ホストに一番偏見があった！話題の車椅子ホスト「寺田ユースケさん」とは？

「脳性麻痺」になり、車イスを利用している寺田ユースケさん。

車イスというレッテルをはがし、お笑い芸人やホストを目指すなど、様々な分野に挑戦し話題になっています。

寺田ユースケさんとは一体、どんな人物なのでしょうか？

寺田ユースケとは

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1990年愛知県名古屋生まれの寺田ユースケさんは、生まれつき脳性麻痺という病気を持ち、足に障害があります。

19歳までは、足を引きづりながらの生活でしたが、20歳の頃から車椅子を使い始め、それから性格が明るくなり、行動の幅が広がったそうです。

現在、歌舞伎町ブックセンターのホスト書店員をしたり、ラジオパーソナリティーや本の執筆、車椅子に乗りながらヒッチハイクで旅をしたり、多忙な生活をしている寺田ユースケさん。

過去には、野球や海外留学などいろいろなことにチャレンジしてきました。

日本全国で通行人に、「車椅子を押してくれませんか？」と声をかけ、車椅子ヒッチハイク「HELPUSH（ヘルプッシュ）」を行っています。

この活動の真意は、「ただ知ってもらうこと」というシンプルな考えからです。

どうしてホストになったの？

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新しい世界を見ることで、新しい価値観を手に入れ、自分が一番輝ける場所を探し続けている寺田ユースケさん。

もともと、お笑い芸人を目指していたけれど、挫折し諦め、友人の紹介からホストに挑戦しました。

寺田さんにとって、ホストという仕事は「自分には1番向いていない」と思う世界でした。

しかし、信頼する先輩からの紹介で会ったこと、夢に敗れ他の選択肢を見つけられず、勢いからホストになったと言っています。

寺田ユースケさんは最初、「ホストは女性を騙す仕事」という偏見を持っていました。

そのため、同僚との距離を保っていましたが働くうちに、すべての人がそうではないということに気づきます。

そんな、自分自身にあったホストへの偏見の目に気づいた時、とても恥ずかしかったそうです。

お酒の飲めない、終電で帰るホスト「クララ」

大学卒業後、ホストクラブ経営者の手塚マキさんと出会い、歌舞伎町のホストクラブ「APiTS」で働いています。

勢いで面接にいくも、最初はホストの世界に恐怖すら感じており、面接で落として欲しかったとも思ったそうです。

しかし、即決で採用！

その場で、源氏名は「クララ」でいい？と手塚マキさんから提案され、ホストの仕事をするようになりました。

「障害者と共に働く」ということを、ホストクラブで働く従業員に学ばせるため。

そんなマキさんの元で、生き方を学んで欲しいという周囲の後押しが、一見違った世界同士を繋げています。

まずは経験してみる

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やってもないのに、「最初から無理」と決めつけるのは早すぎる。

自分とは違うと思う世界でも、挑戦することでできるもしくはできないという判断が、明確に見えてきます。

「まずはやってみる！そして得意なことは周りに貢献しつつ、できないことは周りに助けてもらう。」

「始めから無理と決めつけてしまうより経験してみる方が1番いい」

と、いろいろなことを経験してきた寺田さんは語ります。

最初は、偏見を持ってしまったホストという仕事。

しかし、仕事をしていくうちに仲間への価値観は変わり、優しさに心を動かされました。

自らお店のことを宣伝し、ビジネス交流会に足を運び、ホストクラブの営業をしてみたそうです。

このように、寺田ユースケさんはできないことの代わりに、できることで貢献しようと考えたのです。

今後の目標

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「車椅子のイメージから1番遠いところに行きたい」

「障害を持つ多くの人たちの光になれるように頑張っていきたい」

障害者だからホストだからというネガティブな偏見を打ち崩し、新たなことに挑戦し続ける寺田ユースケさん。

ホストを通じて学んだことを、「車イスホスト」という本にまとめ出版しています。

まずは、やってみたいという素直な気持ちを大切に、挑戦してみることの大切さを学べるでしょう。