歌舞伎町の駆け込み寺で有名な玄秀盛が明かす街の二極化
毎日のように話題をふりまく街、新宿歌舞伎町。歌舞伎町には駆け込み寺が存在します。
歌舞伎町の店「二極化進む」|NHK 首都圏のニュース https://t.co/Ye0VDldlKz
— 福拾い (@syoufukubanrai) January 23, 2021
歌舞伎町の駆け込み寺を構えて玄秀盛(げんひでもり)さんが語る、2021年冬の歌舞伎町事情とは一体どのようなものなのでしょう?
歌舞伎町の重要人物・玄秀盛ってどんな人?
これまでに何度も取り上げられてきた歌舞伎町の駆け込み寺。歌舞伎町といえば、色々な問題を抱えている人が少なくありません。
例えば月末になると、ホストへの売掛金の支払いがどうにもできず、半狂乱になる女性の姿は歌舞伎町の住人にとっておなじみの光景。
気を抜いて歩いていると、ふいにビルの屋上から女性が飛び降りてくることだってあります。
他の繁華街では考えられないようなことが、すごい頻度で起こる歌舞伎町にとって、駆け込み寺があるとないのとでは、まるで住人の心の負荷のかかり方が異なるでしょう。
歌舞伎町の駆け込み寺といえば、玄秀盛さんを抜きでは語れません。歌舞伎町と同じく、色々な事情を抱えてやってくる人も少なくない大阪の西成区の在日韓国人の家庭で生まれた玄さん。
中学を卒業してから、これまでに30種類近い仕事を経験してきました。その幅は寿司屋から葬儀屋までかなり幅広いため、酸いも甘いも嚙み分けた人物あることが予想されます。
玄さんは1990年に天台宗の僧侶になった後、2002年5月にNPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」(JSMA)新宿救護センターを開設しました。
そして2011年7月に日本財団の支援を受けることに成功し、歌舞伎町の日本駆け込み寺を設立するにいたったのです。
2012年に日本国籍を取得したことを発表しました。
玄秀盛が感じるコロナ禍の歌舞伎町
20年近く、歌舞伎町で駆け込み寺を開き続けている玄さんのもとには、これまでたくさんの人が相談に訪れてきました。
歌舞伎町の困りごとやその内容は、世相をストレートに表していることが少なくありません。新型コロナウイルスが一向に収まることのない2020年、2021年の日本列島。
歌舞伎町の生き字引ともいえる玄さんの目には、現在の歌舞伎町が二極化しているように映るといいます。
飲食店はどこも厳しそうですが、自粛要請を守ることなく営業を続けている一部の店舗は、火事場泥棒的に収益を上げ続けているのだとか。
一方、正攻法で勝負しているお店は、コロナの変異種が出現するなど、収束することがない展開に火の車……。諦めてお店を閉じるという選択をする人も増えているそうです。
毎月赤字300万のホストクラブ『LEGEND愛』オーナーの独白
参考サイト:https://encount.press/archives/133940/
歌舞伎町で営業をしているホストクラブの数は諸説あるものの、関係者が語るには300店舗を超えているともいわれます。
それだけあれば玉石混交になるのは、いたしかたないかも?
国や行政から新型コロナウイルスの自粛要請を受けたとしても、表面上だけ従ったスタンスをとり、裏でこれまでと変わらない形で営業を続けている店舗もあるのだとか。
今回は、歌舞伎町にあるホストクラブの模範店ともいえる『LEGEND愛』について解説します。
徹底して行政の指導を遵守した結果 #yahooニュース に取り上げて頂きました
苦しくても真面目にやっていれば必ず報われると信じ頑張っていきます#レジェンド愛
歌舞伎町のホストクラブ、毎月赤字300万も時短要請遵守「やましいことはやってない」(ENCOUNT)#Yahooニュースhttps://t.co/51wLwJy3vH
— 桐生グループ 女性専用クラブ 『レジェンド愛』美島光司 (@kouji_legend_ai) January 22, 2021
全てのホストクラブの歴史は『愛』から始まった
ホストクラブと重なるようなサービスをメンズが提供するような国は日本以外にもいくつかあります。
しかし、顧客の女性を姫と呼び、疑似恋愛の関係に持ち込んでうっとりさせて、自分を応援してくれるような関係に持ち込むような独特の文化は、日本のみにしかありません。
実は、故・愛田武さんがいなければ日本には、ホストクラブという独特の水商売が根付くことはなかったといわれています。
今回、解説する『LEGEND愛』のルーツをたどると、もちろん愛田武さんが始めた『クラブ愛』にたどりつくのですが、令和の世の中でどのホストクラブのルーツをたどっても、最終的には必ず『クラブ愛』に行きつくのです。
『LEGEND愛』は愛田武の精神と伝統を受け継ぐ稀有なホストクラブ
ホストの平均年齢は若く体力のある20代が中心となります。日常的にアルコールを浴びるように飲み、同伴やアフターなどで時間をとられるため、バリバリと能動的に動き続けられるホストが有利なのは間違いありません。
伝統派ホストクラブというジャンルがあるのかないのかはさておき、『LEGEND愛』は他のホストクラブと一線を画しているのは事実。
キャストやスタッフの年齢層が高かったり、社交ダンスを踊る空間があるなど、格式あるホストクラブの要素をたくさん持っています。
もうひとつ忘れてはいけないのが、『LEGEND愛』は時短要請を徹底的に守っている点。午後2時から8時までしか営業をしておらず、アルコールの提供は19時まで。
愛系列のホストクラブは「全国のホストクラブの模範であり、見本であらなければならない」といった矜持があります。
『LEGEND愛』で働く人は「古き良き大人の社交クラブがコンセプト」とはっきり口にしました。
来店する客層もかなり高めで60歳とシニア世代が平均になるのは、歌舞伎町に250店舗を超えるたくさんのホストクラブがあれど『LEGEND愛』ぐらいのものでしょう。
ただし新型コロナウイルスに対して細心の注意を払い、時短要請を守ったことによるダメージがないともいえないのだとか……。
『LEGEND愛』で毎月、出る赤字の金額はかなりものであることが明らかになりました。
毎月コンスタントに出る赤字が200万円以上
『LEGEND愛』の客層が他のホストクラブと比べてかなり高めであるということは、それだけコロナリスクを考えて営業を続ける必要性があるということでもあります。
なぜならコロナで逝去する人は、高齢者や基礎疾患を持った方が多いからです。
60代の女性客は「『LEGEND愛』では安心して遊べる。ルールを守ったうえ楽しめる」とご満悦のご様子。「こういう安全なお店があることを知ってほしい」と『LEGEND愛』の営業に太鼓判を押しました。
『LEGEND愛』で2020年から2021年1月現在まで、ただのひとりもコロナの感染者を出していません。これは誇れる結果だといえるでしょう。
東日本大震災の際も、行政から「節電を心がけて営業してほしい」という要請を受けすぐに動いたのが愛系列。電飾を全てLEDに変えたスピード感には、「さすが愛!」という声が上がりました。
コロナ禍で営業を続ける『LEGEND愛』では、毎月200万円から300万円の赤字が出てしまっているものの、現在、社長を務める桐生氏は「愛田社長の魂を継承していきたい」と力強く述べました。
「愛が揺らげば、歌舞伎町のホストクラブが不安になる」と言われるほど、令和になっても絶大な影響力とブランドを持つ『LEGEND愛』。
コロナが収束した時点でも、歌舞伎町でリーダーシップをとってほしいと考えているのは、多くの歌舞伎町で働くホストクラブ関係者にとっての本音なのではないでしょうか。
歌舞伎町で働くゲイホストが貧困の末、選んだ副業は?
参考サイト:https://news.livedoor.com/article/detail/19566248/
新宿歌舞伎町では、多種多様な人達が働いています。
今回、紹介するのは歌舞伎町働くゲイホストについて。
記事を週刊女性prime様に掲載させて頂きました。
これをホストで頑張って、機にタレント活動にも繋げて、頑張っていきたいので、皆さん、応援して頂けると嬉しいです!
頑張るので見ていて下さい(>_<)https://t.co/jzCcCi9LTe
— 酒井佑人 (@yuto3955) January 21, 2021
コロナ禍の歌舞伎町の厳しい経済状況なども含めて伝えていきましょう。
「働くしかな選択肢がない」と切実に語るゲイホスト
今回、紹介するのは酒井佑人(ゆうと)さんです。29歳でアラサーの彼は歌舞伎町に勤務するゲイホスト。
2021年1月の歌舞伎町は、緊急事態宣言下のため時短営業を強いられています。
お店を開けられるのは20時まで。アルコールをオーダーできるのは19時までのため、これまでのように営業することが難しくなっているお店がほとんど。
酒井さんは「生活できるだけの保証も出ない中、われわれには働くしか選択肢がない」と胸の内を明かしました。
新宿はLGBTの聖地
新宿は自由で寛容な街。旧態依然とした価値観に嫌気がさし、歌舞伎町で本当の自由を手に入れる人も少なくありません。
歌舞伎町といえば、ゲイバー、レズビアンバーなどLGBTの人達が集まる場所がたくさんあります。
困窮している酒井さんは、新宿二丁目でパパ活をすることもあるのだとか。声を掛けてきた男性に5,000円ほどお小遣いをもらうこともあると語りました。
ときにはそれ以上の関係を望む男性も……。「さすがにそれは無理」と、体を求めてくる人間からは逃げるようにしている酒井さん。
あまりにひもじいことから、勤務しているホストクラブでお客さんに出すフードを、「こっそりつまみ食いしてしまったこともある」とカミングアウト。結局、先輩に見つかり怒られてしまったようです。
先輩には頻繁に怒られる酒井さんですが、中には「かわいい」と優しくしてくれる先輩がいることから、キュンキュンしながら働けることもあるとのこと。
今は新型コロナウイルスが原因で孤立し、ふさぎ込む人が後を絶ちません。酒井さんにとって、歌舞伎町はお金を稼ぐのに苦労するものの、それでも人の温かみを感じられる場所かもしれないですね。