ホストの求人広告を見た際に、「こんな条件、最高じゃん!」とすぐ働きたくなる人もいると思います。あなたの気持ちはわかりますが、少し冷静になりましょう。
並べられた好条件はもしかすると、あなたをおびき寄せるトラップかもしれません。
ブルーハーツの歌詞ではありませんが、世の中良い人ばかりでも悪い人ばかりでもなく、混在しているのが実情です。ホストとして働きたいあなたのために、求人に関する真偽の確認方法についてお伝えします。
トラップ
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97
ホストの求人に限らず、求人広告には嘘が多い
ホストの求人に関わらず、嘘が多いのは多くの求人広告に関して共通していること。
例えば「定時で帰られて有給あり」と記載されているのに、いざ勤務してみるとサービス残業を強要されるようなケースもゼロではありません。ブラック企業の求人広告は美辞麗句が多いのは周知の事実。
応募している側の本音は「良い印象を与えてたくさんの人間を集めよう」というものでしょう。正直な条件を書くと応募がないことを、お店側がわかっているケースも。なので、あえて人が飛びつきたくなるような条件を書き連ねるのです。
人は甘い言葉をささやかれると、脊髄反射で飛びつくもの。しかし感情に流されて動いていては動物と同じ。あまりに好条件すぎる案件を目にした際は「これ本当に大丈夫かな…!?」と、疑いの目を持つことが大切です。
ホストクラブの口コミ
ホストの求人で嘘情報に踊らされたくなければ、お店の雰囲気を確認できるサイトにチェックがおすすめ。有名ホストサイトの『ホスラブ』では、お店の様子を詳細に記載。シビアな情報が満載ですので、くまなく読み込むことで真実にたどり着きやすくなります。
一日の間に、スマホやパソコンを一切触らない生活を送っている人は少数。今はそれほど簡単に重要な情報へアクセスできる時代となりました。
お店側からすれば「その情報は書かないでほしい…」と感じても、ネットの匿名性もあり自由な意見を書き込むことが可能。嫌な思いをした人は、気持ちをこめて文章化するでしょうし、その逆も然り。
『ホスラブ』以外にも参考になるサイトは多数存在します。多くの情報に触れれば触れられるほど有利なのは確か。ぜひ積極的にリサーチしましょう。
ホストクラブの面接で念押しする
ホストクラブ側が最も恐れているのは、法に違反しトラブルに発展すること。
お互いがwin-winになるために、面接であなたがどのように振る舞うかが鍵を握ります。遠慮せずに不安な点、確認したいことをあらいざらい尋ねることが重要です。
Win-Win(ウィン ウィン)とは経営学用語の一つ。取引が行われる際に交渉をしている双方が利益を得られるようになるという形態。
真正面からのストレート勝負を挑めば、相手もきちんと対応しやすくなります。もしそこで妙なはぐらかしや、誠意のない態度をとられた場合は、勤務をあきらめるのがベター。
ホストクラブは星の数ほどあります。新宿歌舞伎町のようにホストクラブの聖地に足を運べば、引く手あまたかも?何を聞くのか忘れそうな人は、事前に紙へ質問したい項目を書き出しましょう。紙を見れる状態にして、面接へ挑めば不安を軽減できます。
事前に聞くのもアリ
電話やメールなどを使い、事前に確認しておくことでミスマッチを避けやすくなります。面接に出向いて直接尋ねるのに抵抗がある人は、メールで確認しましょう。
ミスマッチ
組み合わせがうまくいっていないこと。適合していないこと。不釣り合い。
引用:https://kotobank.jp/word/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%81-159954
また何か言われた拍子に、つい興奮してしまいがちな人もメール連絡がおすすめ。売り言葉に買い言葉でバトルになれば大変です。「ホストの求人に書かれていたことと、全然違うじゃないか!」と激怒してしまいかねません。その点メールであれば、何度も文章の修正ができますし、一呼吸置いてから返信することだって可能。
「じっと見つめられたら緊張するけど、しゃべるのは得意」という人は、電話を選択しましょう。ご自身の性格を考慮して、どういった連絡の仕方が最も適しているのかを決めると失敗を回避できますよ。
ホストになる時の新人特典はフル活用しよう
「ホストの求人に嘘が多いって聞いたら、働く気失せちゃうな…」なんて思う必要はありません。なぜならホストクラブによっては、体験入店者へのボーナスシステムを設けるなど、美味しい話も存在します。
新たな人材を獲得した店舗では、新人ホストなどに「ホストクラブで働く喜びを、純粋に感じてほしい」という配慮をしています。最初だけの特典ではありますが、それらをフル活用するのもいいでしょう。「何事も習うより慣れろ」です。いざ飛び込んでみて、お店に在籍する人やお客さんに触れるのが一番の近道といえるでしょう。
まとめ
あまりにも悪質な場合は、消費者センターに報告してくださいね。もしかしたら何人もの人間が泣き寝入りしているかも?あなたがかけた一本の電話で、みんなが救われることだってあります。もちろんご自身のことも大切にしてください。
消費生活センター(しょうひせいかつセンター)とは、地方公共団体が設置する行政機関で、事業者に対する消費者の苦情や相談のほかに、消費者啓発活動や生活に関する情報提供などを行う。
消費者安全法は、事業者に対する消費者の苦情に係る相談等の事務を行う施設等の設置義務を都道府県に課し、市町村に設置の努力義務を課している。名称は「消費生活センター」に限らず設置者により、消費者センター、消費者相談室、消費者生活センター、生活科学センター、市民生活センター、などのほかに市民相談室が担当する事例も見られる。
悪質商法や製品事故などの情報交換、消費生活相談データベースの共有、消費生活相談員の研修事業などを国民生活センターと連携するが下部組織ではない。
ホストの求人で嘘を謳っている店でも、法に抵触することへの恐れは必ずあります。営業停止処分が下れば大打撃。またホスト募集で好条件を掲載している店舗の全てが悪質かといえば、そんなことはありません。あなたの運命を大きく変えてくれる、素晴らしい巡り合いもあるでしょう。労働環境はかなり重要。すぐに飛びつかず冷静に吟味した上で、働く店を決めましょう。