どもども。歌舞伎町でホストクラブを運営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「成功のノウハウを隠さず・手放せる人のほうが成長できる」という話について書いてみます。
イケてる経営者は成功のノウハウを隠さない
またノウハウを知っているだけでなく、それを愚直に実践することで、自分のモノにしています。
そしてイケてる経営者は、そのノウハウを隠しません。
人に聞かれても普通に答えますし、そのノウハウが一般化しても、また違うノウハウを掴んで、また違う形で成功を続けます。
その逆に、一つのノウハウに固執して、そのノウハウを他人に知られた程度で稼げなくなる経営者は、今後は何をしても成功できないでしょう。
それは僕が考えるイケてる経営者ではありません。
大事なのは「試行錯誤」と見つけた答えの「継続」
僕が率いるNGGは、常に試行錯誤をしながら前に進んできました。
そこでは様々な成長のノウハウも掴んできました。
でも、ほかのホストクラブの経営者がそのノウハウを聞いて、ただ真似しただけでは、大した成功はできないはずです。
大切なのは、自分で試行錯誤しながら答えを探し、「これだ」と思ったものを継続することです。
たとえ素晴らしいノウハウでも、取り組みはじめた瞬間に成功するようなものは少ないからです。
だから成功のノウハウなんていうものは、出し惜しみすべきではありません。
そして自分の実力が本物なら、後から他人に真似をされても負けることはないはずです。
過去の成功への固執は、成長可能性の放棄
大事なのは「これから先の成長」です。
過去に成功したノウハウはどんどん手放し、「未来の成長バリュー」を大きくすることに力を注ぎましょう。
いま持っているものを手放さない人は、現状に満足していて、今の資源と力の範囲内で仕事のやりくりを考えている人です。
その方法は短期的には収益の安定につながるかもしれません。
しかし、「リスクを減らす一方で成長の可能性を捨てている」「新しい学びの機会を逃している」ともいえます。
僕は経営者になってから「学びの機会」を捨てたことはありません。
学んで、新しいことを実践して、学んで、新しいことを実践して……。
そのサイクルを繰り返してきました。
だから惜しげもなく過去の方法を手放せます。
これはイケている経営者はみんな同じだと思います。
だから僕は講演会でも話すたびに違うことを言っていたりします。
3年前に書いた本について話すときも「今は違う考えなんですけどね」と普通に言いますし、昔と考え方が180度変わったこともあります。
真似事は卒業して「深掘り」へ向かおう
経営者も若い時期は「他人のマネ」から始めることが多いでしょう。
僕も経営者になりたての頃は、「この方法はどうやら良いらしい」という情報を仕入れて、そのノウハウを実践することで自分のモノにしてきました。
しかしNGGは、真似事だけで成長するステージは卒業しました。
いまNGGで進めているブランディングは、真似事ではなく「深掘り」によるものです。
「仲間を大事にして、その個性を引き出すこと」
「みんなの個性を活かしてグループのブランドを高めていくこと」
そうした作業は、深掘りを通してしか行えないことです。
「この方法ってやっぱり強いよね」
「このやり方は自分たちの力をすごく引き出してくれるよね」
そう感じる”自分のスタイル”が見つかったら、その強みを高めて、深掘りすることが大切です。
そして、優秀な経営者はそれができていると思います。
「目新しいこと」ばかりを次々に取り入れている経営者は、「目新しくあること」「目新しいものを探すこと」自体が目的になってしまい、自分のスタイルやブランドを構築できません。
それは経営者だけでなく、ホストのようなプレイヤーも同じですし、どんなビジネスをする人も同じでしょう。
なおNGGの2022年のテーマは「実力」です。
実力は、深掘りしないとつきません。
自分の強みと魅力に気づいている人は、どんどん深掘りを進めましょう。