どもども、こんばんは。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回はアイデアマンの社長や上司に実は理解していない人が多い、「社員が新しい仕事を理解するコスト」について書いてみます。
社長に命令された新しい仕事は「面倒なこと」と思われがち
社長というのはアイデアマンが多く、頭の回転が早い人も多いので、次から次へと新しいことを思いつきます。
そのため矢継ぎ早に組織改革を行ったり、新規事業を立ち上げたりしがちです。
自分が「これは良い」と思った研修やセミナーを社員に強制的に受けさせるようなケースもあるでしょう。
しかし、社員のみんながみんな、社長と同じペースで新しい物事を理解し・実践できるわけではありません。
社長には社長の仕事があるように、社員には社員のの仕事がありますし、1日の仕事のルーティーンがあります。
社長は新しい事業を考えて、組織を動かすのが仕事の一つですから、新しい物事をどんどん理解して吸収できますが、社員に「同じペースで同じことをしろ」と求めるのは無理なわけです。
また社長本人は本を読んだり専門家から話を聞いたりして、「この新規事業は絶対に成功する」「このビジネス手法は自分の会社に必要だ」と確信を持っていたとしても、社員はその背景まで知りません。
にも関わらず、社長が「何でも良いからこれをやれ!」と命令するだけだと、社員にとってその新しい仕事は「余計なこと」「面倒なこと」でしかないんですよね。
なので、「何でそんなことする必要があるんだよ」と思う社員は多いでしょうし、「そんなことしても仕事の時間が伸びるだけだし、自分の給料は上がらないんでしょ?」と不満を高める社員も出てきます。
こうした社員の状況や心情を、アイデアマンの社長や上司は理解すべきです。
僕も創業当初は経営者としての経験不足から、「自分が『良い』と思ったものはみんなが理解できるはずだ」と思い込み、部下に負担をかけすぎていた時期があったので、その点は反省しています。
増税の法案を通すときくらい、社員の理解を広めよう
社員に新しい事業や新しい仕事にに取り組んでもらうときには、しっかり時間をかけて、その必要性を理解してもらうことが大切です。
その業務に取り組むことに納得しておらず、内容も理解もしていない社員ばかりだと、事業が成功する可能性も限りなく低くなるからです。
なので、「何でもいいからこれをやれ!」と命令するのではなく、「これこれこういう理由で、こんな新しい仕事を始めようと思うんだけど、どう思う?」と、質問ベースで話を聞くことから最初はスタートしましょう。
そうやって社員の反応を見つつ、好感触が得られていることが分かったら、「なぜ、あなたがこの業務に取り組む必要があるのか」「この業務によって、あなたにどんなメリットが生まれ、会社にどんな利益がもたらされるのか」ということを丁寧に説明しましょう。
これは政治家が新しい法案を通したり、増税をしたりするケースでも同じですよね。
何の議論も報道もなく、急にポッと出てきた法案は、やっぱり反対されやすいです。
増税だって、「なぜ税金を増やす必要があるのか」「その税金を何に使うのか」を丁寧に説明しないと、国民の理解を得られません。
もちろん事業展開や改革にはスピード感が非常に大事ですが、組織を民主主義的に運営することも同じくらい大切というわけです。
なお、毎日顔を合わせている3~4人のメンバーで動かしている小さな組織なら、アイデアのすり合わせも自然とできているので、早いスピード感で新しい物事を始められるでしょう。
スタートアップと呼ばれる企業はそれに近い状態でしょうが、組織が大きくなってくるとそうはいきません。
大きな組織を動かすには、コアのメンバーのあいだで今後の事業の方向性や枠組みをしっかり話し合ったうえで、マイナーチェンジを重ねる形で変革を進めるのが大切です。
新事業のアイデアは社長ではなく社員が出す。それが企業のあるべき姿
もっと言うと、組織が大きくなってきたら、新しい事業のアイデアは「社長ではなく社員が出すこと」が理想です。
僕も今は「経営者が出すアイデアなんて正直どうでもいい」と思っています。
企業の業績が上がるアイデア、そして自分たちの給料が上がるアイデアを社員自身が発案し、それを経営者がサポートする……というのが、今の企業のあるべき姿だと思います。
そのほうが社員のモチベーションも上がるし、社員の成長も早くなるからです。
NGGの年商が大きくアップしたのも、そうやってアイデアを出して形にしてくれる社員が増えてきたからですし、僕はそのことを非常に誇りに思っています。
今週のピックアップホスト
GALLERY-SAPPORO-
門司
北海道札幌市生まれ 26歳
ホストをはじめたきっかけ
昼職の同僚が「GALLERY-SAPPORO-」に受かったと聞いて、自分も誘われて面接にきたことがきっかけ。
(ちなみに誘ってきた同僚はオープン前に退店。笑)
生い立ち
札幌生まれ札幌育ちだが、父親の仕事の転勤で秋田や苫小牧など転々としていた。
小学生の頃は目立ちたが屋で、中学生以降は陰キャを極めていった。母親の影響でバドミントン部に入部し、高校時代は全道大会ベスト4まで進出。
その後半月板を損傷し、リハビリを受けていた時に理学療法士になりたいと思い専門学校へ進学し、その後に就職。
ホスト実績
2022年7月 ホストデビュー
2022年8月 初ナンバー
2022年12月 初個人イベント(バースデー)
2023年4月 初No.1
2023年7月 幹部補佐昇格
2023年11月 幹部昇格
2023年11月 初シャンパンタワー
2023年11月 歴代売上記録更新
今後の目標
ギャラリー初の1000万Player
歌舞伎町から憧れられて人が集まる様な店作りをしたい。