こんばんは。歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「ビジネスにおいては『やめる決断力』こそが重要」という話について書いてみます。
感情的になってやめられないときこそ数字を見よう
経営者が必死に考えて、「これなら行ける」と思ってスタートしたビジネスにも、上手くいかないものはあります。
そのときにスパッとやめることができるかどうかで、その後の会社の成長は変わるし、経営者の人生も変わります。
自分がはじめたビジネスを辞めることは、自分の過去の決断を「誤りだった」と認めることなので、非常に勇気がいることです。
そして、「こんなに時間や労力をかけたのに……」みたいな「惜しい」「悔しい」という気持ちも湧いてくるので、感情的な判断をしやすくなります。
でも、そんなときこそ客観的な数字を判断材料に、合理的な決断を下すべきです。
経営者はビジネスも人間関係も断捨離が必要だ
経営者としての自分を振り返ると、「あそこで立ち止まって引き返せたからこそ今の自分がある」「あのまま突き進んでいたら自分も会社も滅んでいた」と感じる瞬間がいくつかあります。
経営者は「はじめる決断」だけでなく「やめる決断」が大事な仕事でもあるわけです。
長くビジネスを続けていて、その規模を維持もしくは拡大できている経営者は、そうやって「辞めること」ができている人のはずです。
世の中では断捨離のブームがありましたが、経営者こそ「ビジネスの断捨離」が必要です。
また人間関係の断捨離も必要です。
それは別に「昔の友達や関係者を切り捨てろ」という話ではありません。
人生のステージが変わるに連れて、「話すだけで刺激を受ける人間」は変わってきます。
これまでは大事な仲間だった人が、「一緒にいるとダラダラしてしまうだけの人間」に変わってしまうこともあります。
いま自分は誰と付き合うことが大事なのか。
それをきちんと考えて、人間関係も厳選していくことは自分のためにも会社のためにも必要です。
経営者は会社の舵取り役。舵の前から離れすぎてはダメ
ここまでの話のように、経営者は何かをはじめる場合だけでなく、やめる場合にも「決断力」が求められます。
そして常にベストに近い決断をするためには、「1人でじっくり物事を考える時間」を確保することが必要です。
会社の未来を左右するような大きな決断をするには、それなりの体力と気力と集中力が求められます。
会社の運営に現場でガッツリ関わって、合間合間に考えているようでは、大きな決断を正しく行うことはできません。
社長というのは企業の舵取りをする人間です。
だからこそ、常に舵の前にいて、船の進む方向と未来を見通し、周囲を見渡していることが大事です。
いつまでも現場に深く関わり続けている社長は、舵の前から離れているのと同じです。
舵取りなのに、自分が帆を立てにいったり、乗組員の料理を作りにいったり、機械室を見に行ったりしていては、船は正しい方向には進めません。
重い決断をする人こそ、しっかり休息をとるべき理由
僕は多動症の気があるので、放っておくと舵取り以外のことも始めてしまいます。
そのことは自分が一番よく分かっています。
外に出たら色々なことに興味が湧いちゃうし、スケジュールもパツパツにしがちです。
だから最近は、スケジュールを何も入れない休みの日をしっかり作って、「家で何もせずにじっとする」ということを意識的にするようにしています。
何もしない時間は非常に大切です。
何も考えずに休んでいるとき、人の頭は記憶や考えを整理してくれているからです。
だからこそ、しっかり考えるためには、しっかり安らぐ時間が必要なわけです。
会社での立場が上になり、一つ一つの決断の重みが増してきたと実感している人は、その重さに応じた休みを取ることを意識してみましょう。