どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は、「自分の言いたいことをズバッと言うために必要な関係性づくり」について解説してみます。
苦手な人と過ごした経験から「アイスブレイク」の技術を手に入れた
僕はよく、「桑田さんは自分の言いたいことをズバズバ言える人間ですよね」と言われます。
言いたいことを自由に言えているのには、色々な理由があります。
まず僕は「アイスブレイク」が得意です。
「アイスブレイク」というのは、固くなった空気や心を壊すテクニックのこと。
簡単にいえば、相手の緊張を解きほぐして、懐にグッと入っていくことです。
僕はそれが自然とできるんですよね。
だからヒカルくんのような超大物YouTuberを前にしてもグイグイ前に出ていけるし、互いにリスペクトしながら毎日を過ごすことができています。
僕のこの技術は天性のものではなく、これまでの人生経験で身につけたものです。
特に大きかったのは、さまざまなタイプの「苦手な人」と一緒に過ごした経験です。
10代でホストになった僕は、普通の同世代の人は会いもしないような人たちと、一緒の時間を過ごしてきました。
20代になってからも、30代の今も、「普通じゃない人」と会ったり話したりすることは多いです。
そうやって様々な人達と付き合って、関係性を育んできた結果、僕はどんな人が相手でも人間関係を作れるようになりました。
「自己紹介」が関係性のセットアップの基本
初対面の人と人間関係を作るうえで大事なのは自己紹介です。
自己紹介というのは、「俺はこういう人間だからね」と伝えることです。
たとえば採用の面接のときも、僕は必ず自己紹介します。
「俺はこういう人間で、こういう考えのもと、こんなことをよく言うから、多少厳しくなっちゃうけどごめんね」と伝えています。
最初にそうやって断っておくことで、僕は思ったことをズバズバと言えるようになります。
また面接を受けている人も、僕の言うことを理解しやすくなるし、少し厳し目な言葉が飛んてきても「桑田さんはそういう人だからな」と受け入れやすくもなります。
なので、自己紹介は非常に大切です。
それと同時に、「相手に自己紹介をしてもらうこと」もどんな場面でも大事にしています。
何をしている人で、どんな性格の人なのかを話してもらい、それを理解しておくと、その先のお互いの会話がスムーズになるからです。
これが人間関係のセットアップの基本です。
セットアップを済ませて、お互いに言いたいことを言い合える関係になって初めて、良い会話や良い議論ができるし、お互いの仲を深められるようになります。
『令和の虎』なんかは、まさにこのセットアップが非常に大切な番組ですよね。
あまり発言しない「体験型」の人にも感謝しよう!
こうしたセットアップの技術は誰もが身につけられるものです。
一方で、人間には得意・不得意があります。
関係性のセットアップはできたとしても、相手にズバズバ切り込んでいくのが苦手な人もいます。
これは人間のタイプの問題なので、全員が全員、僕のように喋れるようになる必要はありません。
なお僕は、タイプでいうと直感型(視覚型)の人間です。
会社のビジョンでも、自分の経歴でも、目の前の相手の課題でも、あらゆるものを写真のように頭に浮かべて言葉にすることができます。
ちなみに僕は一度通った道も写真みたいに記憶できる人間で、方向とかも忘れません。視覚が強い人間なんでしょうね。
経営者にはこの直感型の人が多いと思います。なお直感型の人の中には、僕のように視覚が強いわけではなく、音や匂いに強いタイプの人もいるみたいです。
一方で「体験型」と言われるタイプの人もいます。
このタイプの人は、その場の空気や相手の発言をしっかり受け止めて、「うんうん」と話を聞くのが得意です。
簡単に言ってしまえば聞き上手ですね。
このタイプの人は、会議などで最後まで口を開かないこともありますが、実は人の心に寄り添って話を聞いてくれています。
なので僕は体験型の人が近くにいると、メチャクチャ助かります。
このタイプの人に対しては、「お前もっと喋れよ!」とイライラしてしまう人もいるかもしれません。
でも、「この人は体験型のタイプで、体験型には体験型の美点があるんだ」とぜひ理解してください。
そして、自分から積極的に発言できない体験型の人も、自分をダメな人だと思わないでください。
ズバズバと物を言えない人は、「自分の考えていることを飲み込んじゃう人」ではなく、「相手の言うことを受け入れられる素晴らしい人」です。
人間、言いたいことを吐き出すだけが全てじゃありません。
僕みたいな喋りっぱなしの人間は、体験型の人たちに感謝しましょう!