歌舞伎町は怖い街です。ホストの方も肩で風を切り歩き、ホストを怖いと思われる方もいらっしゃるでしょう。歌舞伎町の危険スポットなどを紹介します。ホストと結びつきが深いとよくいわれるヤクザとの関係にも言及しています。
歌舞伎町にはヤクザが多い?
かつての歌舞伎町にはヤクザがたくさんおり、彼らが起こす事件も頻繁に報道されていました。風林会館の発砲事件は有名ですね。ヤクザが組の勢力を拡大していく上で、衝突は避けられず、バトルの舞台が歌舞伎町になっていたため「歌舞伎町にいる人は怖い」→「歌舞伎町はホストが多い」→「ホストも怖い」といった流れで、ホストにネガティブなイメージが定着してしまったかもしれません。
確かに昔の歌舞伎町にはヤクザが多かったものの、1992年に暴力団新法が成立してからは、めっきり数を減らしています。ヤクザ稼業に対する取り締まりが強まったため「儲からない仕事」という印象が広まったのも、ヤクザが減少した一因でしょう。
ホストとヤクザの関係
ホストとヤクザをワンセットで考える人がいるほど、この二つのワードは深く結びついていると思われがち。しかし今はホストとヤクザの接点のないケースがほとんど。歌舞伎町にはヤクザの事務所がありますので、町行くホストがヤクザとすれ違うことはあります。しかし交流を持つこと自体がありません。
ホストのオーナーも「反社会勢力とは関わらないように」と警告をしているため、「関係性ができると後々まずいことになる」とホスト達も理解しているのです。ヤクザの収入源だったみかじめ料自体が、今はかなり減りつつあります。ホスト業界が成長を遂げるにつれて、どんどんクリーンになってきているといえるでしょう。
業界の怖い話
タレントの坂口杏里さんがホストクラブ通いをしていて、亡くなったお母さんの遺産を全て使ってしまったと報道されていました。彼女を見てもわかるとおり、ホストクラブには精神が不安定なさびしくてしかたのない女性がたくさんやってきます。この手の女性は自尊感情があまりなく、「自分自身を大切にしなければならない」という考え自体を持っていないケースも。そのため警察に逮捕されてもおかしくないような行動を平気でとります。
ホストに対する独占欲が高まりすぎて、指名していたホストに包丁で襲いかかった女性もいました。高級なブランドものバッグを持っていて、パッと見るとかなりオシャレなのに、足元がやたらと汚い女性は要注意だとか。己の精神がおかしくなってバランスを失っていることに無自覚だと、このように調和を欠いたいでたちになるのです。
ホストは「女性からお金をまきあげる」などと言われがちですが、彼らもリスクを背負っています。一歩間違えれば、命を落としかねないのがホストという仕事なのです。
ホストがなぜ怖がられるのか
ホストにはシャンパンコールの際などに独特のノリがあります。来店した女性のテンションをとにかく上げるのが彼らの仕事。尋常ならざるハイテンションで盛り上げるホスト達も実は無理しています。あのようなモードになるのは業務の時だけ。普段は人見知りで口数の少ないホストも珍しくありません。
ホストは一旦、スイッチを入れると無双になれます。これはホストの鎧を着ているからなのです。心優しい素の自分だけでは、太い客を掴めません。だからあえてオラオラ系のキャラを入れたり、強引な振る舞いをするのです。ホストが怖がられやすいのは、強気のキャラを意図的に入れているからでしょう。
怖いホストの特徴
残念ながら、金銭トラブルを起こしたり女性を加害したりするホストもいないわけではありません。ヤクザと関係がなくても、女性が怖い目に遭う事案は起きているため、ホストクラブを安心して利用できるように、注意すべき怖いホストの特徴を確認しておきましょう。
勘違いオラオラホスト
オラオラ系の男性に魅力を感じる女性も多いものの、”勘違い”オラオラホストには要注意です。
オラオラ系は、本来男らしさを売りにする営業スタイルを指します。しかし、男性のなかにはこのオラオラ系を「女性を威圧すること」「女性を乱暴に扱うこと」「女性の意見を無視すること」などと、勘違いしている人がいます。なかには、女性を物のように扱う人も……。
女性への優しさや気配り、人としての思いやりを感じられないホストからは、距離を取りましょう。
空気が読めないホスト
ホストはトークでお客さんを楽しませるのがお仕事です。通常は、お客さんの反応を見ながら、お客さんが楽しめるよう話題や会話のテンポをホスト側が調節します。しかし、空気が読めないKYホストは、人の話そっちのけで自分の話ばかりしたり、お客さんの意見や行動を否定や批判して、その場の空気を台無しにしてしまいます。
空気が読めないホストは、会話が盛り上がらないだけでなく、不快な思いをする可能性があるため避けたほうが無難です。
強欲なホスト
ホストの多くは、大金を稼ぎたいという理由でホストとして働いています。もちろん高い目標を持ち、それに向かって努力するのは良いことなのですが、強欲なホストは女性の生活や人間関係を考えず、すべてのお金を絞り取ろうとします。
女性からの好意を利用して、「掛けでいいから高額ボトル入れて」「消費者金融・家族・友人から借りて来いよ」「知り合いの風俗店を紹介するからもっと稼いでよ」など、女性の支払能力以上の金額を使わせようとするのです。
予算オーバーでも強引にお金を使わせたり、希望の金額を使わないと怒ったり脅したりするようなホストはかなり危険といえるでしょう。
ホストに来る怖いお客さん
歌舞伎町には様々な欲望と業(カルマ)が集まります。ホスト側の持つ欲望は「頂点に立ちたい」「売れっ子になりたい」「お金を儲けたい」など割合シンプル。しかしお客さんである女性側の欲望は「認めてほしい」「誰よりも愛されたい」「私だけを見てほしい」など、どろっとしているものばかり。遊びで来店していたはずなのに、いつの間にか本気になってしまい、ホストの飲んだドリンクの瓶や、抜けた髪の毛まで持ち帰る怖いお客さんがいるそうです。
ちなみにわら人形に入れて効果が期待できるのは、髪の毛と爪。それを知っているホストは何も起こらないように、抜けた髪の毛をすぐ自分で処理するようにしているそうです。何よりも怖いのは”女性の情念”かもしれません。
ホストクラブを楽しむために知っておきたいこと
それでは、ホストクラブに通うなかで、トラブルになったり被害に遭ったりしないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。
最後は、ホストクラブを安心して心から楽しむために知っておきたい情報をまとめて紹介します。
予算は事前に伝える
まず、自分が使えるお金がどれくらいなのかを担当ホストに伝えましょう。優秀なホストであれば、女性がホストにのめり込み過ぎて、自分の生活を壊してしまわない範囲で楽しめる配慮をしてくれます。安心して推せるホストかを確認するためにも、予算を来店前や来店時に伝えて、それ以上は使えないことをはっきりさせておくことが大切です。
予算を宣言することで、自分のなかでもそれ以上は使わないという線引きができます。使いすぎが起こりにくいので、長く健全にホストを楽しめますよ!
身分証を必ず持っていく
ホストクラブへの入店では、身分証の提示が義務付けられています。これは、ホストクラブに入店できる18歳以上であることの証明と、20歳以下の飲酒防止のためです。
なお、身分証には顔写真が付いている必要があります。免許証やパスポート、学生証、マイナンバーカードなどが有効です。とくに初回の場合、身分証がないと入店できないので必ず持参してくださいね!
料金システムを把握しておく
ホストクラブの料金システムはお店によって大きく異なるため、来店前にお店の料金システムをチェックすることも大切です。
一般的には、料金の内訳は、セット料金+飲食代+指名料です。これにプラスして、サービスに対するTAX30~56%、消費税10%が加算されます。料金自体は同じでも、ボトル付きだったりフリータイムだったりすることも。
予想外の料金が発生すると一気にテンションが下がってしまうので、初めに料金システムはしっかりと確認しておきましょう。
男性でも行くことは可能
ホストクラブにもよりますが、一部で男性の入店を認めているところがあります。男性でホストクラブに興味がある人や男女混合の複数人グループで楽しみたい人は、男性が入店可能なホストクラブを探しましょう。
入店自体は可能でも、男性だけの入店はNGで、女性の同伴ならOKということもあります。公式WebサイトやSNSに記載がない場合は、事前にお店に問い合わせて入店できるか確認してください。
まとめ
令和になってから、よりコンプライアンスが重視されるようになりました。時代の流れは確実に暴力団を排除する方向へと進んでいます。ホストクラブ側もヤクザと繋がることで、ダーティーなイメージがつくことを恐れているので、ヤクザを回避しながら巧みに営業を続けているのでしょう。
むしろ今の時代に怖いのはヤクザよりも、変わったお客さんかもしれません。ホストの中には「売れたい!」という思いが強すぎて、乱暴な行動をとる人間もいます。しかしそういった目的なしに、ナチュラルで怖い行動をとってしまう女性の方が怖さで比較すると、上回るんかもしれません。