税務調査で人生が変わった桑田龍征の軌跡――1億円の追徴課税から学んだ経営の本質と「人的仕組み化」で組織を伸ばす秘訣

どもども。

歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG（NEW GENERATION GROUP＝ニュージェネレーショングループ）オーナーの桑田龍征です。

今回は、26歳のときに国税調査が入った経験をきっかけに、僕の経営者としての意識や行動がどう変わっていったかについて書いてみます。

26歳で突然の国税調査。無知から始まった「経営者の学び」

僕は22歳で起業したんですが、当時は税金のことなんてまったく分かっていませんでした。

その結果、なんと4年間も無申告。アホですよね。

当然、国税が入ってきます。

ある朝、僕を含めた代表者たちの家に、背広姿の人たちが300人規模でやってきました。

「ピンポンピンポンピンポーン！」って。「これは警察じゃない、とんでもない人たちが来た」と直感しました。

「払わなきゃダメだ。払えないなら日本の道を歩くな」と言われました。

まるで映画『マルサの女』の世界ですよ。

当時の僕は税理士の存在すら知りませんでした。

細いツテで紹介してもらった税理士さんから「追徴課税も含めて7年分、現役時代も分割で全部まとめるしかない」と言われて、その額が約1億円。

まだ26歳のときです。

でもその税理士さんに、「マジで入ってくれてよかったって後で思うよ」と言われました。

振り返れば、本当にここから人生が変わったんです。

「何も知らない」から始めた経営。林さん・岩井さんとの出会い

税金の件をきっかけに、僕は「ちゃんとしなきゃ」と思って、28歳の頃に同級生の経営者に任せていたことを自分でやるようになりました。

ただ、当時の僕は経営を何も知りませんでした。

「温泉旅行にみんなを連れて行けばマネジメントできるでしょ」くらいの感覚です。

そんな僕を大人にしてくれたのが、『令和の虎』で出会った林さんや岩井さんでした。

そこから武田塾のフランチャイズに参画し、今では5校舎を運営しています。

僕の校舎からは東大合格者も輩出していて、これは自分にとっても大きな誇りです。

さらに、Webマーケで有名な株本くんとも出会いました。

彼のおかげでYouTubeやSNSマーケティングを学び、ネット社会でのビジネスの動きが理解できるようになりました。

ぷろたんに案件を発注したり、YouTuberとも繋がりができていったのもこの頃です。

年商10億で頭打ち。突破のきっかけは「コーチング」と「愛」

経営を続けていく中で、僕の会社は長らく年商10億で止まっていました。

そのときに出会ったのが「コーチング」。従業員の育成方法を学ぶことで、自分に圧倒的に足りない部分が見えてきたんです。

『令和の虎』で僕は経営者の4原則を「心・数・知・愛」と表現しました。

– 「心」＝事業に向き合う情熱や熱量
– 「数」＝資金力やフォロワー数など数値的な力
– 「知」＝知識や専門性

僕はずっとこの3つだけを突き詰めていました。

でも成果は出なかった。

仕組みを完璧に作って「動かないのはお前らが悪い」と思っていたんです。

そこから一転して、現場に出て「愛」を伝えました。

「この会社をもっとこうしていきたい」
「みんなを頼っている」

とにかく言い続けました。

すると年商は16億から一気に26億へ。

これは3年前くらいの出来事です。数字の伸びよりも、何より社員たちの表情が変わっていったことが印象的でした。

「この会社で働く意味」を感じてもらえるようになったのだと思います。

仕組み化だけでは人は動かない。「人的仕組み化」の発想

林さんと話す中で生まれた言葉が「人的仕組み化」というものでした。

仕組みだけでは人は動きません。人を動かすのは人。そして人を動かすのは「愛」です。

僕自身、5年間も歩留まって苦しんだからこそ言えます。

最短距離で成果を出したいなら、「仕組み＋愛」で人を動かすしかない。

その考えを形にしたのが「左腕」というサービスです。

経営者の分身となる人材を育てて、組織を一気にスケールさせる。その発想は、あの国税調査を受けた大失態から始まったものでした。

「心・数・知・愛」。この4つを大事にしながら、今後もNGGをもっと成長させていきたいと思います。