成長したけりゃムダなものを買え! ムダを楽しむ人に付加価値が生まれ、「高単価」な存在になれるワケ

どうも( ^_^)/歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。今回の記事は、今の世の中では「ムダなものを買い、ムダなことをする人こそが成長もするし、人から評価される“高単価な人材”になれる」という話です。

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ムダなものを買うことが、その人の付加価値になる

普通の人から見たらムダなもの、「それ、何の役に立つの?」と言われるようなものを買っている人、揃えている人って、「やっぱりいいな」と最近思います。

そもそも、僕は「それ、何の役に立つの?」という問いがナンセンスなものだと思います。

僕が思うセンスのいい人は、何かを「欲しい」と思った直後に「じゃあ買おう」と決断できる人。逆に言えば、「欲しい」の後で「何の役に立つんだろう?」と考えて、「やめとこう」となる人は凡人です。その人は普通の決断しかできないので、いつまで経っても普通な人間のままでしょう。

一方でセンスのいい人は、不要なものを買うことでどんどん成長するし、周囲から評価もされる「高単価な人材」になっていきます。一般に「役に立たない」と言われるものや、それまでは「不必要」だと思われるものを手に入れると、それがその人だけの付加価値になっていくからです。

エステも「素敵な喫茶店」も“ムダさ”が評価されている

なぜムダなものが付加価値になるのか。詳しく説明していきましょう。

日本も戦後の貧しい時代は「毎日食べるものがあり、寝る家があり、仕事があり、普通に生きることができれば幸せ」という時代がありましたよね。でも今はそういう時代じゃありません。食事や睡眠や仕事以外の「ムダなもの」ことが楽しみや喜びになる時代です。

たとえばエステ。

「肌がきれいになること」は、生きるうえで必要不可欠なことではないですが、それでも通う人は多いですよね。その余計さが、エステの付加価値として評価されています。

また「いい喫茶店」なんかもそうです。

別にコーヒーを飲みたいだけなら、コンビニの100円コーヒーでもいいし、「座って休む場所や話す場所」という機能だけを求めるなら、椅子とコーヒーメーカーがあればどんな店でもいいわけですよね。でも実際は、内装や音楽が素敵なお店には、それだけで人が集まったりする。仮にメニューの値段が高くても、です。

何が言いたいのかというと、今の時代は「ムダな付加価値を付けたものが勝つ」ということです。ホストクラブも世の中の「ムダ」なものの一つですが、そのムダを突き詰めたホストクラブが人気を呼びます。

だから僕はニュージェネレーショングループのホストたちに「ムダだと思うことをどんどんしてほしい」と伝えています。

それは別に「フィギュアを集めるのが好き」とか、本当に何でもいいんです。子どもの頃は無意味にビー玉を集めたりするじゃないですか。あの延長線でいいんです。そうやって買ったり集めたりしたものが、その人ならではの個性になり、話のネタにもなっていきます。

「需要>供給」の状態を作れば勝ち!

僕の場合、最近買ったムダなものといえばフェラーリです。車なんか1台あればいいし、別になくても暮らせるじゃないですか。でも僕は2台持ってみることにした。で、実際に持つと「2台もいいな」と思うんですよ。行く場所に合わせて、「今日はフェラーリの気分だな」「今回はアルファードのほうが良さそうだ」なんて使い分けもできるし、それが何より楽しい。

でも僕も、以前は車に興味がなかったんです。フェラーリを買ったのも、会社のスタッフとの雑談中に「赤いフェラーリが似合いそう」と言われたので、「乗ったことないけど、じゃあ買ってみますか」という感じでした。

それで買おうと思ったら、フェラーリって、すぐには見つからないんですよね。やっぱり人気がある車だし、市場に出てもすぐに売れちゃうから。需要と供給のバランスで言うと需要のほうが高いので、だからこそ希少価値もある車です。1ヶ月かかって買いましたけど、「こういう世の中に求められるものを作った人が勝ちなんだな」とも思いましたね。

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フェラーリを買って世界の見方が変わった。自分も変わった

で、実際に乗ると「トヨタのほうがいいな」と思うときもあります(笑)。3000万もする車なのに、なかなかエンジンがかからないときもあるし。でもやっぱり、愛着出てくるんですよね。エンジン音とか聞くと、「あ、これか」とだんだん分かってきます。

普通に車に乗るだけなら、エンジン音なんてうるさいだけムダじゃないですか。でも、それが気持ちよく感じてくる。跳ね馬のロゴも「やっぱいいな」と思いますよね。あと僕のフェラーリは黄色なんですが、ファッションや小物も自然に黄色で合わせるようになり、今では「自分のラッキーカラー」だと思っています。

そうやって「自分が変わっていくこと」は楽しいことです。世の中でムダとされているものを買ったり使ったりすると、自分が知らない世界に出会うことができる。「こんな世界があったんだ」「自分にこんな一面があったんだ」と知れるのは、人生でいちばん楽しいことの一つだと僕は思います。

だからこそ、自分の身につけるもの、自分を囲むものに投資をするのは大事です。そして不思議なもので、人は高い価値のものを買ったら、自分もその価値に見合うように成長しようと頑張るんです。

内装に1億かけた店ではホスト達も急成長を遂げた

「本当にいいもの・価値のあるもの」のなかに自分の身を置くことでも、人は成長できます。内装に1億以上をかけて2020年6月に歌舞伎町にオープンしたホストクラブ『Majesty(マジェスティ)』では、そこで働くホストたちが「この空間にふさわしい自分になろう」と意識することで、より努力もするようになり、一人ひとりが大きな成長をとげていきました。

ルイ・ヴィトンの店頭にポケットティッシュは並んでいないし、プラスチックのスマホケースもありませんよね。ルイ・ヴィトンにはルイ・ヴィトンにふさわしい商品が並んでいる。

ホストクラブにおける商品は「ホスト」なので、基本はそれと同じ。内装費に1億円というのはムダの極みですが、それだけ内装を豪華にしたことで、その空間にふさわしい自分になろうと、みんなが服にもお金をかけるようになったわけです。そして売上も大きく伸びていきました。

「内装に1億とかビビってたけど、もっと前からこのくらい使っておけばよかった」と彼らを見て感じましたね。だから2021年には内装に2億かけたお店を開業します(笑)。区役所通りに110坪のハコをすでに押さえてあるので、今年はそこで大きな勝負に出ます。

本当にいいものを知ると、自分を高く売れる

最近は高い服に興味もないし、「ブランド物とか買うだけムダだし、別に欲しい物とかない」という人も多いですよね。

それは本心でそう言ってるんでしょうけど、僕は「本当にいいもの、素晴らしいものの魅力を知らないだけでしょ」と思うことも多いです。やっぱり「いいものはいい」し、その魅力が分かれば、人はいくら高いものでも欲しくなるんです。ルイ・ヴィトンの商品なんかは、まさにそういうものです。

そして「本当にいいもの」の価値を知っている人は、自分を高く売ることもできる。高いものを理解して、その価値を肌で知ることが、自分の価値を高めることにもつながるんです。

そして「本当にいいもの」の価値を知ること以上に、「自分とは何者か」を知ることも大事です。ちなみにニュージェネレーショングループの2021年のテーマは「君は何者か」です。

僕が「自分自身を知ろう」と会社のメンバーによく伝えます。自分が一緒に過ごしたい人は誰か。自分だけに似合う車や服はどんなものか。何に囲まれて生きていたいか。大事な場所はどこか。そうやって「理想の自分」を考えることが大事だし、「何となく誰かといて、何となく周囲のものに囲まれて生きてます」という人は、そこから成長できません。

見えない部分まで飾る意識、細部にこだわる意識が人を魅力的にする

ムダなことを楽しむ人は「粋」でカッコいい人にも見えます。

よく「粋だね」という言い方をするじゃないですか。あれは士農工商の時代の町人たちの反骨精神や、やせ我慢の賜物ですよね。着物も裏地にお金をかけて、見えない部分に派手な色や生地を使ったり、煙管も意匠の凝ったものを使ってみたり。「何だそれ?お前、何でそんなことしてんだよ?」と馬鹿にされても、「俺はこれが好きなんでぃ」みたいに粋がってみせた。それが粋です。

そのように見えない部分まで飾る意識とか、細かな部分までこだわる意識がある人は、やっぱり魅力的だし、生きているのが楽しそうに見える。そして実際に楽しいでしょう。

そうした粋なこともせず、ただ必要最低限のものを買い、簡素で質素に暮らすだけだと、人生は本当に味気のないものになると思います。


「時計なんか別に高級時計じゃなくていいじゃん」「車はプリウスとかアクアで十分」という人もいるでしょう。でも「それに乗っている自分、想像して楽しい?」と僕は聞聞きたいです。

銀座なんか歩いてみると、無駄なものの集合体じゃないですか。着物だったり、アンティークの調度品だっり、作家の器だったり。無駄なものばかりなんですけど、それが魅力的だし面白いんですよね。「夜の街」の歌舞伎町が魅惑的に映るのも、そこに「楽しいムダ」が詰まっているからだと僕は思います。

1日の余韻を楽しむ最上級のムダ空間「シーシャバー」も開業!

ムダなものといえば、ニュージェネレーショングループでは最近シーシャバーも作りました。内装費もガッツリかけて、いい音楽が流れるなかで、好きな人達といい会話ができる会員制の空間です。僕のイメージとしては1日の余韻をゆったり楽しむ場所ですね。

シーシャバーでも、僕が作ったものでも買ったものでも、僕が関わるものが「そんなのいらねぇじゃん!」と言われたら、それは最高の褒め言葉に感じます。そういうムダなものを世の中に提供していく仕事を、僕はいま凄く面白く感じています。

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