どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
僕は組織作りの悩みを解決するサービス「組織の左腕」でコーチング研修を行っていますが、そのコーチングとティーチング、コンサルティング、カウンセリングとの違いについて、今回は解説してみます。
ティーチングは学校の授業のように「教える」もの
人を教え導くには色々な方法がありますが、ティーチング、コンサルティング、コーチング、カウンセリングはそれぞれ違うものです。
上の画像のように2つの軸を作って考えると分かりやすいでしょう。
右の2つは、答えや解決策を「与える」やり方で、左の2つは「引き出す」やり方といえます。
分かりやすいものから説明すると、ティーチングは「昔ながらの学校の授業」が典型例です。
算数・国語・社会・理科といった教科を、黒板の前に立つ先生が板書しながら一方的に話して、一方的に教えてくれる形式ですね。
何も知らない人、知識がない人に基本的な知識を授けるのがティーチングだといえるでしょう。
もちろん、この形式でも知識は身につきますが、効率的に知識を付けるには、家に帰って復習をしたり、定期的にテストを実施してアウトプットしたりすることが必要です。
分かりやすく言えば「必要な知識は与えるから、あとはお前らで勉強しろ!」というのがティーチングなわけです。
そして「勉強しろ!」と言われて勉強する人も一部ではいますが、それは絶対に全員ではありません。
なので効果的なティーチングを行うにはその後のフォローアップが必要ですし、「どうして勉強したいの?」「自分は将来どうなりたいの?」といったコーチング的な問いかけも合わせて行う必要があります。
ちなみにコンサルティングについては聞いたことがある人も多いと思いますが、マーケティングとか経営戦略とかの「具体的な勝ち筋」を教えるものです。
このコンサルティングも、ティーチングと同じく「教える」性質が強いものといえるでしょう。
コーチングは心の内側にもアプローチする
一方のコーチングは、物事を教えることもありますが、「背中を押す」という性質が強いです。
「いいよ!いいよ!その調子でもっと行こう!」
「ここはこう変えたほうが、もっと良くなるよ!」
みたいな形ですね。
僕はこのコーチングが得意です。
また、「あなたは一体どうなりたいんですか?」「何でこの会社で働いているんですか?」といった問いかけを行い、心の内側の部分にアプローチをかけるのもコーチングの一種です。
相手にも喋ってもらって、考えてもらって、マインドの部分を変えていく作業ですね。
僕の「組織の左腕」ではディスカッション形式のコーチング研修を実施していて、社長と社員との信頼関係の再構築をしていますが、その作業はティーチングだけでは不可能だといえるでしょう。
もう一つのカウンセリングは、コーチング以上に「話を聞く方」の比重が大きくなります。
相手の話を聞く方をメインにしつつ、その話を分析してアドバイスをする形ですね。
聞き上手の人は、このカウンセリングが上手なわけです。
カウンセリングが上手い人も「自分の気持を吐き出すこと」を大事に!
カウンセリングが上手い人は、どんな組織でも人から頼られるし、様々な相談を受けるでしょう。
そこで注意してほしいのは、「カウンセリング的な会話で人の話を沢山聞いている人は、その分どこかで自分の気持ちを吐き出さなきゃダメ」ということです。
読者の方にも「聞き上手」と言われる人はいると思いますが、そういう人は本当は、聞いた量の倍ぐらい話さないとストレスを発散できません。
そうしないと負のエネルギーばかりが溜まっちゃうので、話して浄化をする必要があるわけです。
たとえば僕のホストグループでいうと、カウンセリングが上手い人、聞き上手の人は、売れていないホストの話を沢山聞くことになります。
売れない悩みを聞いたり、売れない言い訳を聞いたりし続けると、やっぱり負のエネルギーが溜まってきます。
そういう人には話して発散することを勧めているわけですね。
なお、聞き上手の人は、自分の悩みや辛さを話すことが逆に苦手だったりしますが、そこは頑張って喋りましょう。
あなたが自己開示をすることで、あなたのことをより深く理解してくれる人もいるはずですし、鎧を脱ぎ捨てたあなたの姿に励まされる人、勇気づけられる人も実はいるはずです!