どもども。歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は、僕がホストの仕事を始めてから「お金についての価値観」が大きく変わった話と、「お金を使うことの大切さ」について書いてみます。
コンビニで一度に3万円の買い物をする先輩もいた
そして、「自分の常識って、すごい狭い範囲の常識だったんだな」と強く感じました。
「何でこんなものにお金を使うんだろう?」ってものに、みんな凄いお金を使ってましたから。
何十万もするシャンパンも飲む人もいれば、コンビニで一度に3万円の買い物をする先輩もいました(笑)。
ギャンブルでお金を溶かす人もいれば、稼いだ金の全額をキャバクラにつぎ込む先輩もいました。
「こんなに色んなものに桁違いのお金を使う人がいるんだな」と驚きました。
そして、それだけお金を使って遊んでも、「また稼げばいいだけじゃん」と余裕な感じの人もいるんですよね。
僕は厳しく節約を行う家庭で育ったので、その感覚が理解できませんでした。
節約生活に慣れるとお金を稼ぐ意欲がなくなる
節約というのは、「なるべくお金を使わない」ということです。
その習慣が身につくと、お金のかからない生活に慣れていきますし、「いま目の前にあるものの中でやりくりしよう」と考えるようになります。
結果として、「もっと大きなお金を稼ごう」という気持ちも湧いてこなくなります。
一方で、お金をメチャクチャ使う人はその逆です。
出ていくお金が大きいなら、入ってくるお金も大きくして、全体のパイを広げなきゃいけないので、大金を稼ごうと必死にがんばります。
そして、そうやって「必要にかられてお金を稼いでいる」人のもとには、やっぱりお金が集まってくるんですよね。
だから僕も、「お金を必要とする生活」をしようと考えました。
「あるものの中でやりくりしよう」という考え方をやめて、限界を決めずに収入の枠を広めようと頑張りました。
それに応じて、自分が使うお金も増やしてみようと思いました。
これは節約家庭で育った僕にとって、大きな価値観の転換でした。
企業もときには「大金を使うこと」で成長する
もちろん、「一定のお金の範囲でやりくりする」というコストの意識は常に持っていますが、それだけを徹底すると仕事に夢がなくなるし、自分も従業員もどんどん疲れていきます。
だから、ドカンと大金をベッドして、収入と支出のパイ自体を大きくしていくことも、企業経営では必要です。
やはり大きなお金を使わないと、企業として次のステージに進めない段階が必ず訪れますから。
そして、ちょっと無理をしてお金を使うと、「そのぶん稼がなきゃ」と自分も従業員も必死になって仕事に熱が入ります。
「人を楽しませるため」「1日に価値を持たせるため」のお金は浪費じゃない
たとえばその人達は、富士急ハイランドに遊びに行くとしても、ただ遊びに行くだけじゃありませんでした。
まずドンキホーテに立ち寄って、シャボン玉とかくだらないオモチャを1万とか2万とか買いまくるんですよね。
そして富士急に着いたら、それも使ってメチャクチャ遊ぶ。
もちろん全部使い切れるわけはなく、買っただけで捨ててきちゃうものもありますし、家に持ち帰るものはほとんどありませんでした。
この行動は「浪費」に見えるかもしれませんが、色んなオモチャがあったことで、富士急で遊ぶ1日は何倍にも楽しくなり、特別な思い出になりました。
そうやって「人を楽しませるため」「その1日に価値を持たせるため」のお金の使い方は、僕は無駄遣いだと思いません。
そして、そうやって周囲を楽しませることができる人って、すごく素敵だなと僕は感じました。
ブッ飛んだ人も真面目な人もいるから世界は回る
もう商品が何かも見ずにボンボンとカゴに入れていきますから、見ていて面白かったですし、たぶん僕らを楽しませようとしていた面もあると思います。
あの行動には、「今の俺にはこんくらいの金、たいしたことねえよ」って意味があったと思いますし、そうやって自分のセルフイメージも作っていたのでしょう。
大学を出てそのままサラリーマンになっていたら、僕はそういう「ブッ飛んだ人」には出会えなかったと思います。
そして実際にブッ飛んだ人に出会って、「世の中にはこういうヤバい人もいれば、真面目な人もいるし、色んな人がいることで世界が回ってるんだな」と感じました。
ブッ飛んだ人にも好奇心を持って接しよう
自分と180度違う価値観で生きている人に出会うと、その存在に困惑し、相手の価値観を否定したくなる気持ちも湧いてくるでしょう。
でも一方で、「この人は何でこんな行動をするんだろう?」という好奇心も湧いてくるはずです。
大事にすべきは、その好奇心のほうです。
好奇心を持って人に接すれば、たくさんの新しい価値観に触れることができ、自分も成長することができます。
そして、好奇心を持って人に接することは、ホストという仕事の基本だとも僕は思っています。