「どのホストクラブで働こう」と求人情報を検索した際に、押さえておきたいのが待遇。新人であれば実績がないゆえ、いきなり良い条件は期待できないものの、好待遇であることに越したことはないはず。
ホストの世界でどういった人間が最高の待遇で迎え入れられるか、そして気になる移籍や引き抜きの真相について詳しく解説します。
新人が好待遇で迎え入れられることってある？
結論から述べると新人が好待遇で、お店に迎え入れられることはそれほど多くありません。もちろん何を好待遇を感じるかは各々、変わるものの、新人は未知数。
面接では「いまいち冴えないな～」と思われていたホストが、化けることもありますし、ホストの帝王ROLANDのように、一年ほど泣かず飛ばずの状態が続いたあと、マインドが急変し売れっ子になる人もいます。
つまり売れるパターンは無数にあり、それをすべて予想するのは、ホストの業界に長く勤めている人でも至難の業。
新人ホストに初期投資をするお店はありますが、あまり投資しすぎてすぐに辞められるとなれば、お店の収支に影響を与えかねません。たくさんのホストクラブが、在籍ホスト数が多くても絶えず新人ホストを募集している理由は「母数を増やせば、必ず金の卵と巡り合える」という思いがあるからなのです。
【まずはNEW GENERATION GROUPにLINEから応募しよう▼】
新人ホストの給料は最低金額でどれくらい？
ホスト業界に入ろうと考えている人にとって、気になるのが新人ホストの給与。ホストの世界はピンキリで、1割ほどのトップクラスのホストとそれ以外のホストに二分できるともいわれます。
ホストは歩合給。頑張れば頑張るほど稼げる世界なのは間違いありません。1,000万プレイヤーだけでなく、1億円プレイヤーも存在します。上を見れば夢は広がる一方。
お店によって変わりますが、新人ホストの固定給は15万円～20万円ほどだといわれています。これはもらえるお金であって、自分への投資を含んだ差し引きでいえば、手元に残るお金はもっと少ないでしょう。
ホストは自分自身が売り物なので、おしゃれな服を買ったり髪の毛を整えるなど、一般職よりもお金がかかるもの。自分への投資をケチっているようでは、いつまで経っても売れないホストのままなのです。安定を求めるホストよりも、「どかんと大きく稼ぎたい！」と野心を持つホストの方が成功するもの。
もしあなたがホストとして成功したいのであれば、小さなお金にこだわらず、大きなお金を動かせてお店に貢献できるようなホストになりましょう。
【まずはNEW GENERATION GROUPにLINEから応募しよう▼】
新人ホスト向けの美容整形特典があるお店も
かつて「男のしゃべりはみっともない」「男は背中で語れ」と言われていた時代がありましたが、今や価値観は変わり男性も美しさを求められるようになりました。
ROLANDが整形したことをオープンにしているように、美容整形は「美しくなるために必要な手段」とポジティブに捉えている人も少なくありません。
ホストクラブは、来店した女性に夢を与える世界。現実離れしたようなイケメンが隣に座り、微笑んでくれるだけで高い価値が生まれます。
お店によっては
- 美容整形費用
- 脱毛費用
- ホワイトニング費用
上記のお金を負担してくれるところもあります。
もしあなたが「三枚目キャラで勝負したい！」と考えているのであれば、美容整形は必要ないでしょう。しかし女性は、男性が考えているよりも清潔感を大切にする生き物。
ふいに体毛が見えただけでも「気持ち悪い…」と感じるセンシティブな面があります。ホストにとって清潔感はとても大切な要素になりますので、新人向けの特典を設けているお店で働く際は、美容面での特典をフル活用することを推奨します。
NGGのように地方から東京へ出てくる人の手当として、上京費用無料、３ヵ月の寮費が無料というホストクラブもあります。
新人ホストでも、すぐに売れる人間は多い！？
入ったばかりの新人は、業界の洗礼を受けることも多く、先輩の有能さを肌で感じて「俺には無理だぁ～…」と意気消沈する人もいるでしょう。また姫と呼ばれる女性客で、新人に厳しい人がいないとも限りません。「フンッ！駆け出しの分際で」「売れてからじゃないと、話してやんない」などと、強い当たりをされることもある世界。
この時点で新人ホストは、振るいにかけられているとも解釈できます。売れるホストほどポジティブな性格の持ち主。「どうすればもっと楽しく生きられるか？」「どうすればもっと仕事の成果が出るか？」など前向きなことを考え続けられるもの。
反対に精神的なダメージを負いやすい人は、ホストとしての適性が低いかもしれません。新人ホストに求められるのは、素直さと切り替えの早さです。素直な人は、同僚やお客さんから好かれますし、切り替えが早い人はどんどん行動していきます。このふたつはホストとして成功するのに、必要不可欠でしょう。
ホスト未経験ながら、GENERAL（ニュージェネレーショングループの店舗）の漣音は入店後たった2ヶ月で1000万プレイヤーになりました。
また入店4ヶ月で1,000万を超える売上を叩き出したNGGのKINGの『月/ルナ』の例からもわかるように、適正とバイタリティーのある人なら、あっという間に大金を手にできることも珍しくありません。
ホストの世界は夢があるのは間違いありません。飛び込んでみなければ何も始まりませんし、自分の向き不向きもわからないでしょう。
【まずはNEW GENERATION GROUPにLINEから応募しよう▼】
もし実際にホストとして働いてみて「キャストとしての適性はいまいちだけど、ホストクラブで働くのは好き」という人は、内勤に転向するという選択肢もあります。
新人ホストが売れっ子になると移籍の勧誘がある…！？
新宿・歌舞伎町にあるホストクラブの総数は200～300店舗といわれており、この数は時々によって変化しますが、おおよそこれくらいの規模と考えて間違いありません。
歌舞伎町の中での情報網はかなり張り巡らされており、「あそこの店の彼が今、勢いあるらしい」「あの店にデキる新人が現れた！」などすぐに噂が広がり、情報共有がなされます。ホストやホストクラブのSNSをチェックしてるだけでも、かなりの情報を手に入れられるのも事実。
ホストクラブは、個人事業主のホストに働く場所を提供しているようなビジネス形態。もちろん社員として給与を支払うようなシステムがまるで存在しないとはいわないものの、歩合が占める割合は多く「稼げる人はたくさん稼いでね」という世界でもあります。
つまり売れっ子ホストを多数抱えているお店ほどマネタイズしやすく、新人ホストに時間やお金をかけて育成するよりも、他店で育ったホストを移籍させた方が収益化の時間短縮につながる面があります。
だからといって、引き抜いて移籍させることが続くと当然その後のお店同士の関係は悪化するものですし、引き抜き合戦が続けばお店側も疲弊するでしょう。
ホストクラブでの引き抜き事情はどのようになっているかを見ていきます。
引き抜きによる損害賠償の訴訟は？
Twitterを確認しただけでも、歌舞伎町のホストクラブでかなりの引き抜きが行われているのがわかります。そもそも引き抜きが法的に違法かといえば、グレーゾーンも含んでいるため、違法であると立証するのが困難なのが実情。
引き抜き行為が度を越えており、違法であっても訴訟となれば、費用も時間もかさみます。なので引き抜きで裁判を起こすホストクラブというのは、ほとんどありません。
よくある勧誘がLINEやSNSのDMによるもの。最近は、実際の勧誘メールがSNS上で晒されることも珍しくなくなりました。これまでであれば水面下で行われていた引き抜きが、どんどん可視化されるようになったことで、大手ホストクラブグループがこっそり行っていたことが白日の元に晒されるようになったのです。
文面を紹介すると次のようなものになります。
「はじめまして。歌舞伎町〇〇の××と申します。Twitterを拝見していて気になりご連絡させていただきました。給与面や待遇などで満足できていなかったり、移籍の希望などはございませんか？もし、ない場合は失礼致しました。ご返信お待ちしております」
文面こそ丁寧ですが、こういう連絡を絨毯爆撃のごとく繰り返して、ホストクラブの売上を根こそぎ持っていこうという狙いが透けて見えます。
こうした証拠が残っていたとしても、「勧誘の範囲内」と解釈されれば訴えられても敗訴することはありません。かなりの敏腕弁護士を雇い勝訴するまで徹底抗戦する姿勢で臨めば、結果が変わることもあるでしょう。しかしそこに費やしているエネルギーがもったいないため、義を著しく書いた引き抜きであっても泣き寝入りせざるをえないのが現実です。
信頼できる仲間と働くのが好きなら移籍しない方がいい
ホストという業界が好きになれるか、水が合わないと感じるかは最初に勤務したホストクラブによって決まります。何でもそうなのですが、最初というのはとても大事。
少し長くなりますが、ナイナイの岡村隆史さんを例に挙げてみます。
2020年50代で人生で初の結婚をした岡村隆史さん。彼は、最初にしっかりと付き合った女性が超肉食系女子だったこともあり、初めてのベッドで女性から襲い掛かられたことがトラウマとなり、長らく女性不審に苦しみました。
その傷が癒えるまで30年近い年月を要したことになりますが、新人ホストのデビューも全く同じ。尊敬できない先輩、いい加減な仕事をするスタッフ、何かと足を引っ張ろうとするライバル、といった環境で働いていると、全てのホストクラブが同じようなものに思えるでしょう。「こんな汚れた業界なんて嫌だ」となるのは、最初の環境選びに失敗しているのが最大の要因。新人の場合、最初にどこのホストクラブで働くかがとても大事になります。
新人ホストほど楽しく成長できる環境選びが大切！
『嫌われる勇気』がベストセラーになったことで、有名になったアドラー心理学。アドラー心理学の創始者アルフレッド・アドラーは、多くの人間の悩みをつきつめていけば人間関係に行き着くことを見破りました。
良い人間関係や環境に恵まれれば、ずっと楽しく働くことができます。「自分は金にしか興味がないんで」という人は己の道を進み、どんどん移籍するのもあり。ただしお金で移籍する人は、周囲から「お金至上主義の人なのね」という目で見られやすいのも事実。価値観の優劣はないものの、長く働くなら信頼できる仲間と楽しく働けた方が精神衛生上良いでしょう。
人間の欲望に直接関わるホストという仕事は、ハードなこともたくさんあります。だからこそ辛い時に励ましてくれたり、愚痴を聞いてくれたり、あえて明るくイジってくれるような本当の仲間と働ける環境はとても貴重で稀有だといえるでしょう。