どもども、こんばんは。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は、未知のジャンルで事業や仕事に取り組むときに、その道のプロの助言を実践しない人が実は多い……という話について書いてみます。
なぜプロの助言を実践しない人が多いのか?
僕はフランチャイズビジネスを数多く経験してきた人間で、さまざまな未知のジャンルで事業に取り組んできました。
そのときに、フランチャイズ本部の人から聞く話で、「確かにそうだ」と思うことがありました。
それは、「『これをやったら売上が絶対に上がりますよ』と伝えたことをやらない人がいて、そういう人はやっぱり失敗する」という話です。
つまり、どんなフランチャイズビジネスでも、その業界や業態ならではの成功の鉄則があるわけですが、それを聞いても実践しない人がいるということです。
やればやるだけ売上が上がるのに、不思議な話ですよね(笑)。
なので、「どうして彼らはやるべきことをやらないんだろう?」と、やらない人の立場になって僕も考えてみました。
そこで気づいたのは、「こうすれば売上が上がる」という方法は地味で地道なものが多く、それなりに労力を使うということです。
だから、面倒くさがってやらない人がいるわけです。
時間を使い、体力を使い、頭を使って、正しい方法で地道な努力を重ねれば、人は成功に近づきます。
その逆に、地道な努力を面倒くさがる人は、どんな分野でも成功できません。
「自分は新参者で何者でもない素人だ」という謙虚さが大切
また別の理由として、業界の常識もビジネスの常識も知らず、「その行動に何の意味や価値があるのか分からない」という人もいるでしょう。
正直、僕も初めて取り組むフランチャイズビジネスでは、同じように分からないことだらけでした。
だからこそ、業界に精通しており、一定の成功も収めてきた本部の人が言う「これをやったら良いよ」というアドバイスはしっかり受け止めて、全力で実践してきました。
それは、「自分はこの業界のことを何も知らない新参者で、まだ何の結果も出していない素人だ」と思っているからです。
そうやって「自分は何者でもない」という謙虚さを忘れないことは非常に大切です。
しかし世の中には、新参者の素人なのに、なぜか自信満々の人がいます。
業界のプロのアドバイスを無視して、「俺はこうしたら上手くいくと思う」と言い張って、まったく違う方法を実践する人もいます。
「何でまだ成功していないお前がそんなこと言えんねん!」「その自信、どっから湧いてきたん?」とツッコミたくなりますが、これが実際けっこういるんですよ。
もちろん、近い分野で経験を積んできた人や、店舗ビジネス全般のノウハウを持っている人なら、その業界が初めてでも、ある程度のことはできるでしょう。
僕もそうした自信は持っていますが、それでも初めての業界やビジネスでは、気持ちを一度まっさらにします。
そして、成功している人のもとを訪ねて相談し、そこで受けたアドバイスを実践します。
助言を受けただけで満足しちゃダメ! 実践するまでが一つのパッケージ
大切なのは、その道のプロに相談するだけでなく、「言われたことをその通りにやってみること」です。
これは勘違いをしている人が結構いますが、「その道のプロに相談をする」ということは、そこで言われたことを実践して初めて意味があります。
助言を受けて終わりではなく、「助言→実践」で一つのパッケージなんです。
これはセミナーを聞くことでも、自己啓発書を読むことでも一緒ですね。
だからNGGの研修にはセミナーのメニューは用意していません。
なぜかというと、聞くだけで満足して実践しない人が多いからです。
これは僕がフランチャイズビジネスで参加している武田塾にもいえることです。
武田塾がなぜ、授業を行わずに自学自習を主体としているかというと、「授業をすると授業を受けただけで満足してしまう人がいるから」です。
授業というのは、受けただけで頭が良くなるわけではないですからね。
ちなみに僕も、武田塾で学習塾の事業にはじめて取り組んだときは、その道のプロの話をメチャクチャ聞きました。
成功するための答えは、すでに成功している人がやはり持っているからです。
それは、ホストの仕事を始めたときも同じです。
売れている先輩には色んな話を聞きましたし、真似をできる部分は全力で真似をしました。
一方で売れていない先輩には相談すらしませんでした。
それは経営者になっても一緒ですね。
やはり結果を出している人にしか僕は話を聞きません。
「副業だから」と50%の力しか注がない人はダメ! 120%や150%でもまだ足りない
ここまで書いてきた「プロの助言を実践せずに失敗する人」は、副業で事業に取り組む人に目立ちます。
なぜかというと、副業で失敗する人は、本業:副業に50%:50%の力配分で取り組んでいる人が多かったりするからです。
しかし、その人にとっては副業でも、その事業で成功するには本来100%の力を注がなければいけません。
未知のジャンルに副業で取り組むなら、120%や150%でも足りないくらいです。
それなのに、その道のプロの「こうしたら上手くいく」というアドバイスを聞いて、「それだけで上手くいくんだ!」と喜んで、何となく50%くらいの力で努力したものの、結局うまくいかずに辞めてしまう。
そんな人が多いわけです。
どんな分野でも、人は一定の努力を積み重ねなければ成功できません。
未知の分野なら、それはなおさらです。
みなさんも未知の分野の仕事に取り組む際は、自分が何者でもない新参者の素人だと自覚して、プロの助言を全力で実践しましょう。