『明日、私は誰かのカノジョ』番外編!田舎憎悪のゆあの過去
これまでの章の中で最も白熱したといっても過言ではない、「明日、私は誰かのカノジョ」の番外編が完結してから数週間。
明日カノといえば、徹底したリアリティーの追求が度々話題になります。
明日カノ全部読めた🥺私はホストにハマると地の果てまで目が覚めないと思うので絶対に行かないでおこうと思いました🥺
— やちを (@yachiwo_bot) April 16, 2021
ホスト編を読んで、教訓を得た読者もかなりいた様子。
今回は、ホスト編の番外編について解説していきましょう。
ゆあてゃ唯一の友人であるみぽつ
番外編の主人公である、ゆあが暮らす田舎の町。ゆあは故郷である田舎を徹底して嫌いぬいています。
地元の高校に通うゆあですが、校内に友人はおらず孤高の存在といった感じ。
唯一仲良くしているのが、みぽつという他校に通学している女の子。
陰のあるゆあとは対照的に、みぽつは満たされている感じがそこかしこから出ています。
明日カノ最新話読んだ。みぽつちゃん歯列矯正できるくらい裕福な家の子ってコメントあって皆よく気づくなと思う。バイト禁止なあたりも進学校なのかもな〜
— 啓 (@pooq_m_m) April 15, 2021
みぽつが歯列矯正している描写を見て、そこからすぐに「あっ、裕福な家の子なんだ」と察することができるのが明日カノ読者のすごさ。
ホスト編の最終回でも、目の細かった楓が二重整形をしたいことを読者達は見逃しませんでした。
陰陽でいえば、陽側がみぽつで陰側がゆあといえるでしょう。
明日カノの話
みぽつはすごい恵まれた家庭で何不自由なく育ったからゆあてゃの不安定さと色んな意味での自由さ不幸さに憧れてるんだろうなって感じたのがリアル そういう時期あるよな ちょっと陰のある人生に憧れがあって覗いてみたいし関わってみたいの— りんか (@HQ__rinka_) April 16, 2021
田舎と歌舞伎町を繋げるひとりの男
「捨てるものがなかったら今すぐにだってここを出るのに」と表現するほど、田舎を嫌うゆあからすれば、東京は希望溢れる華やかな街。
みぽつと渋谷へ遊びに行った際に、ナンパしてきたひとりの男性がいました。
LINE交換をしたゆあへ、しつこくメッセージを送る男性。みぽつは「絶対ヤリモクじゃん!」と、すぐに見抜きます。そういわれたゆあの反応がとても微妙……。
「そうだよね、もうブロックするよ」「アハハ、こいつホントキモいよね?」とかではなく、含みのある表情を見せたのです。
番外編の第2話では、ゆあのさらなるバックボーンが明らかに。チャラいナンパ男を切り捨てることができない、彼女の境遇が描かれました。
祖母と暮らすゆあ
読者が指摘したとおり、どこか陰のあるゆあ。その理由が番外編の2話目で、しっかりと描写されていました。
彼女は、どうやら祖母と暮らしている模様。
祖母に痴呆の症状が表れ、ゆあはコミュニケーションに苦しむゆあ。
糖尿など複数の病を患っている祖母と生活しているゆあですが、母親、父親の姿はありません。
父親に電話をかけるゆあですが、会話の様子からは父親は違和感があるほど明るく、娘と向き合っている感じがしないのです。
機能不全家族で育った感じさえする、ゆあ。
ナンパ男が体目的でも構わない
みぽつから「高校生に手出そうとする25歳なんてヤバいって!」「絶対ヤリ捨てポイされるよ」と注意されるゆあですが、もちろん彼女もそのことが理解できないわけではないのです。
体目的でも憧れの街東京が拠点で、遠路はるばる田舎へ車で来てくれる俊介(ナンパ男)は貴重な存在。
なぜなら辺境の地から都会へと連れ出してくれる唯一の男性だからです。
地雷要素が垣間見えるみぽつとゆあてゃの会話
ゆあといえば、ホストクラブで「はるぴー(担当ホスト)は靴下裏側のまま脱がないでください~い」とシャンパンコール後のマイクで述べるなど、数々の地雷行為を積み重ねてきた負の実績の持ち主。
ちなみに「靴下裏側のまま脱がないで」という言葉には、作者のをのひなおさんが阿散井恋次さんというホストと対談した際、実際に聞いてすぐ作品に落とし込んだもの。
「明日カノ」毎週読んでるんだけど、靴下裏返しのネタがねとらぼの対談場から生まれてたとは!!(生々しいとおもったら、実話!!)すごい https://t.co/enzSJArg2n
— 秋山未里 (@mst_akiyama) December 19, 2020
「私は担当のホストと同棲してます。彼は私のものです」といったアピールが、込められていたマイクアピール。
こういったマイクを通した痛い発言は、ホストクラブ界隈で「痛マイク」と称されキャストから嫌がられます。
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左腕に夥しいリスカ跡があるなど、常に不安定さを抱えるゆあの感情的な反応がわかりやすく出た場面を紹介しましょう。
番外編第2話で、同級生男子から告白されたものの、その様子を隠し撮りされており、動画サイトにアップされることになったゆあ。
その夜、みぽつに電話で一部始終を報告。
育ちの良いみぴつは、電話しながらも受験勉強をしっかり続けています。
つい心配になったみぽつが「あの社会人(俊介)は止めときなよ」と、ゆあに告げます。
その時「クラスの男子に比べたら俊介のが百倍ましだもん!」と激高。
客観的に見ると、みぽつの優しさに目が行くシーンですが、ゆあの「自分の大切にしている者をないがしろにすると誰であろうが牙をむく」というスタンスが露になった一場面でした。
ここまでの展開を考えると、俊介はゆあと歌舞伎町を繋ぐ役割を担う存在のように見えてなりません。
をのひなおさんは、2021年4月22日の18時6分のツイートで
明日カノ番外編の最終話の打ち合わせをしました🖋 pic.twitter.com/TEPA3udUIX
— をの ひなお▶︎明日カノ⑥巻発売中 (@wnhno) April 22, 2021
番外編の最終話の打ち合わせをしたと報告。
明日カノ番外編は、全7話であることが周知されています。
残りの5話がどんな展開になるのか、次回以降の配信が待ち遠しいですね!
コロナの影響まるでなし!年間売上1億円超えホスト南心亜って何者!?
参考サイト:https://friday.kodansha.co.jp/article/175230
新型コロナウイルスの大流行によって、街の景色が変わりつつあります。
元来、栄枯盛衰が激しい街の歌舞伎町も例外ではないでしょう。
「コロナで水商売はかなり不利になった…」とよく言われます。確かに小池都知事の「夜の街発言」によって、多大なダメージをこうもったお店も少なくないはず。
とはいえ、どの世界でも状況に左右されることなく、たくましく生き続けている人達存在します。
今回、紹介するホストの南心亜さんもそのひとり。
1億円以上の売上を誇るトップ中のトップは、どのようなホストなのでしょうか?
「年間売上1億」の歌舞伎町ホストが明かすコロナ禍でも好調の秘密 | FRIDAYデジタル
「alpha by ACQUA」で支配人をつとめる南心亜さんがわずか3年で大台に乗るまでの歩みを語ってくれましたhttps://t.co/cir0bbMilz #インタビュー #歌舞伎町 #アクアグループ #南心亜
— FRIDAYデジタル (@FridayDigi) April 22, 2021
FRIDAY DIGITALの記事の内容を参考に、歌舞伎町全体の中でも、10人にも満たないと言われている1億円プレイヤーの実態に迫ります!
弱冠22歳で「alpha by ACQUA」の支配人
ホストは、やる気と実力さえあれば若くして大成功するのも夢ではない世界。とはいえ22歳で1億円プレイヤーになれる人は、ほとんどいないでしょう。
2021年でホスト歴3年目という南心亜さん。ホストになる前は美容師など、様々な職を転々としていたのだとか。
安い賃金で雇われ続けることに嫌気がさして「自分の店を持つ経営者になりたい」と、いう思いからホストに転身。
しかしアクアグループ・アルファに入店したものの、最初の一年間は苦闘の日々。一年目で、目が出ることはありませんでした。
一番地位が低いホストは、掃除組と呼ばれる開店準備や雑用などを任されます。数字組を脱出したと思いきや、また売上が落ちて再度、掃除組へ転落など、順風満帆とはいいがたいホストキャリアのスタートを切りました。
徹底した人間観察で収益アップに成功
上手くいっていない時ほど、成長のチャンスがあるもの。なぜなら「今の自分には何が足りていないのか?」を徹頭徹尾考えられるからです。
南心亜さんは、もしかすると「相手をしっかり見れていないのかもしれない」と思ったのかも?
ホストとしてトップに駆け上がった南心亜さんは、相手にフォーカスすることを今でも続けています。
自己紹介で名刺を渡した際に、しっかり相手の目を見据えるのかそれともそらすかなど、細かいチェックができるようになった南心亜さん。
最も注目する外見的な部位は靴だそうです。どれだけ着飾っていても、靴が汚い人はあまりお金を稼ぐのが上手くないというのが彼の見立て。
ホストクラブは、姫たちにたくさんお金を使ってもらう仕事。相手のビジュアルを詳細に分析することは収益に直結します。
相手との呼吸や波長、感情レベルを合わせる心理学用語ペーシングなどの技術を駆使することで、トップホストへの階段を上がっていきました。
コロナ禍は逆境というより大チャンス!
新型コロナウイルスによって、職を失った人が後を絶たないのが現状。
失職で苦しむ人が多数いる中で、この状況を好機と見出してたくさん稼ぎ出す人もいます。
歌舞伎町には、200~300店舗のホストクラブが営業をしているといわれています。開店や閉店がめまぐるしい頻度で起こる歌舞伎町では、ホストクラブの実数を把握するのが困難。
ただしROLAND(ローランド)の『the club』のようにコロナ禍でクローズせざるを得なかったホストクラブはかなりあると予想されています。
ずっと通っていたホストクラブがいきなり閉店したり、長期的な休養を余儀なくされた際に最も困るのは姫でしょう。
ホストは実質、勤務場所を提供してもらっている個人事業主みたいなものなので、腕さえあればどのお店でも稼ぐことができます。
行き場を失った姫たちは、新たな担当を求めて「初回」と呼ばれる初来店を行います。ホストクラブはどこでも、最初に指名したホストがずっと担当になる永久指名制度があるのです。
もし新しいホストクラブで「この人がいい!」というホストと巡り合えれば、また通い始めるという流れ。
こういったチャンスを上手に活用できたホストだけが、コロナ禍のホスト業界で生き残っていくのかもしれません。
シビアな言い方ですが、振るいにかけられている状態です。
南心亜さんは「こういう事態に対応していけるホストだけが、生き残っていける」と明言。コロナ禍の歌舞伎町で、月額100万円以上も落としてくれる姫を2名もGETできた南心亜さん。
このようにたゆまぬ努力を続けていれば、冒頭で触れた「自分の店を開きたい!」という夢へ着実に近づいていくのは間違いないでしょう。