ホストの「担当」とは何なのかご存知ですか？歌舞伎町などのホストの看板を見ていると「金より担当」など気になるキャッチコピーもあります。ですがホストに縁がない人からすればそもそも担当という言葉自体を知らない人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなホストの担当についてご紹介していきます。
担当とは指名したホストのこと
ホスト業界における担当とは、「指名するホスト」という意味です。担当ホストには「本担」と「サブ担」が存在します。本担は1人、サブ担は1～2人いるのが一般的です。なかには、サブ担を持たないお客さんもいます。
まずは、本担とサブ担の違いを確認しておきましょう。ホストとして活躍するためには、本担を獲得する必要があります。
本担
本担とは、お客さんから最も好かれている「本命の担当」を指します。お客さんからの好意を最も受けることから、頻繁に指名をもらえ、売上の大幅アップも目指せます。
一般的に、ホストクラブでは永久指名制が採用されているため、一度指名するホストを決めたら担当を変えることはできません。そのお客さんがお店に来店すれば、毎回本担が接客することになるため、担当とお客さんの関係は密接なものとなります。
なお、長く推してもらうためには、お客さんが応援してくれる気持ちをしっかりと返していくことが大切になります。永久指名制ではないお店であれば、本担を変えられてしまう可能性もあります。本担になったからといって、気を抜けない点に注意が必要です。
サブ担
サブ担とは、本担がいないときに指名をする担当です。本担が出勤していないときや、本担ホストの被りが発生したときに指名される代打的な立ち位置になります。
本担への気持ちが大きいお客さんほど、お金を多く使っていることもあり、不満やストレスが溜まる傾向があります。そのため、お客さんが本担と喧嘩をして癒しが欲しいときに、愚痴を聞いたり寂しさを埋めてくれたりするサブ担が必要になるのです。
本担ほどお金を使ってもらえるわけではありませんが、永久指名制ないお店であれば、お客さんがサブ担を本担にすることもあり得ます。
担当は女性ファンの間で隠語として使われていた
はっきりとした起源が明記された資料はありませんが、一説ではアイドルグループのメンバーの中でお気に入りのメンバーを「私の担当」という意味で使われていたそうです。嵐でいうと、5人メンバーの中で一番のお気に入りが「大野くん」だった場合「私は大野くんの担当」という言い方をします
今でも男性アイドルのファン界隈では、ファンの中で担当という言葉が使われており、ホストが使いだしたというよりも女性が使い始めたものを、ホストクラブでも使うようになったのではないかと考えられます。
担当になるためには？
ホストクラブでは基本的に永久指名制を採用しています。なので、同じホストクラブ内では、すでに担当になっている女性から指名を受けることもできませんし、連絡をすることも禁じられています。
では、新人の場合はどうすればいいかといえば、新規客の中から担当を指名してもらうしかありません。
通常、ホストクラブでは新規客に対し、複数のホストが10分～15分ほど席に着き、それを繰り返します。そして新規客は帰る際に送り指名と言われる特定のホストを選び、通常はそれで指名が決定します。
つまり、ホストは10分少々の間にお客様にこの人がいいと思わせなければならないのです。
女性の担当ホストの決め方
お客さんが担当ホストを決めるときの要素は、「ルックス」「トーク・接客」「営業連絡」の3点です。それぞれ、女性がホストのどこをみているのか確認しましょう。
ルックス
ホストクラブで飲むとなると、やはり好みのルックスであることは大前提でしょう。
一口にイケメンといっても、女性の好みはさまざまなので、好みではないと言われてしまえば仕方がないのですが、整った容姿であればそれだけ多くのお客さんに刺さりやすくなります。普段から美容やファッションに気を遣って自分磨きをしておきましょう。
新規のお客さんの場合、宣材写真からホストを選ぶこともあるため、写真写りも重要です。ホストクラブ内は暗く、初回の接客時間は短いので、SNSに盛れている写真をアップしておくのもよいでしょう。
トーク・接客
次に、接客時のトークも重要です。話が面白かったり、スマートな接客をされたりと好印象を与えられれば、多少ルックスが好みではなくても指名を獲得できることがあります。
新規のお客さんへの接客時間は、ホスト1人あたり10～15分程度です。そのなかで、上手く自己紹介と自己アピール、お客さんとの会話を行わなければなりません。時間配分はもちろん、お客さんの話にもしっかりとリアクションをして、場を盛り上げる必要があります。
営業連絡
送り指名をもらえれば、連絡先をゲットできるため、営業連絡を行うことになります。営業連絡の頻度やタイミング、言葉選び、会話の内容によって、次回来店してもらえるのかが決まります。ホストクラブによっては、来店2回まで初回扱いにするところもあり、1回目の来店で送り指名をもらったからといって、担当ホストになれるとは限りません。
相手が返信しやすい時間帯での連絡や、連絡の内容を見極めるスキルを身につけることが重要です。
担当になるためのテクニックとは？
ホストは担当のお客様を獲得できなければ大きく売れることはできません。
しかし、多くのホストがここで躓いてしまうのもまた事実です。
では、担当になれるホストとなれないホストにはどのような違いがあるのか、彼らはどのようなテクニックを使っているのかご紹介します。
常に女性を楽しませることを意識する
ホストは女性を楽しませてこそなんぼの世界です。結局、一番好印象を残したほうが女性の印象に残りやすいので、まずはその女性を楽しませることを決意することで、それが女性にも伝わります。
不快にならないように気を付けることも同じです。少しの兆候も見逃さないように短い時間女性をよく観察して、何が喜ぶのか考えに考えることが必要です。
女性の手を煩わせない
煙草・酒などホストクラブの仕事ができることは、必要最低限です。特にホストクラブに行き慣れている女性はそのあたりも重視しています。大幅なプラスにはならないかもしれませんが、できなければマイナスになってしまう要素です。
オーバーリアクションを意識する
表情筋がピクリとも動かず、話もできない人と接していて楽しい人はマレです。「少しオーバーリアクション気味かも？」と自分で思ってしまうくらい身振り手振りを活用し、テンション高く接することも大切です。
新規の場合は、特に時間が限られているので、何か一つでも印象を残せるかどうかが勝負の分かれ目になります。
もちろん、クールに接客するほうが良いなど設定したホストのカラーもあるので絶対ではありませんが、そういったこだわりがない場合は、意識して損はありません。
担当ホストに選ばれるまでの流れ
担当ホストに選ばれるためには、「新規客からの本指名をもらう」または「サブ担のお客さんを楽しませる」という2つのルートがあります。それぞれの具体的な流れを確認しましょう。
新規客から本指名をもらう
新規客の接客をして、本指名をもらうことで「本担」になることができます。本指名をもらうためには、新規で来店してくれたお客さんを接客し、指名に繋げなければなりません。
①新規客の接客をする
②連絡先を交換する
③お客さんと連絡を取る
④2回目以降の来店で本指名してもらう
新規のお客さんは複数のホストが接客します。その日のうちに、飲み直しで本指名をもらえることもありますが、多くは2回目以降の来店での指名を狙うことになります。新規客の連絡先は、その日の送り指名をもらうことで入手できます。
その後、営業連絡を行い、場合によっては店外デートや同伴をして、来店＆本指名をもらうことで、やっと担当ホストになれるのです。
飲み直しで指名をもらうにしても、送り指名をもらうにしても、新規のお客さんをライバルホストよりも楽しませることが必須となります。
サブ担のお客さんを楽しませる
先述の通り、サブ担は、本担がお客さんの相手をできないときに接客を行います。永久指名制のホストクラブでは難しいものの、来店のたびに指名を変えられるホストクラブであれば、サブ担としてお客さんを楽しませることで、本担当に昇格できる可能性もあるのです。
ときには、サブ担として接客しているお客さんが、連れてきた友人を紹介してくれて本担になれるというケースもあります。
なお、永久指名制のお店でも、本担が退店した場合や、お客さんと本担の間で大きなトラブルがあった場合、本担がお客さんに加害した場合など指名替えが許可されることもあります。
心に残る接客ができれば、本担のホストになるチャンスに繋がるでしょう。
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担当になれるのはタイミングもある
人と人なので、合う合わないは絶対にあります。
しかし、少しでも確率を上げるために努力をすることは必要です。
なぜか担当になれない、どう担当になれるかが分からないという方はまずはシンプルにホストの仕事とは何かについて考えてみるのも良いのではないでしょうか。
また、そうした基礎能力が磨ける教育体制がしっかりしたNGGのようなホストクラブを探しましょう。
