに合うのか分析し、現場のホストたちとも話し合い、取り入れやすいものを・取り入れやすい形で取り入れていきました。
そのためMAJESTYが成功できたのは、鋼牙社長の功績であると同時に、彼と相談しながら実際にお店を動かしていったホストたちの功績だと思っています。
NGGが歌舞伎町NO.1のグループから学んだこと
NGGが成長を続けるうえで非常に参考になったのが、社美緒(やしろみお)くんが率いるホストクラブグループで、現時点で歌舞伎町でトップを走るGROUP YGGDRASILL(ユグドラシル)でした。
僕自身も店舗を見学させてもらったときには学ぶことが沢山ありました。
ユグドラシルの店舗では、営業終了後のお店に多くのホストが残り、2~3人1組のチームを作って、明日の予定や今月の目標設定などを長々と話していました。
つまり、お客様とのアフターよりも、「自分たちのお店をどうしたいか」「自分たちが何をしていきたいか」を徹底して突き詰めていたわけです。
その光景を見て考えたのは、「いい店作りって何だろう?」ということでした。
ユグドラシルが徹底して行っているのは、毎日の行動報告と、お客様の情報の共有、そして接客営業技術の向上です。
その作業は、「お客様にとって最高で楽しいお店」を作るうえで役立つだけでなく、自分たちが楽しく働くことにもつながります。
それは素晴らしいことだと思いました。
ただ、お客様とのアフターよりも、店舗での話し合いを優先することについては、「それでいいの?」と思う人もいるでしょう。
僕も美緒くんに、「何でお客様ファーストじゃないの?」と質問をぶつけました。
そのときの回答は、
「お客様がお店に来るのはアフターのためじゃない。お店での時間を楽しむためだ。だからお店を楽しくすることよりも、アフターを優先するのは本末転倒なんじゃないかな」
というものでした。
なるほど、本当にその通りだなと思いました。
そして、そうやって最高のお店づくりに励んでいれば、ホストたちにも大きなリターンがあります。
歩合制であるホストという職業に就く人間は、まず「自分の売上を最大化すること」を目指します。
しかし、お店全体の売上が1億5000万円なら、たとえナンバーワンを取っても5000万円の売上を作るのは難しい状況でしょう。
でもお店全体の売上が2億を超える状況になったら、ナンバーワンの数字も自然と上がり、5000万円超えも見えてくるはず……。
美緒くんはそんな話をよくホストたちにしているそうです。
「お店全体のレベルが上がれば、自分の売上も上がっていく」というのがユグドラシルのお店づくりで、それは非常に素晴らしいことだと思います。
イケてる店を目指すならイケてる店から学ぶべき
このような同業他社は、いわばライバルといえる存在。
「そんな人達がお互いに交流しちゃって大丈夫なの?」と思う人もいるでしょう。
でも歌舞伎町のホストクラブでは、そのように別のグループ同士が交流し、互いのカルチャーや営業手法を学べる空気がありました。
ただ、これは想像できることですが、そうやって他のグループとの交流が増えれば、移籍や引き抜きも増えてきます。
僕らのグループも一時期その引き抜き合戦に巻き込まれたことがあり、その後はしばらく鎖国状態になりました。
その鎖国は良かったこともあった反面、僕らの成長を遅らせた部分もあったと思います。
イケてるホストクラブを目指すなら、イケてるホストクラブから学ぶのが一番早いですから。
そのことにNGGで初めに気づき、なおかつ行動を起こしたのが石川鋼牙社長でした。
なお僕は社美緒くんとは以前から直接つながっていましたし、一時期は閉じていた同業者との交流も、最近は復活モードが続いています。
そして社美緒くんや、GroupDandyのブリ大根さんといった、歌舞伎町の若く超優秀なホストクラブ経営者たちからは、
「この業界を良くしよう」「ホストクラブという業態の地位を高めていこう」
という姿勢も感じましたし、僕はその考え方に深く共感をしています。
そうした方々との交流については、また次回以降に書いていきたいと思っています。
今週のピックアップホスト
『MAJESTY』大空翼
福岡県出身 25歳
ホストをはじめたきっかけ
弟の大学の学費を稼ぐため。
NGGの存在をメディアで知り、ホストという仕事への印象が柔らかくなったのでNGGに応募をした。
2022年4月29日に入店。
生い立ち
福岡県生まれ。男三兄弟の次男。
幼稚園からサッカーを始め、高校は熊本で寮生活。
高校1年生と2年生のときは国体選手に選抜され、高校2年生で全国大会に出場した経験あり。
高校卒業後に上京して、会員制のホテルに就職。2年間勤めた。
その後、大阪ミナミでバーテンダーとして1年半ほど勤めて、再度上京して2年が経ち、父親が他界。
父親が自営業だったため、「弟の大学の学費を稼いであげたい」と思い、ホストの仕事をスタート。
現在は学費を払い切り、今まで以上に自己投資もできるようになった。
ホスト実績
入店2ヶ月目で初ナンバー入り。
NGGトップレベルのMAJESTYでナンバーに入り続けている。
2023年3月に初シャンパンタワーを2基成功させ、N-1 プラチナクラスNo.1を獲得!
タイトル
2023年3月に開催された、N-1 プラチナクラスNo.1
今後の目標
上半期中に主任昇格を目指している。
今年中に1000万プレイヤー。