こんばんは。歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は、GLAYのTERUさんに名刺を踏まれたときに感じた「凄い人は優しくないほうがカッコいい」という話について書いてみます。
自分はまだ「お前の名前なんか覚えねえよ」って存在だな
クラブ「ageHa」のイベントだったと思いますが、そこでTERUさんと直接話す機会がありました。
ほかにも有名な女優の方もいて、とにかく華やかな場でしたね。
当時、僕は25歳くらい。
TERUさんから見れば得体の知れない若造です。
そこで「よろしくお願いします!」と名刺を渡したら、足元に捨てられて踏まれました(笑)。
なかなかの衝撃体験で、「この人ヤバっ!」と思いましたし、「やっぱり有名人って性格悪いんだな!」と思った体験でした。
でも、不思議と怒りは湧きませんでしたし、別にTERUさんのことを恨んでもいません。
「確かに俺なんか無名だしな」
「10万人の観客を集められる人からしたら、自分はまだ『お前の名前なんか覚えねえよ』って存在だよな」
そう感じました。
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「いま尖っている人」こそカッコいいし面白い
一方でビジネスで成功した人は、年齢が若いと尖った感じの人はいますが、とことん成功した人には余裕と包容力があります。
もう悟っちゃってる雰囲気なので、当時の僕のような若造に名刺を渡されても、別に興味を示すわけでもなく、ただ笑って受け取ってくれるでしょう。
僕としては、そういう人は「接していて刺激がない」と感じます。
どうしても過去の話が多くなるし、「やりきった後」の人なので、その人の持ってるどす黒いものが見えてこないんですよね。
セミナーで儲けている人とかは、成功体験のキレイな部分しか話さないですし、そういう雰囲気になりがちです。
もう「上がり」の状態で、流す程度の力でビジネスをしているだけなので、さらに上を目指す熱量も感じません。
僕は「いま尖っている人」と話をしたいし、そういう人から刺激を受けたいと思っています。
立場が上の人は別に優しくなくてもいい
冒頭のTERUさんの話に戻りますが、TERUさんが25歳のホストクラブのオーナーに優しくしても、特に何のメリットもありません。
僕と仲良くなっても何の意味もないでしょう(僕を食い物にしてお金を儲けようとするなら話は別でしょうが)。
僕は、「意味がないことをする人はイケてない人」だと思います。
そして、貪欲に上を目指している人は、自分の利益になる相手や、成長の糧になる相手としか時間を過ごさないと思っています。
たとえば、あなたがソフトバンクの孫正義さんに会いたいと思っても、会うことはできないでしょう。
仮に小学校の同級生でも、中学校の同級生でも、今はもう会えないはずです。
孫さんも別に会いたくないわけじゃないと思いますが、あれだけ経済を動かせる人になったら、どんな人に会うにも「会う理由」が必要です。
言い方を変えれば、「孫正義さんに何かをもたらせる人」じゃないと、孫正義さんと会うことはできないわけです。
だから孫さんとコネクションを作りたい人は、孫さんにメリットになる何かを作ろうと頑張ってます。
そして、その人が連なって行列ができているわけです。
自分の「意味のある時間」を誰と・どう過ごすか
偶然同じ場所に居合わせて、名刺を渡しても、ああいう扱いを受けて当然だと思います。
当時から「TERUさんに踏んづけられた! ウケる! ネタにしよう」くらいに思ってましたけどね(笑)。
TERUさんからすると、僕の名刺を踏んづけることにも何の意味はないわけですから、「すごい人に意味のないことをしてもらえた」点は有り難かったとすら思っています。
ちなみに僕は、人の名刺を踏んづけたりはしないです。
それは僕にとっても意味がない時間であり、意味がない行動ですから。
ただ、「自分の意味のある時間を誰と過ごすか」ということはメチャクチャ考えています。
若手のホストを「飯を食いに行こうぜ」と誘うとしても、「もうちょっと頑張ってほしいな」と思ってる子には、いまは声をかけません。
別に見捨てたわけじゃなく、殻を破って成長してくれるのを楽しみにしていますし、タイミングが来たら飯に連れて行ってあげたいなと思っています。
声をかけるときは、やっぱり今頑張っている子に声をかけます。
これは努力した人、結果を出した人を承認する文化を企業に作る上でも大事です。
「誰かのために時間を使うこと」は意識してやっていきたいですし、オーナーの僕が自らアクションを起こすことが大切だと思っています。