どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は僕が仕事をする中で掴んできた上司・部下の人間関係論について書いてみます。
上司も部下も「甘えん坊」。「甘えられる相手」になれば信頼を勝ち取れる
僕が34歳くらいの時にようやく気付いた、シンプルな事実があります。
それは、部下が上司に「自分を守ってほしいし、支えてほしいし、助けてほしい」と思っている一方で、上司も部下に「頼りたいし、自分を支えてほしいし、助けてほしい」と思っている……ということです。
要するに、どっちも甘えん坊なんですよ。
お互いが「相手に甘えたい」と思っているわけです。
だからこそ、「自分が全部やります!」「ここは俺に任せておけ」といった形で、スーパーマンとして振る舞える人は、上司でも部下でもメチャクチャ信用されます。
相手が存分に甘えられるわけですから。
そうやって「自分は自分で全部をやる人間だ」と一度決めちゃえば、働くのがメチャクチャ楽になります。
「全部自分がやります!」と声をあげても、実は仕事量は増えない
でも、「自分が全部やるのは面倒」と思っちゃうのが人間ですよね。
ただ、これは僕は違うと思います。
「全部自分がやります!」と助け舟を出して、相手を甘えさせてあげると、一見すると「仕事が増えた状態」になるのは確かです。
ただ、人間関係では、助けた相手に恩を売ることができます。
そうやって恩を売っておくと、自分が困った時に周囲に甘えやすくなるし、周囲が自分をメチャクチャ助けてくれるようになります。
なので、一時的に仕事は増えたように見えても、将来的にはラクに仕事をできるようになるわけです。
そして、自分の得意分野で「自分が全部やります!」「ここは俺に任せておけ」といった形で、相手の仕事を助けておくと、周囲からの信頼が集まります。
上司は「お前はこの分野は上手いんだな。じゃあ、この仕事は任せよう」といった形で、部下の得意な仕事を振ってくれるようになります。
部下は「あの先輩はこの分野で困った時に助けてくれるからメチャクチャ助かる」といった形で、上司を尊敬するようになります。
なので、「自分が全部やります!」「ここは俺に任せておけ」と声を上げるときは、得意分野を選ぶのがお勧めです。
そして自分に苦手なことや、自分にできないことは正直に申告しましょう。
ちなみに、そうやって相手を助けるのは、上司部下の関係だけでなく、取引先との関係でもお勧めです。
取引先がなにか困っていたら、「あ、それ自分がやっておきますよ」と名乗り出ましょう。
そうやって恩を売っておくことで、相手との関係はさらに良くなっていくはずです。
「何かメールの返信が遅くて大変そうだな」「頼んだことが上手くいってなさそうだな」と思ったときは、「自分がやりますよ!」と言える人間になりましょう。
甘えさせるだけでなく、ときには厳しく。上司相手でも厳しく!
相手が部下でも上司でも、そうやって「自分から率先して相手を助ける姿勢」がデフォルトであるべきだと僕は思っています。
ただ、時には相手に厳しく接するべき場合もあります。
僕は上司にもブチ切れてきたタイプなので、自分が部下だとしても、ときには上司と戦うべきだと思っています。
まあ、中間管理職には向いてないでしょうね(笑)。
話を戻すと、上司や部下に厳しく接するときには、「何が会社のためになるのか」という軸を持っていることが大事です。
たとえ相手が上司でも、「会社のためにならないこと」をしていると感じたときは、厳しくハッキリと伝えましょう。
その軸さえブレなければ、あなたの行動は周囲からも支持されるし、上司にも理解してもらえる可能性は上がるはずです。
もちろん部下に厳しく伝えるときも、その軸は大事です。
厳しく接するのは期待の証拠。期待のレベルまで自分を引き上げろ!
ちなみに僕は、ネチネチくどくど熱血指導するタイプではありません。
ただ、目の前の人間の行動を見て、課題を見つけるのがメチャクチャ得意なので、「お前が抱えてる課題は、ここと、ここ。こういう流れでこういう動きしないと、たぶん次は結果出ないよ」と簡潔に伝えることが多いです。
そして、しばらくすると、自分が何を伝えたかも忘れてます(笑)。
でも、何週間か後にそいつに会ってみると、その課題解決に取り組んでいることが多いので、そこで自分が言ったことを思い出します。
逆に、伝えたことを実践しておらず、同じ指摘をしたくなったヤツのことは、そこで見捨てます。
課題を伝えたときに、メモっているかメモっていないかで、もう結果は見えているんですけどね。
なので、僕の指摘を受けても「はいはい、分かりましたよ」的に頷いているだけで、本気で取り組む姿勢が見えない場合は、その時点でアウトです。
厳しいかもしれないですが、僕はそうやって本当に素質のある人、やる気のある人を見極めています。
僕は「お前はもっと自分の価値を高められる」と期待できる人と一緒に働きたいし、期待できる人にこそ厳しく接したいからです。
稼ぎたい、成り上がりたい、成功者になりたいと思うなら、周りの人が期待するレベルまで、自分を引き上げていきましょう!