どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「他人は敵であり、この世は奪い合いだ」という世の中の見方に対して、僕の反対意見を書いてみます。
「この世は奪い合い」という価値観は貧しいもの
「この資本主義社会では、お金持ちが生まれる一方で貧乏人が生まれるのも当然」と言う人がいます。
いわば、弱肉強食の世界観ですね。
それは、一面では間違いなく真実です。
ただし、「食うか食われるか」「他人は敵であり、この世は奪い合いだ」という価値観は、僕は貧しいものだと感じます。
パイを奪い合うだけでは、社会全体が成長していかないからです。
みんなが「世の中に必要なもの」を作れば社会は成長する
「なぜ、この世の中にお金が生まれたのか」を考えてみましょう。
それは、お互いが欲しいものを効率的に交換するためです。
たとえば僕が、みんなに食べてもらうために美味しいリンゴを作りました。
そして、そのリンゴを欲しい人が現れました。
そこで物々交換をしてもいいわけですが、より効率的に取引をするために貨幣の文化が育ったわけです。
このリンゴとお金の交換が「経済が動く」ということです。
つまり、誰かのために何かを作って、お金と交換することが、経済活動になります。
そうやって日本人が、誰かのために何かを作り、それがお金に変わったものの総量がGDP(国内総生産)になります。
世の中で必要とされるものを生み出せば、GDPの総量は大きくなっていく……というわけです。
それは、国内の経済に関わらず、世界の経済でも同じことです。
なぜ、世界の経済が成長を続けられているか。
それは、お互いに奪い合っているだけでなく、パイ全体が大きくなっているからです。
みんなが「誰かのために」と考えれば日本は良くなる
そうした経済の在り方を踏まえると、「他人は敵であり、この世は奪い合いだ」という価値観はどうでしょうか。
経済活動というのは、「この世の中にあるお金を奪い合うこと」ではないと分かるでしょう。
もちろん、人から奪うことでも自分の資産は増やせます。
しかし、新しいモノやサービスを創造したら、世の中に新しい価値を生み出せます。
そうした経済活動は、資産を増やすだけでなく、世のため人のためになることに直結します。
つまり、「誰かのためになるモノやサービスを生み出す」という経済活動を各々の人が行えば、それが集合体になって、世の中全体が豊かになっていくわけです。
なので仕事をするとき、事業をするときは、「世の中全体のパイを大きくする、母数を増やす」ということをぜひ意識してほしいです。
そのために必要なのは、「お金は奪い合うもの=他人は敵」という考え方ではなく「誰かのために働く」という意識です。
そうした意識でみんなが動けば、誰もがやる気に満ち溢れて、「日本って最高だ」「この国で生きていくって素晴らしい」と思えるようになります。
「誰かのために頑張る」という意識をみんなが持つことで、日本という国はもっといい国になっていくと思います。
短期的な利益を目指すな! 信用・信頼を積み重ねることを大切に
大事なのは「誰かのために頑張ること」であり、「お金のために頑張ること」ではありません。
これは世の中の真理の一つだと思いますが、お金は追いかけると逃げていきます。
特に「短期的な利益」ばかりを狙うと、お金はどんどん遠くに逃げて行って、結果的に「長期的な利益」を失うことになります。
では長期的な利益を得るためには、何を頑張るべきなのか。
それは「信頼を得ること」「信用を得ること」です。
日本社会では信頼・信用というのは長期的な視点でいちばんの武器になります。
実力も自信も経験もない人は、いきなり100万円の仕事を狙うよりも、10万円の仕事をコツコツ積み重ねましょう。
そうやって信頼・信用を積み重ね、修羅場もくぐり抜けていけば、あなたは高単価な人間になっていけるはずです。