歌舞伎町といえば日本随一といえる、ホストクラブの中心地。実はそこで物騒な事件が起こりました。高岡由佳容疑者が殺人未遂事件で逮捕されたのです。彼女がどういった動機で殺人未遂事件に関与したのか、なぜ歌舞伎町のホストがターゲットになったのかを解説していきましょう。
高岡容疑者の猟奇性
高岡容疑者が「新宿歌舞伎町ホスト殺人未遂事件」を起こしたのは、2019年5月23日。彼女はホストの男性(るなさん)と同棲していました。彼女は同居しているホスト男性の腹部を刃物で刺したといわれています。しかも恐ろしいのが刃物で男性の腹部を刺した後、通報しなかったという事実。
高岡容疑者曰く「死ぬ様子を間近で観察したかったから通報しなかった」のだとか。背筋が凍る怖い事件ですよね。ではなぜ事件が発覚したかといえば、第三者の通報。血まみれでエントランスにいる高岡容疑者と男性の様子を見て、同じマンションの住人が「これはただごとではないぞ!」と警察に通報しました。もしこの通報がなければ、男性が亡くなっていた可能性が高いでしょう。通報された際に、高岡容疑者は血まみれの男性の隣にちょこんと座り、電話をかけていたのだとか。あまりに猟奇的すぎる事件です。
シリアルキラーなどは圧倒的に男性の割合が多いと言われています。日本の残虐な事件を確認すると、やはりそのほとんどが男性です。今回の高岡容疑者のように、女性が猟奇的な事件を起こすケースは、かなり珍しいといえるでしょう。彼女が連行される写真がネットの記事などに掲載されています。
心臓の弱い人にはおすすめできませんが、興味がある方はぜひ一度見てみてください。パトカーの車内で、高岡容疑者がとても嬉しげに笑っているのです。人を刺して、しかも逮捕された直後の女性とは思えない顔…。彼女がサイコパスと呼ばれるのは当然です。
動機は「好きだったから?」
なぜ高岡容疑者が、歌舞伎町の高級マンションで殺人未遂事件を起こしたのか、その理由が気になりますよね。「死ぬ様子を観察したかった」という以外にも、彼女が刃物を握った動機があるようです。それは同居していたホストの男性を好きだったからといわれています。
高級マンションで同棲をしていたことから、被害にあった男性は売れっ子ホストであった可能性が高いでしょう。ということは、嫉妬心も絡んでいそうですね。当然ながらホストの業務は、女性との接客がメイン。いくら高岡容疑者が「他の女性と楽しそうに話さないで」とお願いしたところで成り立ちません。
仏頂面のサービス精神皆無なホストに、お金を落とす女性はいないからです。ホストと付き合っているのに妬み心を覚えるのなら、二人の関係は最初から波乱含みだったのかもしれません。
インスタアカウント「ゆの」を持っていた
高岡容疑者はインスタをしていました。彼女のアカウント名は、ゆの。フォロワー数は70万人を超える人気ぶり。彼女自身がフォローしていたのはわずか17名。何枚かの写真がインスタ上にアップロードされていますが、それらを見る限り、歌舞伎町でホストに対して殺人未遂を起こすほど猟奇的に見えません。ただし少し物憂げに写っているものもあるので、精神不安定な印象を受けます。ハロウィンの時期かは不明ですが、コスプレしている写真もありました。
ビジュアル系バンドのようなファッションに身を包み、ドラキュラを連想させるような付け歯を装着。耽美系が好きだったのでしょうか。彼女が働いていたとされるガールズバー「ときめきBinBin」の店長らしき男性と一緒に写っている一枚が印象的。笑顔を作ろうとしているのですが、目の奥が少しも笑っていないのです。これを見る限り、「心に深い闇を抱えていた」という考え方もできるかもしれません。
本当の動機は独占欲?
あくまで仮説なのですが、彼女の強すぎる独占欲が犯行の動機という説もあります。高岡容疑者と男性が性行為に及んでいる際に電話がかかってきたのだとか。電話の主は、男性と仲良くしていた女性。直情型の高岡容疑者は、制御ができないほど激高して男性を刺したというのです。
どこまで本当の情報かは定かでないものの、電話をしてきた女性に「あんたのせいで刺しちゃった…」と伝えたらしいのです。もしこのエピソードが本当ならば、サイコパスではなく阿部貞のような独占欲が生んだ悲劇といえるでしょう。
高岡容疑者の量刑ってどのくらい?
例えばピエール瀧さんのように薬物系の犯罪の場合は、初犯だと執行猶予がつきやすい傾向にあります。しかし、高岡容疑者が犯した犯罪は「新宿歌舞伎町ホスト殺人未遂事件」です。厳罰はまぬがれないでしょう。殺人未遂は最低でも5年の懲役が科せられます。
裁判時に「反省の色が見られない」「極めて自己中心的」と判断されれば、彼女は5年よりも長い期間を服役しなければならないでしょう。なお憲法39条の第一項に「心神喪失者の行為は、罰しない」と定めることによって、責任能力が欠ける責任無能力者についての行為に犯罪が成立しないことを明らかにし、同二項が「心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」』と書かれています。もし、弁護側が「高岡容疑者は心神喪失状態にあった」と主張し、それが認められると減刑される可能性があるでしょう。
まとめ
高岡由佳容疑者のルックスがキュートであることは間違いありません。
しかし、彼女が犯した行為は許されるものではありません。被害を受けた男性は今回の事件がトラウマになってしまう可能性が大きいでしょう。ホストは人間の欲と直結する世界だけに、ボタンの掛け違えが起こるだけで痛ましい事件に発展することがあります。第二の高岡容疑者が現れないことを切に願います。