どもども。歌舞伎町でホストクラブを運営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
前回の記事では、NGGがコロナ禍でグループ最高月商を更新した背景に、「仕組み化→メンバーの個性の重視」という方針転換があったという話を書きましたが、今回はその続きです。
仕組み化→個性重視に180度の方向転換
現在のNGGは、一人ひとりのホストたちの個性をとにかく大事にしています。
個性を大事にして、個性を育てるには、一人ひとりのメンバーと向き合い、しっかりコミュニケーションを取ることが必要です。
今は僕も現場によく出ていますし、これ以上ないぐらい人に向き合っているグループだと思います。
その仕事は、組織の仕組み化とはまた違う部分で非常に大変です。
そうやって仕事をしながら思うのは、やっぱり人間の本質は何年経っても変わらないし、その人が持つ長所も基本的には変わらないということ。
そして短所も変わりません。
であれば、長所を伸ばすことが、その人の魅力をいちばん引き出すことになるわけです。
メンバー全員が「あらゆる能力が70点」のホストクラブを作ろうとすると、それはメチャクチャ効率が悪いです。
長所を伸ばすのは本人も楽しいし、やりがいも感じるけど、短所を克服するのはメチャクチャ辛いし、時間もかかるからです。
であれば、とにかく長所を伸ばすことに集中して、長所を武器に売上を伸ばし、自信を高めてもらったほうがいい。
自分に自信がついて、長所を武器にしたスタイルを身につけられれば、短所といえる部分も、お客様もさほど気にならなくなるからです。
何より大事なのは「成功」。成功のためには判断も180度変える
あるホストからは「何でそんなに真逆の動きをできるんですか?」とも言われました。
それは、経営者としての僕が「とにかく負けず嫌いな人間」であり、「とにかく成功したい人間」だからです。
組織の仕組み化を死ぬほど頑張っていたときも、それは自分の信念にもとづいた行動ではなく、「経営者としての判断」で頑張っていたに過ぎません。
個性を大事にする今の方針は、自分の本質に合っているとは思いますが、やっぱり経営者としての判断の部分が大きいです。
つまり、僕は常に本気で頑張っているし、「今の方向が正しい」と思っていますが、その状況をニュートラルな気持ちで俯瞰している「経営者としての自分」が別にいるんです。
だから、「この方向じゃ成功できなそうだな」と思ったら、すぐに真逆の方向に進みます。
僕の信念は「仕組み化を進めること」でも「個性を大事にすること」でもなく、「成功すること」です。
その信念が何より大事なので、組織の方向を真逆に変えることなんて、別に大したことないんですよ。
「経営者・桑田龍征」という人格で判断する。だから意固地にならない
熱狂しているのも、怒っているのも、ぶっちゃけ半分演技みたいなところがあります。
僕は桑田龍征という名前で活動していますが、常に「経営者・桑田龍征」という仮面を被って、その役を演じている感じです。
その裏側から「本当の自分」が顔を出すことも時々あるかもしれませんが、この十数年考えてきたことは、「経営者・桑田龍征がどうすれば成功するか」ということです。
おそらく優秀な経営者の人は、同じように「経営者としての自分」の人格を作っていると思います。
だから優秀な経営者は、いい意見があったらすぐに取り入れるし、反対意見でも素直に聞ける人ばかりです。
意固地になったりしないんですよね。
そして、経営者たる人間は、自分の軸をしっかり持っていることが大切です。
桑田龍征の軸にあるのは「成功すること」で、その軸をもとに様々な経営判断をしています。
1日で成功できるなら人生も1日でいい。上手くいかないから人生は楽しい
成功するために必要なのは、コツコツした積み重ねと、細かな検証だからです。
一つずつ色んなことを試して、上手くいくもの・上手くいかないものを選り分ける。
上手くいくものは、毎日続けてみる。
それが上手くいかなくなったら、また別の方法を試してみる。
そうした積み重ねで、人は成功に近づいていくんです。
いまNGGが個性とマンパワーを活かす方向で大きく伸びているのも、そうした積み重ねの結果です。
だから成功するには、どうしても時間がかかるんですよ。
はじめてから1日で上手くいくことなんて、人生でまずないです。
そして1日で成功しちゃうなら、もう人生は1日でいいじゃないですか。
なかなか上手くいかないから人生は長いし、人生は楽しい。
僕はそう思っています。