どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
ヒカルが参加した財務省解体デモについて様々な意見が出ていますが、今回は元公務員で『令和の虎』でもおなじみの井口智明社長に話を聞いて、僕が考えたことを書いてみます。
今は官僚の力が強く、国民の意見が政治に反映されにくい
まず井口さんからは、日本という国の政治が「官僚主導」と「政治家主導」の繰り返しで動いてきた……という話を聞きました。
強いリーダーがいる「政治家主導」の時期は、国民の意見が政治家を通して政治に反映されやすく、国民が喜ぶ「お金を配る」みたいな政策も通りやすくなるそうです。
安倍元首相や菅元首相のように、力や人気のある政治家がトップに立ったときは、まさに「政治家主導」の時期だった……というわけですね。
また、小池都知事がトップに立つ東京都なども「政治家主導の政治」の一例だそうです。
やはり子育て支援の政策などでバンバンお金が使われ、それで支持率がさらに高まり、絶対政権のような状況が生まれています。
一方で、岸田元首相や石破首相のように、人気が今ひとつの政治家がトップに立った時期は「官僚主導」になります。
この時期は国民の意見が政治に反映されにくく、国の予算も絞られる傾向があるそうです。
政治家に力がないぶん、官僚が自分たちに都合のいいことを言い出しやすい状況になっているわけですね。
この「官僚主導」と「政治家主導」の両者には一長一短があります。
一番いいのは「お金を配るよ」という政治主導と「お金を絞るよ」という官僚主導が争って、真ん中のバランスを取っている時期だそうですが、「今は官僚主導になりすぎている」というのが井口さんの見解でした。
そして、その行き過ぎた「官僚主導」の政治への反発として、財務省解体デモのようなことが起きているわけですね。
ちなみに官僚というのは国家公務員のこと。なかでも国家公務員Ⅰ種試験などに合格したキャリア公務員を指すことが多い言葉です。
いま話題の財務省の中心を担っている公務員の方々は、東大や早稲田・慶応などの名門校出身者ばかり。
いわば日本のトップエリートで、お給料も良いし、退職金もたっぷりもらえます。
そういうエリートの人たちが官僚と呼ばれる人たちで、日本の法律を作る実務などを担っているわけです。
財務省の強すぎる権力の一部を切り離すべき……という議論は前からあった!
財務省について、僕も以前から知っていて気になっていたことは、財務省の組織内に国税庁があり、その下に税務署があるという組織体制の問題です。
財務省は、国の予算の原案を決める予算編成の権限があるうえに、国税庁の業務として国税の査察や徴収を行う権限を持っており、「最強官庁」と言われるほど権力が強い省庁です。
井口さんいわく、政治家の方々も家族が何らかのビジネスをやっている人が多いため、そこに税務調査が入って色々な情報を握られていて、財務省には歯向かいにくい……という構図があるそうです。
そのため、「国税の査察や徴収を行う国税庁の権限を切り離すべきだ」という議論が以前からあり、国会でもそのような議論がされていました。
今回の「財務省解体デモ」には、そういった権限を切り離すという意味で「解体」を唱えている人も多いですし、井口さんも「そこは解体して引き離すべき」と言っていました。
また「ヒカルさんもかなり勉強されている」とも仰ってましたね。
そして、財務省が解体されれば、政治家も財務相に配慮せずに政策を提案しやすくなり、民意を反映した政治が行われやすくなります。
しかし、財務省にとって国税の査察や徴収を行う国税庁の権限は最大の武器ですから、井口さんは「手離さないでしょう」と言っていました。
インフルエンサーの政治参加で「若者の民意」が届きやすくなる!
そんななかで日本では、林さんやヒカルといったインフルエンサーが、政治に対して積極的な行動や発言をするようになってきました。
井口さんとしては、「インフルエンサーは民意を大事にする人たちだから、そうした人たちが政治家になれば政治に民意は反映されやすくなる」と考えているそうです。
また、今の大多数の政治家は、政党の看板を背負って発言をしていることもあり、みんなが似たりよったりで「何となく世の中に良さそうな政策」しか掲げられない仕組みになっています。
そんななかで、インフルエンサー発の政治家が10人、100人と増えていったら、「思い切った政策」も掲げやすくなるし、それも通りやすくなる……という効果が期待できます。
また今の政治家は、人口分布的に一番パイの大きい高齢者に不利な政策は掲げづらい状況がありますが、若いインフルエンサーが政治家になれば、若者から票を取れるので、若者に向けた政策も掲げやすくなるでしょう。
堀江さんの運転手兼秘書だった齊藤健一郎さんが国会議員になるような動きがすでにありますが、そうした動きが増えることで、日本の政治は少しずつ変わっていくと思います。
なお政治家さんにも「インフルエンサーの人たちの意見を聞きたい」という人が出てきています。
それは林さんの周辺を見ていても感じることですし、政治家の方々にも「もっと若い人たちの意見を知りたい」「それを国政に反映したい」という思いはあるわけですね。
そんななかで自分たちに何ができるかというと、井口さんいわく「自分が有利になる人を選ぶしかない。民主主義というのはそれしかできない」と仰ってました。
財務省の話も聞けば聞くほど難しいですが、みなさんも自分にできることをやってみましょう!
今週のピックアップホスト
MAJESTY-本店-
星蘭
長崎県佐世保市生まれ 24歳
ホストを始めたきっかけ
高校の時のYouTubeでローランドが流行っていて、クラスメイトがみんなホストを志していた。しかし自身は自衛隊の道に進み、海上自衛隊員として1年間勤めていた。その後、やっぱり水商売の道に進みたくなり、地元のメンズバーで働いていた。当時はそこそこ成功していたが、3年ほど働いたある日、「もっと稼ぎたい」「水商売で自分を極めたい」と思い、ホストになることを決意する。友人が福岡のホストで働いていたが、「周りに知り合いがいない環境で頂点を目指すなら歌舞伎町だ」と思い、上京してSNSが強いMAJESTYに入店することにした。
生い立ち
佐世保の港町に生まれ、一人っ子だったこともあり両親に溺愛されて育ってきた。小学生の頃からバドミントンを始め、全国大会出場を果たした。中学でも九州大会に進み、かなりの実力者で、高校も特待生として招待されていたが、どうしても母と同じ学校に行きたくて、バドミントン部のない調理科の高校に進学した。高校卒業後は料理人として海上自衛隊に入隊した。
実績
2024年2月 ホストデビュー
2024年3月 初シャンパンコール達成
2022年9月 初ナンバー入り
今後の目標
ホストで全国大会に行くこと!