ホストといえば新宿歌舞伎町のように、都会で営まれているイメージが強いですよね。では田舎にホストクラブはないのでしょうか?田舎にいながらにして、ホストができるなら都会に拠点を移す必要がなくなります。ホストの求人が田舎にもあり、稼げるのかどうかについて解説します。
田舎といっても度合いがあります
「もしホストの求人が田舎にもあるのなら助かるんだけど?」と、思っている人が結構いるかもしれません。一口に田舎といっても、度合いが異なります。過疎化が進んでいる人口1,000人以下の田舎であれば、若い人自体がいないためホストクラブの経営が成り立ちません。ホストクラブで働く男性も、お店に足を運ぶ女性も30代以下の人がほとんど。ホストにいたっては、10代後半の男性もいるほど。
つまり田舎すぎると、ホストクラブで勤務する男性も、そこへ通う女性も数が少なすぎるため、経営陣からすれば「ここでお店をオープンさせよう!」という発想にすらいたらないのです。政令指定都市とは50万人以上の人達が暮らしていて、市民生活に直結する事務や権限が都道府県から委譲されている市のことを指します。かなり栄えている政令指定都市ですら、ホストクラブがない場所も少なくありません。全国でホスト文化が根付いている場所の方が、実は少数といえます。
県内に一箇所、ホストが集まる場所があります
ホストの求人は田舎すぎる場所にはないことがわかりました。では反対に「ここへ行けばたくさんのホストクラブがある」というところはどこなのでしょう?東京なら新宿歌舞伎町がやはり有名。日本屈指のホストクラブ数を誇ります。歌舞伎町ほどではありませんが、同じく東京の六本木にもいくつかホストクラブがあります。歌舞伎町と比べ、六本木のホストクラブに通う女性はマダムが多いというのが興味深いですね。
千葉なら千葉市周辺、北海道ならすすきのが有名ですね。大阪なら難波周辺のミナミにホストクラブが乱立。東なら歌舞伎町、西なら宗右衛門町周辺がホストクラブ文化を体験しやすいといえるでしょう。ホストクラブはひとつの場所で成功すると、同じグループがその周辺で別店舗をオープンさせることも珍しくありません。その結果、ホストクラブは一箇所に集中しやすくなるのです。
田舎の喫茶店・スナックはホストの代替品になれるか?
田舎ではホストクラブの求人自体が珍しいものの、その代替になるお店がないわけではありません。喫茶店やスナックはどこの地方でも、たいがいあるもの。これらをホストクラブ的に活用することは、できないのでしょうか?接客業であるという共通点があるものの、やはりイコールで結ぶことは難しいといわざるをえません。
喫茶店やスナックでたまに若い店主のいるお店があります。彼がイケメンでトークが上手ければ、ファンがついて次々と女性がやってくることもあるでしょう。
しかしそれがホストクラブかといえば、やはり別物といわざるをえません。ホストクラブの定義は、多数のホストが在籍して女性客を接待するクラブ。喫茶店には男性客も通うため、定義から外れてしまいます。ホストクラブを体験するには、ホストクラブと名のつくお店で働くのが正解でしょう。
田舎でホストは運営できるか?
都会と田舎では、どちらが制限が多いと思いますか?しばりがあるのは断然田舎。保守的な土地柄であれば、その分、新しい文化に対する抵抗感が強まります。もし田舎でホストクラブを開業しようと思った人が「ホストの求人を田舎向けに出そう」と決意しても、確実に反対されるでしょう。
またホストクラブの経営は、顧客がボトルキープすることで成立。もし田舎でホストクラブをオープンさせても、散財するお客さんが来店して、ボトルキープしなければお店が潤いません。そうなるとホストのモチベーションも上がりづらくなると考えられます。
田舎から来た人がホストにハマるのは定番のストーリー
都会と田舎の女性では、どちらがホストにはまりやすいのでしょう?一概にはいえないものの、どちらかといえば田舎の女性の方が、はまりやすいと予測されます。その理由はずばり免疫の有無。ホストクラブは、お客さんがハマりやすい要素をふんだんに持つ場所。都会の刺激になれていない女性が、東京や大阪に出てきてホストクラブに通い出すと「こんな楽しい世界があったんだ!」と目を輝かせるようになることも。田舎であれば家族や友人が、ホストクラブ通いに引き止めてくれる人が存在します。
しかし都会に出て一人暮らしを始めると、誰もSTOPをかけてくれません。田舎から都会へ出てきた女の子が、ホストにハマるのは定番の物語。なぜ女性がハマるのかといえば、それだけ素晴らしいサービスをホスト側が提供しているからでしょう。ホストクラブの経営者は、一連のパターンを知り尽くしているからこそ田舎でホストの求人をせず、都会で勝負し続けるのかもしれません。
まとめ
ホストの求人情報が田舎ではもともと出回りづらいと、わかってもらえたのではないでしょうか?もし田舎でホストクラブが成り立つとしたら、スナック形式でしょう。それ以外の可能性を現段階で見出すのは、難しいのが実情。名前はホストクラブと異なるものの、共通する要素を持っているのなら、類似したサービスをお客さんに提供することが可能。ホストクラブと名乗ると、風当たりが強くなるため、表向きのパッケージを別物にしておくのは賢明なやり方です。こうしたグレーゾーンの方法は、日本人が得意とする曖昧な方法。しかしそれで需要と供給のバランスが成り立つのなら、誰でも損はしません。「都会に出てまで働くのは抵抗があるけど、ホスト的な働き方をしたい」と思う田舎暮らしの男性は、スナックにフォーカスするのもひとつのやり方ですよ。