どうも~( ^_^)/
歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回の記事では、いまの世の中に溢れかえっている「正論」について、僕の考えを書いてみます。
正論が通じないなら二の矢、三の矢を放つことが必要
正論は「道理にかなった正しい意見」のことです。
正論を聞くと「本当にそうだよな」と感じます。ズバッと正論を言う人はカッコよくも見えます。
でも、正論だけでは動かないのが世の中です。
コロナ禍で緊急事態宣言が発出されていたとき、行政は「大人数で集まるのはいけませんよ」「宴会をしてはいけませんよ」というド正論を連呼し続けました。
正しいことを呼びかけるのは大事なことですが、結果はみなさんご承知の通り、それに従わない人たちが沢山いました。
正論が通じない場合は、呼びかけ方を変えたり、より現実に即したルールを整備したり、ルールに従わせるためにニンジンをぶら下げたりと、戦略を変えて二の矢、三の矢を放つことが必要です。
でも行政は、コロナ対策で「正しいことを言い続けること」だけを続けましたよね。そして自分たちは、時に正しくないこともしていました。
だから世論から見放されたわけです。
正論は「結果を出している人」が言ってこそ響く
コロナ対策の例に限らず、「正しいことを言い続けている人」「自分の正しさをひけらかして、そのことで満足してしまっている人」には、人はついてきません。
正論が正しい意見なのは当たり前なので、正しいだけでは何の意味もありません。
「あの人は正論を言ってるけど、ちゃんと結果も出してるよね」「あの人が正論を言うと説得力が違うよね」と思われて初めて、正論には意味が出てきます。
だから僕は「実力が伴っていない人の吐く正論」は、いくら正しい言葉でも価値はないし、世の中では意味をなさないものだと思っています。
「殺人はよくない」という正論では戦争に負ける
「人を殺すのはよくない」というのは正論です。
でも実際の戦場では、「人を殺すのはよくない」という正論を貫いた側が負けてしまいます。
それが、世の中のリアルです。
何事も理想通りにはいかず、正論だけでは何も動かない。
だからこそ必要になるのが「戦略」です。
自分の持っている武器を最大限に活かし、戦うフィールドの条件を活かし、相手の弱点を付いて戦う側が、やはり勝利に近づきます。
過去の歴史を見れば、それは明らかなことです。
勝つために必要なのは正論ではなく戦略です。
そして正論だけで勝ちたいなら、圧倒的な実力が必要です。
それは戦争に限らず、ビジネスでも同じです。
自己啓発にハマって「正論を吐くだけ」で満足している人
組織論やリーダーシップ論の観点から考えても、リーダーが口にする正論はそれだけでは何の意味もないものです。
リーダーがド正論のビジョンを掲げても、部下がついてくるとは限りません。
いくら正しいことを伝え続けても、変わらない部下はまったく変わりません。
それは部下が悪いのではありません。
間違っているのは、正論しか吐かないリーダーです。
正論だけでは動かないのが人間なのに、人間を「正論に従うロボット」のように考えている、あなたが間違っているんです。
自己啓発本にハマったリーダーは「あなたは本来こうあるべき」「世の中はこうなっていくべき」みたいな正論を吐いて満足しがちですが、それだけで結果が出せないのは明らかです。
正論だけじゃ動かないからこそ、世の中は楽しい
人はときに「正しくないこと」をします。
一人ひとりが、その人だけの業を背負って生きています。
それがその人の個性であり、人間らしさです。
正論だけじゃ人が動かないから、世の中は楽しいんですよ。
だからこそ戦略を練ったり、コミュニケーションのとり方を工夫したりすることが必要になるし、それが仕事の楽しさや、人生の楽しさにもつながっていくと僕は思います。