体験入店が終わり、本入になってヘルプでテーブルについた途端、何を話せばいいかわからなくなったことはありませんか？
「どんなネタを言ってはいけないのだろう」
「どういう話なら盛り上がるだろう」
「マナーとして気をつけることはなんだろう」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、どうやってヘルプに入ればいいのというお悩みを、ホストとして働いていた経験から解説していきます！
ホストのヘルプってなに？
ホストクラブにおける「ヘルプ」とは、担当ホストが離籍している間に代わりに接客したり、担当ホストの接客をサポートをする仕事です。主に、自分の指名客を持たない新人ホストや、自分の指名客がちょうど来店していないホストが任されます。表向きには主役である指名ホストを引き立てる役割ですが、実際には臨機応変な接客スキルや、高い観察力が求められる重要なポジションです。
ヘルプの主な仕事は、お客様が不快な思いをしないよう気配りをしながら、自然な会話の流れを作ることです。会話に詰まりそうな場面で話題を提供したり、全体の空気が沈まないように場の雰囲気を維持するなど、縁の下の力持ち的存在として担当ホストを支えます。その他、お酒を作ったりテーブルを片付けたりするのもヘルプの仕事です。
ヘルプが上手いと、ヘルプ指名をもらえたり、お客様のお連れ様から次回の新規指名をもらえたりと、後々の売上につながります。ヘルプは単なる補助役ではなく、ホストとして成長するため、そして自分の売上を作るための貴重なチャンスでもあるのです。
ヘルプの仕事については以下の記事でも解説しております。
ヘルプの心得①：どんなネタを言ってはいけないのか
通常の初回のお客様と話するときと同じですが、職業や年齢に関することは絶対にNGです。
聞いてはいけないことは、入店するときにしっかりと学ぶので、ルールを守りましょう。
特にホストクラブに来店するお客様はデリケートな仕事をされているケースが多いです。
ホストクラブに来ている間は仕事の事を思い出させないようにすることが大切なので、お客様を不快にさせないようにしましょう。
その他、他のキャスト・スタッフ・お客様の悪口や彼氏の有無についても、お客様を不快にする可能性があるため質問は控えましょう。他人の悪口は単にその場の空気が悪くなるだけでなく、お客様が「自分も言われるかも」と不安になったり、お客様が周りに話してしまい無駄なトラブルに発展しかねません。
また、彼氏や旦那の有無は、かなりプライベートな内容で、お客様に現実の生活を思い出させてしまいます。彼氏や旦那がいてもいなくても、ホストが提供する接客に大きく影響しないため、あえて聞く必要はないでしょう。
ここらへんは現実で知り合う女の子と対応が違うので、単純だけど一番注意しなければならないところですね^^;
もちろん、お客様側からその話題を持ち出してきたら、問題ありません。しかし、ヘルプからその話題にタッチするのはやめましょう。
ヘルプの心得②：どういう話なら盛り上がるのか
これはヘルプに入ったホストなら一番困惑するところですよね^^;
優しい担当ホストさんであれば、ヘルプを会話の中に入れてくれますので、そのリードにしたがって話していきましょう。
話の流れを崩したり、関係のない発言ばかりしていると空気の読めないヘルプとして思われてしまうので、担当ホストさんがうまくリードしてくれるときにはそれに乗っかるのが正解です。
しかし、あまりしゃべらない担当さんであったり、お客様との雰囲気がよくないときにこそヘルプの出番です。
自分の持っているネタでここ最近一番ウケたのを披露しましょう。決して暗いネタになったり担当ホストさんとお客様の雰囲気につられて一緒に暗くなったりしないように！
ハジケ過ぎるのも考えものですが、ポジティブな空気に持っていけるように最大限の努力をしましょう。
話題に困ったときのコツについては以下の記事でも解説しております。
ヘルプの心得③：会話以前の問題！接客マナーとして気をつけることは？
初回のお客様と接するときと同じように接しましょう。
ヘルプに入ったテーブルのお客様から場内を入れてもらえるような特別なケース以外は、無難に対応するのがベターです。
タバコも吸わないほうがいいですし、お酒を作ったりテーブルマナーをキチンとして誠意のある対応をすることがヘルプには求められます。
素敵笑顔でテーブルマナーをしてくれたら、お客様も気持ちがいいですよね？
座り方、お客様の話の聞き方など、「親しき仲にも礼儀あり」ということを忘れないで欲しいですね。
ときどき、お客様と仲良くなりすぎてしまったり、仲良くなったと勘違いしてしまい、担当ホストさんとトラブルになるケースを見かけます。
担当ホストさんと仲が悪くなってしまうと、そのお客様が連れてくる枝の担当になれなくなってしまったり、不利に働くケースが多いので、ヘルプだからといって雑に仕事をしてはいけませんよ。
接客マナーについては以下の記事でも解説しております。
ホストのテーブルマナー基礎！おしぼり・タバコ・ドリンクの扱い方
ヘルプについたときの避けるべきNG行動
ホストクラブにおけるヘルプは、担当ホストのサポート役として非常に重要なポジションです。だからこそ、不用意な行動を取ると、店全体の信頼を損ねるだけでなく、自身の評価や今後のチャンスも失いかねません。
ここでは、ヘルプとして働く際に避けるべきNG行動について紹介します。
お客様と連絡先を交換する
ヘルプが避けるべき行為の1つが、担当ホストに無断でお客様と連絡先を交換することです。他のホストのお客様を奪うことは、お店のルールに反する「爆弾行為」になるだけでなく、担当ホストとのトラブルの原因となります。お客様と担当ホストの信頼関係を損なうことにも繋がり、お店の売上が下がることもあるでしょう。
爆弾行為は、罰金や退店といった重いペナルティが課されます。特にお客様を横取りするという爆弾行為はかなり罪が重く、100万円近い罰金が請求されるお店もあるようです。
勝手な自己アピールをする
ヘルプが接客中に自分の過去の武勇伝や自慢話をしてしまうと、場の雰囲気を壊しかねません。特に、担当ホストのサポート役として同席しているにもかかわらず、自分を目立たせようとする発言はマナー違反と受け取られる可能性があります。自分を売り込むような行動や、主導権を握ろうとする振る舞いは厳禁です。
もちろん自分のお客様の前であれば、自信を感じられる言動やオラオラ営業がプラスに働くこともあるでしょう。しかし、ヘルプに求められるのは、控えめな立ち回りと気配りです。自身の立場をわきまえ、臨機応変に適切な接客や対応を使い分けることができれば、ホストとしての評価アップに繋がります。
酒癖の悪さや飲み過ぎによるトラブル
お酒を飲むこともヘルプホストの仕事ではありますが、泥酔してお客様に無礼な言動を取ったり、店内で寝てしまったりすれば、担当ホストのサポートどころではありません。酒癖の悪さは、お客様だけでなく周囲のホストやスタッフにも迷惑をかけ、結果として店舗の評判を損ねることにもなります。
あからさまに飲みたくなさそうにするのもよくありませんが、担当ホストと連携を取りながら自制心を保てるよう調整することが大切です。
私語や内輪ノリで会話を独占する
担当ホストとお客様の会話の流れを妨げるような、内輪ネタや私語も避けましょう。ヘルプはあくまで担当ホストとお客様の会話の補佐的役割に徹するべきポジションです。自分が場を仕切るような発言や、ヘルプ同士の会話に夢中になるような行動は、お客様に不快感を与えます。
プロとして、場の空気を読んで、必要に応じて盛り上げたり、会話の潤滑剤となる姿勢が必要不可欠です。
担当ホストの個人情報や他のお客様の話をする
接客の場では、お客様からの話題に応じて柔軟に対応する必要がありますが、担当ホストの私生活に関わる情報や、他のお客様に関する情報を離すのは厳禁です。うっかり話してしまった内容がストーカーやお客様同士の喧嘩になることも考えられます。
情報管理を徹底する意識を持ち、誰かのプライバシーに関わる話題は絶対に避けるべきです。もし聞かれても上手く話を流せるスキルを持つことが、ヘルプホストには必要だといえるでしょう。
NG行動については以下の記事でも解説しております。
【ホストになる前に知ろう！】ホストのNG行為、絶対遵守の全９選！
これだけ知れば怖くない？！ヘルプの話し方の心得 ～まとめ～
接客業に正解はありませんが、マイナス点となるところをなくすだけで、あなたのヘルプとしてのレベルはぐっとあがります。
もちろんヘルプとして信用される人は、指名客を取れる可能性も圧倒的に高くなります。
ヘルプに入ることが楽しくなれば一人前ですので、恐れずポジティブにお客様を喜ばせることを頑張っていきましょう♪