今回は、ホスト業界が「怖い」という印象が先行しすぎている理由や、実はそうでないということについて解説します。「ホストとしてデビューしたいけど、なんだか怖い……」と不安を感じる人を対象にした記事になっております。
キャストとしては働きたいと考えている方は、ぜひこの記事を読み進めて、それほど怖い世界ではないと認識を変えてもらえると嬉しいです。
スカウト狩りの真相は引き抜き合戦!?
2020年の春頃といえば、新型コロナウイルスの影響でステイホームを余儀なくされていたことが記憶に焼き付いているかもしれません。ホストの帝王ROLANDのお店「THE CLUB]がコロナ禍に閉店を発表するなど、様々な対応を強いられることになった歌舞伎町。
2020年6月歌舞伎町では100人規模のスカウト狩りが行われ、まるで任侠映画のように刺激的な光景がSNSなどで拡散されました。
スカウト狩りがなぜ起こったかというと、「ナチュラル」というスカウトグループが、別のスカウト会社から引き抜きを行ったことで均衡が崩れ、業界内で問題視されていたからといわれています。
夜の世界では、優秀なスカウトを抱えているかどうかが収益に大きく関与。掟破りなことをされては業界の秩序が乱れるとばかりに、看過しきれず行動に出たのでした。反社の人達は何よりも面子を大切にするもの。彼らが「俺らの面子を潰しやがって!」と激怒していたとも報道されています。彼らは極めて強い縄張り意識と面子を潰されたくないという思いで暮らしています。スカウト狩りは、境界線を越えてしまったゆえに起こった出来事なのです。
反社勢力が激したことで、被害が及んだのはスカウトだけではありませんでした。歌舞伎町のホストクラブに行く途中だったホストがとばっちりを受けるなど、被害はあちこちにまで拡散されたのです。
最終的には2020年10月28日に7名が警視庁に逮捕されました。
夜の街は絶妙なバランスで調和が保たれているものの、誰かが出し抜くような真似をした途端、暴力を使ってでも阻止するような働きかけがされるわかりやすい事件だったといえるでしょう。
スカウト狩りの事件が怖くて歌舞伎町を避けていた人はご安心を。2021年は歌舞伎町でスカウト狩りが発生しておらず、落ち着きを取り戻しています。「ホストとしてのキャリアをスタートさせたい!」と考えていた人からすると、2020年は出鼻をくじかれた形になったかもしれませんが、今はいつもの歌舞伎町に戻っています。
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八王子カリスマホスト「バリカン」での事件が与えた影響
2010年11月25日に起きた、八王子カリスマホスト事件をご存知の人は、かなりの業界通。売れっ子ホストでホストクラブ「バリカン」の経営者であった土田正道氏が、同僚に恨まれて最終的に解体され寸胴鍋でぐつぐつ煮込まれてしまったホラー映画のような事件が発生。
ニュースはグロテスクであったり扇情的なものほど、よく報道されます。ノンフィクション作家の石井光太さんが角川書店から発売した『夢幻の街――歌舞伎町ホストクラブの50年』の中でも、その内容が詳しく紹介されました。
ホストクラブ界隈にいる人達は、個性が強くぶつかり合うことも恐れません。それゆえ争いが起こることも頻繁にありますが、八王子カリスマホストのような事件は稀有。あくまで例外として捉えるべきでしょう。
この事件自体、時代の転換期ゆえ起きたものと著者の石井光太さんは著書の中で語っています。
2004年暮れから始まった竹花豊氏(警察官僚で元副都知事)による歌舞伎町浄化作戦に影響によって、歌舞伎町は変化を求められました。新時代の旗手的存在であった手塚マキさん達は、それまでのバイオレンスを含んだやり方はもう古いと感じ、歌舞伎町に落ちているゴミを拾う清掃ボランティア「野鳥の会」を発足させるなど新たな動きを見せ始めます。
反社のように粗暴だったといわれる土田正道氏は、時代の変化に対応できず、恐怖で従業員を動かす原始的なやり方を変えませんでした。その結果「生かしておけない」と強い恨みを買ってしまい、最終的には寸胴鍋で煮込まれるという凄惨な結末を迎えるにいたったのです。
ちなみにこちらの事件は、土田氏がインプラント手術を受けた際に使われた小さな小さなネジの発見によって2013年、犯人が逮捕されました。警察による執念の捜査の結果といえるでしょう。
繰り返しになりますが、八王子カリスマホスト事件のようなことはもう二度と起こらないと考えてOK。時代の移り変わりを象徴する事件だったと捉えておきましょう。
1億円ホスト越前リョーマに褒め方を学ぶ|ホストの骸が鍋で溶けねえ!『夢幻の街』石井光太【2021年4月のホストニュース】
ホストはバイトでするより、がっつりやった方がいい?
ホストとして働く場合、バイトで働くのと、本業としてがっつり働く2つのパターンがあります。優劣を競い合うものではないものの、もしあなたがホストとして売れたいと考えていたり、野心があるのなら本業で打ち込んだ方がいいでしょう。
「一万時間の法則」と呼ばれるものがあります。この法則は、どの分野でも、一流になるには一万時間打ち込まなければならないというもの。週一のバイトでは、どれだけ長年勤務しても一万時間になることは困難です。
バイトをするメリットを挙げるなら、ホストクラブがどういうビジネス形態なのかや、どんなルールがありどういう業界なのかを知れることでしょう。合う合わないといった職業的相性を見定めるのも大事なこと。週に数回のアルバイトでも、自分がこの先続けられそうかはある程度わかります。もしキャスト業をやってみて「これは面白い!」「夢中になれる仕事」と感じるようなら、ホストは転職かも?時間を忘れて打ち込める仕事に出会うのは、ひとつの幸せの形といっても過言ではないでしょう。
世の中にはライスワークと呼ばれるお金を稼ぐためたけの仕事と、ライフワークと称される使命感を持って、目いっぱい打ち込める仕事の2種類があります。売れっ子のホストは、周りが感心するほど働きます。当人は夢中になって楽しんでいるだけなのですが、起きたらすぐスマホに手を伸ばし営業の連絡を大量に送ることが習慣になっているホストも少なくありません。
「一万時間の法則」を基準にして考えると、無休で一日15時間働けば年間のホストとしての労働時間は5,000時間を超えることになります。つまりそのライフスタイルを2年間続ければ、一流のホストになれる確率が高いというわけですね。
スマホやパソコンで、ホストの業界がどんな世界か情報収集するのも大切ですが、最も大事なのは行動すること。行動し続けた先に、大きな成功が待っているかもしれません。今はLINEなどですぐに応募できる便利な時代になりました。興味を持った人は、まず行動を起こしてみましょう。
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ホストの世界が怖い人は「明日カノ」という漫画を読もう!
もしあなたが漠然とホストの世界を怖いと感じているのなら、読んでもらいたい漫画があります。をのひなおさんの『明日、私は誰かのカノジョ』の第4章を読めば、コロナ禍でホストがどのような働き方をしているかが丸わかり。
楓やハルヒといった『明日、私は誰かのカノジョ』に登場するホストの振る舞いを見て、「これがホストのコミュニケーション術か」と勉強になるところもあるでしょう。特にぱっと見た感じはどこか頼りなく映る草食系ホストの楓は、かなりクレバーなホストで実はコミュニケーションの達人。
楓から学べることは数多くあるはずです。
新宿・歌舞伎町にあるNGGのCruiseという実在のホストクラブを、をのひなおさんはモデルにして作品を描いています。
『明日、私は誰かのカノジョ』は、ホストクラブの内装なども含めて正確に知ることができる貴重な漫画作品なので、ぜひ読んでみてくださいね。
『サイコミ』という漫画アプリで、楽しめます。
「ホスト業界は体育関係で怖い…」という人も多い?
居酒屋などの業務とホストクラブで働くことの大きな違い。それは日常の中にある光景かどうかでしょう。恐らくホストクラブに足を運んだことがある人のパーセンテージはかなり低いと予想されています。
人が不安を覚えるものは、決まってあまりよく知らないものとなります。その分野に長けているのなら、長所も短所もわかるため冷静に見ることができるでしょう。しかし聞きかじった情報や、一次情報と呼ばれる現場から得られるものがなければ、先入観によるバイアスが生まれどんどんネガティブな印象を抱いてしまうのが人の心理。
上項で紹介した事件などの影響によって、ホストクラブを怖がっている人も中にはいたかもしれません。また「体育関係ゆえ理不尽なことをされるのが怖い」と感じている人も一部いるでしょう。確かにホストの世界は体育関係で、ビシバシ鍛えられるのは事実。それをプラスに捉えるかマイナスに捉えるかは、各々の解釈に委ねられます。
昼職で人を採用する立場にいる人は、「過去に体育会系の環境に身を置いたことがあるか?」を重視する人が一定数存在。体育会系の環境にいれば、打たれ強くなりますし、相手を立てることを覚えられます。つまりホストの業界に入り精進すれば、その後、昼職に転向した際に潰しがききやすくなるということにもなります。
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ホストの世界では何より実力が大切
ホストの世界が体育会系であることは否めないものの、それよりももっと重きを置かれるものがあります。それはキャストとしての実力。どれだけ業界歴が長かったとしても、鳴かず飛ばすの状態ではホストとしてリスペクトされることはありません。
ホストは稼げてなんぼ。完全実力主義の業界。適性とガッツがある人は、デビューしてからたった数カ月でナンバー入りを果たすこともざらにあります。きっちりと結果を残せば、キャストやスタッフからの扱いがガラリと変化。姫と呼ばれる女性も、売れっ子ホストを羨望の眼差しで見つめるため自分に自信がつくでしょう。
不安に思う気持ちもわかりますが、成功するホストほど自ら動く力を持っているもの。「これだけ稼ぎたい!」「有名になってテレビに出たい」など目標は各々違って構いません。
野心がある人は、まず応募をするところから始めてみてはいかがでしょうか?あなたがホストとして高いポテンシャルを秘めている可能性は、十分にあるでしょう。適正を見定めるところからまずスタートしてみてくださいね。
ホストの適性があれば昼職で稼ぐ額とは、桁違いのお金を手に入れられるのがホストの世界。ぜひあなたもホストドリームを手に入れましょう!