携帯代、アフター代、ヘアメイク代、仕事着代…etc
実はこれらの代金、ホストだったら経費計上できちゃいます。
「確定申告してないから、経費とか関係ない。」
それ、気づかないうちに損しているかもしれませんよ。
もしかしたら、気づかないうちに違法行為をしているかも…
せっかくホストで大金を稼ぐのなら、損なく、正しく稼ぎたいものです。
「ちょっと小難しそうな話題だな…」と感じる方もいると思います。
しかし、きちんと経費を計算して確定申告をしていないと、脱税とみなされて余計な税金を支払わなければならない可能性もあるんです。
今回は、ホストが仕事関連の領収書を集めるべき理由と、確定申告が必要な人、経費にできる出費をまとめてお伝えします！
しっかりと領収書を集めて税務処理の際に経費を申告すれば、税金対策にもなります。
特に、ホストクラブと雇用契約を結んでおらず、個人事業主として働いているホストの人は必見です！
ホストは領収書をどう管理してるの？
領収書の管理方法は、ホストによってさまざまです。スマホで手軽にデータ化する人もいれば、きっちりファイルに分けて保管する人もいます。まずは、人気ホスト3人に、それぞれの管理方法と工夫を聞いてみました。
KNIGHT所属 早瀬 優
領収書を撮る時は、日付・金額・宛名がちゃんと写ってるか確認してます。ブレてたら証拠にならないこともあるんで。実際、確定申告のときに紙の領収書を一部なくしてたんですけど、画像を見せたらちゃんと経費として認めてもらえたんで救われました。
あとは、仕事とプライベートをきちんと分けることかなぁ。タクシー代とか食事代は「これは仕事で使った」って分かるように、その場でメモを残すようにしてます。Googleフォトだと、写真にメモが入れられるんです。サボると後で見返したときに「これ何だっけ？」ってなちゃって（笑）
KCRUISE所属 とわ
注意してるのは、ただのレシートじゃ不十分なときがあることですね。領収書をもらう時は、ちゃんと宛名を書いてもらうようにしてます。。名前が入ってると、「本当に仕事で、自分が使ったのか」って突っ込まれにくいんです。前にレシートだけで説明に手間取ったことがあって、それ以来は必ず領収書をお願いするようにしてます。
MAJESTY所属 勝利
ただ、売上が大きくなってくると経費も増えるし、按分とか細かい判断も多くなって。そこからは税理士さんにお願いしてます。今は領収書をスマホで撮影して保存しておいて、3か月に1回まとめて税理士さんに送ってます。プロに任せると、自分は営業に集中できるし漏れもないし、税金対策とかのアドバイスももらえるから安心ですね。
KNIGHT所属 速水 亜蘭
一応、月末とか節目のタイミングで中身を確認して、溜まった領収書をまとめて税理士さんに渡してます。売上が増えるほど経費の数も増えるから、プロに任せたほうが確実で早い。税理士さんから「これはプライベートじゃない？」って指摘されることもあるけど、そうやって修正していくうちに、何を経費にできるかの感覚も少しずつ掴めてきました。
KNIGHT所属 麗王
カバンの中には、封筒を2つ常備してて、「仕事用」と「プライベート用」に分けて入れてます。出勤前のタクシー代やヘアメイク代は仕事用、仲間とのご飯はプライベートって感じで分けていれます。整理はそんなに得意じゃないけど、もらい忘れだけはしないようにしてます。
確定申告って何？どんな人が必要なの？
そもそも確定申告という単語自体に馴染みのない方も多いと思いますので、見ていきましょう！
確定申告とは
確定申告とは、「1月1日から12月31日までの1年間に得た個人の所得にかかる税金を計算し、源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過不足を精算する手続き」のことです。
難しいですよね。
噛み砕くと、『税金を払い過ぎている人は、お金が返ってくる』『支払った税金が足りていない人は、追加で税金を払う』ための手続きです。
確定申告が必要な人
下記のような人は確定申告が必須になります。
- 個人事業主やフリーランスとして働いており、所得額が38万円を超えている人（お店と雇用契約を結んでないホスト）
- 年間の副業の利益が20万円を超える人（副業でホストをしている人）
- 医療費控除、雑損控除、寄附金控除、住宅ローン控除などの控除を受けたい人
- 源泉徴収や年末調整を受けていない給与がある人（お店で年末調整をしてもらえないホスト）
- 給与が年間2,000万円を超える人（稼いでるホスト）
ホスト業界だと、結構当てはまる方が多いのです（そして、気づかぬうちに脱税している方も多いのです）
「なんだ自分は当てはまらないから関係ないや」と感じた方もいるのでは無いでしょうか？
実は、上記に当てはまらない方にも確定申告をするメリットがあるのです。
確定申告をするメリット
それでは確定申告をすることによるメリットを見ていきましょう！
メリット①：払い過ぎた税金が返ってくる
お店からいただいた給与明細書を見ると『源泉徴収』という項目で給料から引かれています。
源泉徴収とは、『お店があなたの代わりに所得税を国に納めるために給料から天引きすること』です。
この源泉徴収、本来納めるべき税額よりも多めに引かれていることが大半です。
確定申告（還付申告）することで、払いすぎた税金を返してもらうことが出来るのです！
無駄な税金を払うのは勿体無いですからね。ホストなら確定申告するのが絶対オススメです！
メリット②：経費計上で節税になる
メリット①でも出てきた『所得税』という税金なのですが、年収が大きくなるほど税額も税率も大きくなります。
これは嫌ですよね。年収は少なく見せた方が節税になるわけです。
そこで重要になってくるのが『経費計上』です。聞いたことある方も多いのでは無いでしょうか？
使ったお金を経費計上することによって、その代金分は所得扱いされなくなります。
携帯代、アフター代、ヘアメイク代、仕事着代など、ホストは普通のサラリーマンに比べて経費計上出来るものが多いため、確定申告することがオススメな訳です。
概算ですがざっくり実際にどれくらい変わるのか計算してみました。
パターン①：年収2000万円のホストにかかる所得税は約520万円
所得税＝2000万円×40％-279.6万円≒520万円
パターン②：年収1000万円のホストにかかる所得税は約341万円
所得税＝1000万円×33％-153.6万円≒341万円
パターン③：年収500万円のホストにかかる所得税は約57万円
所得税＝500万円×20％-42.75万円≒57万円
経費計上で所得を小さくする重要性が分かりますね！
メリット③：会社に副業がバレる可能性が下がる
副業が禁止の会社に勤めているのにホストをしていて「会社にホストをしていることがバレたら困るな…」という方については、確定申告をすることで会社バレの可能性を下げることができます。
住民税も会社の給与から天引きされているのですが、副業をしている場合、住民税の額が会社の計算と一致しなくなります。
すると、会社の人に「あれ？おかしいな？副業しているのかな？」となる訳です。
確定申告を行い、自分で住民税を納付することで、住民税からの副業バレを防げる訳です！
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経費に出来るもの一覧と注意点
実際にホストが経費に出来るものについて見ていきましょう！
- 衣装代（消耗品・10万円以上の場合は工具器具備品）
仕事に使うスーツやコスプレ衣装、アクセサリーは、経費として認められます。ただし、「仕事でしか着ない・使わない」というのが客観的に判断できるものに限られます。例えば、普段着としても使えるアイテムは経費として認められません。
- 化粧品代（美容費）
ホストでは化粧をするのが一般的になってきました。仕事に使うコスメ類も経費として計上できます。ただし、こちらも日常的に使えるものが多いため、経費とできるものは限定的です。仕事とプライベートの使用割合に応じて、仕事で使っている割合の金額のみ申請しましょう。
- サロン代（美容費）
エステサロンや美容クリニックに通う美容系の費用は、限定的に経費計上できます。たとえば、接客や撮影のためのヘアセットにかかる費用は仕事に直接的に必要なので経費として認められます。対して、美肌エステはプライベートへの効果が大きいため、仕事への関連性が小さいと判断され、経費として落とせない可能性が高いです。美容系の出費が経費として認められるのは、かなり限定的で、レアケースと思っておいたほうがよいでしょう。
- アフター代・同伴代（接待交際費）
ホストという仕事においてはお客様との関係構築が仕事の一環としてみなされやすく、アフター代・同伴代は基本的に経費として認められます。
- タクシー代（交通費）
お店に通うためのタクシー代は、通勤費用なので経費として認められます。ただし、仕事に関係する利用に限られ、お店から友達の家に移動したり、買い物をするための外出で使う場合は経費として認められません。
- 姫へのプレゼント代（接待交際費）
アフター代と同伴代と同様に、お客様との関係構築のための費用は原則として経費として認められます。そのため、姫へのプレゼント代も経費とみなされます。
- スマホ代（通信費）
ホストの営業で欠かせないスマホ代や通信費用も経費として認められます。ただし、プライベートと併用している場合は、仕事とプライベートの使用割合に応じて、仕事の分だけ申請する必要があります。割合に応じた金額を計算するのが面倒だという場合は、仕事用のスマホとプライベート用のスマホを使い分けるのがおすすめです。
- 名刺代（広告宣伝費）
名刺は仕事に直接必要なアイテムなので、全て経費として計上できます。ホストの名刺には自分の写真を載せることも多く、名刺のために撮影を行った場合は、撮影費用も経費として計上できます。
他にも経費計上出来るものもあります。
「これ、経費に出来るのかな…」なんてものに関しては調べる・税理士に相談すると良いですよ♪
「この買い物も経費にしていいの？！」というものも沢山ありますよ！
経費にする時の注意点
気づかないうちに脱税しないように、経費計上する際の注意点を押さえておきましょう！
領収書を保管しておく
領収書・レシートは『支出の証拠』です。必ず保管しておきましょう！
税務署から「この買い物、本当に経費計上して良いものなのか？」という旨のお尋ねがあった際、領収書やレシートが『いつ・どこで・何の為に・何を買ったか？』という証拠になり、経費として認められやすくなります。
用途ごとに分類して保管出来ているとより望ましいですね♪
仕事とプライベートでの使用割合を記録しておく
経費関連の話でよく出てくる『按分計算』という言葉についてです。
仕事とプライベートの境目が曖昧なものに関しては、仕事に使った分だけしか経費に出来ません。
例えば、携帯代が1万円だった。
全ての連絡のうち半分がお客様相手、半分が友人だった場合は5,000円が経費に出来るということですね。
仕事とプライベートの境目が曖昧なものに関しては、その使用割合をしっかり記録しておくと良いですね♪
まとめ
いかがだったでしょうか？
- 確定申告とは何か？
- 確定申告することのメリット
- ホストが経費に出来るものについて
- 経費計上の注意点
特に新人ホストで売上が伸びてない頃は、少しでも損したくないものですよね。
経費計上で浮いたお金を自分磨き・姫とのアフター代にあてて、売上として回収しちゃいましょう！