ホスト志望者というのは全員が最初に面接を受けてからホストになっています。どれだけホストとしてのポテンシャルが高くても、面接担当者に「こいつは無理…」「採用は見送り」と思われてしまうと、ホストデビューを果たせません。
あなたが「ホストの歴史を塗り替えてやる!」「ホストの世界でトップに立つ!」と野心メラメラであっても、面接官のおメガネに叶わなければ「はい、それまでよ」なのがホスト業界。ある意味とてもシビアだと言えます。
そんなシビアな世界だからこそ、ホストになりたい人は面接で好印象を与えたり、高い評価を受けるポイントを知っておくべきでしょう。ホストの面接で重視される要素は一つだけではありません。服装や髪型や面接時の態度など、いくつものチェック項目があります。それらを理解すれば、おのずと不安は軽減しやすいもの。
しかし、ホストの面接を受けたことがない人はどんなところを念入りに見られるのか見当すらつかないのかもしれません。「ホストの面接に受かりたい!」と切望する人に向けて、採用されるコツや合格できるコツを分かりやすくお伝えしていきましょう。
ホスト面接で必要なこと
まずはホストの面接で必要なことを押さえておきましょう。「ホストの面接は落ちようと思っても、落ちない」という説もありますが、そんなことはありません。落とされる可能性はゼロではないのです。
まず18歳未満の人間が何度面接に行ってもホストにはなれません。18歳未満の男性をホストクラブで勤務させてしまうと、お店側が法律違反、または条例違反でペナルティを課せられる可能性があるからです。面接では身分証の提示が求められ、必ず年齢の確認がなされます。
「ホスト=イケメン」と思われがち。イケメンは有利に働きやすいですが、必須条件とは言えません。外見や雰囲気というのは、後からいくらでも演出が可能だからです。ホストクラブの運営は、男性を魅力的に見せるプロフェッショナルです。どこをクローズアップすれば女性からの人気が高まるかを熟知しています。極端に太っていたり、頭髪が薄すぎたりしなければ、雰囲気イケメンには簡単になれます。あるホストクラブの経営者は、「格好良いは我々が作る」と断言。ホストは人柄やお喋りなどのトータルで評価される職業なのです。
面接で必ずチェックされるのが清潔感。あまりにもみすぼらしかったり不潔な人間はホストに不向きと判断されます。なぜなら、その状態で面接に赴いていること自体が客観視ができていない証拠。ホストには他者の目線が必要不可欠です。”自分がしたい格好”ではなく、”周囲がしてほしい格好をするのがホストである”と心得ましょう。口臭や体臭の確認もしておきましょう。不衛生な男性は女性から敬遠されます。何度でも言いますが、清潔感を覚えるというのは最低条件です。不潔と思われたら、もう終わり。女性からの印象が翻ることはまずありません。
ワキガといった先天的に持っている臭いも、今は手術次第で何とでもなるものです。他の項目が良くて体臭だけがアウトの場合は、「言いにくいんだけど、体臭だけなくせる?そこをクリアすればうちで雇うよ」と面接官に告げられる場合があります。
口臭は日々のコンディションとも関連していますが、体臭は一生の問題。自身の体臭を自覚できていない人は、身近に遠慮なしに意見を伝えられる人間がいないのかもしれません。体臭はとてもデリケートな問題。よほど信頼関係が築けていないと、踏み込めない領域でしょう。もし体臭以外のチェックポイントが優秀であれば、面接担当者はズバリその問題へと切り込むはず。その時は傷ついても、言われた当人にとっては後々感謝したくなることでしょう。
また、ホストクラブにはお店ごとにカラーがあります。「イケメンを揃えたい」というお店もあれば、「三枚目で統一しよう」というお店もあります。ホストクラブごとで求める条件が変わるため、超絶イケメンが落とされる可能性もないとは言えないのがホストの世界。しっかりとお店が出しているコンセプトなどをチェックしておきましょう。
ホスト面接におすすめの服装
面接官がホスト志望者の何を見るかと言えば清潔感。しかしこれはあって当たり前。不潔感漂うホストが女性を接客できるわけがありません。オシャレであることはホストとしてプラス。しかし、自己満足のオシャレはNGです。接客された人が爽やかな気持ちになれるような服装を心がけましょう。
ホストになりたいと考える人は、ナルシストも少なくありません。自分が大好きで自己愛が強いことは、ホストとしてプラスに働くことも少なくありません。しかし、行き過ぎたナルシストは客観的な視点を失ってしまうことも…。「俺が世界一格好いいんだ!」「みんな俺のオシャレに目が釘付け」などと思いすぎると、「俺ってすごいでしょ感」が醸されてしまいます。面接官はこれを見逃さないのです。「自分本位すぎるため、うちの店にはいらないな」と即不採用になることだってあるでしょう。ホストという職業は、女性から時間とお金をいただいて夢見心地にするお仕事です。そういった観点で服装選びをすれば、おのずと正解が見えてきます。
ホスト業界で『ネオホスト』と称される人達がいます。スーツではなく私服で接客し、アルコールを飲まないホストを指す言葉。もしあなたがネオホストを志すなら、面接の際に私服でホストクラブに赴くのもあり。私服やファッションセンスに今いち自信がない人は、スーツで固めるのがいいでしょう。
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ホスト面接におすすめの髪型
「ホストといえば独特の髪型」という印象を抱いている人も少なくありません。2000年代の前半には、スジ盛り噴水ヘアのホストが増えました。実はこの時のイメージが今でもホストの髪型に影響を与えており、「ホストはダサいヘアスタイルでセンスがない」と思われる要因にもなっています。
もし令和の時代に、スジ盛り噴水ヘアで面接へ行ったらどんな風に思われるでしょう。恐らくあまりプラスはないかもしれないです。「君は勘違いしているね」「そんな髪型をする必要ないよ」などと、厳しい口調で詰問されることはありませんが、「そんなに頑張った髪型をしなくてもいいんだよ」と、やんわりたしなめられるかもしれないですね。また、ロングでストレートヘアのホストというのも時代遅れと見なされる危険性があります。
今の流行りは
- ショートヘア
- ナチュラルウルフカット
- ショートマッシュのゆるふわパーマ
の3種類。これらのどれかが似合っていれば、もうそのまま面接へ行っても何も問題ありません。
流行りのヘアスタイルに合わせるのに抵抗があったり、あるいは流行りのヘアスタイルが似合わないという人もいるでしょう。面接の後に体験入店があるお店も少なくありませんが、そこですでにバッチリとヘアスタイルが決まっているという必要は必ずしもありません。本格的に働き始めた後に、先輩ホストや裏方の人達からあなたに似合う髪型を教えてもらっても十分間に合います。案外、自身にマッチする髪型を把握できていないケースもありますので、経験豊富な先輩達に指南してもらい、あなたが最も映える髪型が何かを知りましょう。
面接時に「今の髪型どう思います?変えた方がいいですか?」と尋ねるのもOK。積極的に質問ができて、素直さがある人間であることをそれとなくアピールできます。頑固さも時には必要になりますが、やはり最初は「どんな髪型にしても問題ない柔軟性のあるかわいいヤツ」と思われた方が何かと得が多いでしょう。
ホストクラブの面接に行く時の持ち物
ホストの面接を受ける際に持参する持ち物ですが、身分証明書は絶対に忘れないようにしましょう。見た目で成人だとわかっても、外見と実年齢がかけ離れているケースがあります。ホストクラブの運営側からすると、確かな証拠を見せてもらわなければ安心できないのが本音です。
履歴書が必要なホストクラブがありますが、必須というわけではありません。「履歴書に書かれた情報よりも、本人が生で発する言葉の方に興味がある」というスタンスのホストクラブも少なくないのです。ホストプレイヤーは当人が商品となるので、採用する側としては商品を生で見て確認したいのは間違いありません。
ネットで買い物をする人にとってはよくあることかもしれませんが、ネット通販でどれだけ良く見える商品でも、いざ届いてからガッカリするケースというのがあります。ホストの世界も同じで、目利きの面接担当者から見て”良い商品”なのかが大切。
将来、カリスマになったり売れっ子になるホストは面接の段階からキラキラ輝いているそうです。スターホスト候補生は、頻繁に現れるものではありません。しかし、そういった人材がいつ出現するか分からない分、面接担当者は毎回ダイヤの原石を求めて面接に臨むのです。したがって、ホストの面接においては履歴書はそこまで重要な意味を持たないと考えていいでしょう。
とはいえ念の為、面接の日程を決める時に「何か必要なものがあれば、教えていただけると助かります」と事前に確認しておくのが無難です。
ホストクラブの面接で受かるための履歴書の書き方
上記の「ホスト面接に行く時の持ち物」の項目で、”履歴書はそこまで必要ない”と記しましたが、中には「面接時に履歴書をご持参下さい」と告げるホストクラブも存在します。あなたが働きたいと希望するホストクラブが、もし履歴書を重視するお店だった場合の時を想定し、面接で受かりやすい履歴書の書き方について解説しましょう。
意外と忘れがちなのが、履歴書上部にある日付の部分です。提出する履歴書をいつ書いたのかを忘れないようにしましょう。面倒くさがり屋の人は写真を貼りたがりません。過去に履歴書にプリクラで撮った写真を貼りつけて面接に落とされた女性がいるそうですが、当然ながらこうしたところもしっかりチェックされますので気をつけましょう。
自分視点ではなく、客観的に己がどういう目で見られているのかが分かっている人間ほど採用されやすいのは言わずもがな。履歴書はそういった常識の有無をそれとなくアピールしやすいツールと言えるでしょう。
志望動機の欄というのは、基礎的な日本語の読み書きができるかどうかが露見しやすい箇所ですので、抜かりがないようにしっかりと記入しましょう。もちろんホストは物書きではありませんので、美文を書く能力は求められません。しかし、あまりにも字が汚すぎたり常識外れな文章を書き連ねると「人間としてヤバそう」というジャッジを受けてしまい、不採用になるケースもありますので注意しましょう。
これまで履歴書をしっかりと書いた経験がない人は、履歴書のフォーマットを書き写すのが安全でしょう。字が美しく書けないという人は、できるだけ丁寧に書いて下さい。それだけでも、「一生懸命伝えようとしている」というメッセージが面接担当者に伝わるかもしれません。熱い気持ちをどうすれば届けられるかを考えて書くだけで、履歴書の仕上がりは全く違うものになります。
ホストクラブの履歴書攻略法というのは特別にありませんが、やる気を感じられないものはマイナスの評価を受けかねません。くれぐれも気を抜かないようにしましょう。
ホストクラブの面接では言葉遣いや話し方が大切
見た目や持ち物に関しては上記の項目でお伝えした通りになります。ここからの項目では、面接が始まった際の注意点などについて解説していきましょう。
ホストの面接だからといって、他の面接と大きく異るわけではありません。やはり常識的な敬語がきっちり使えているかどうかは、必ずといっていいほどチェックされます。
間違ってもいきなりタメ口を使うのはNGとなります。ホスト界の帝王ROLAND(ローランド)は、ああいったキャラを確立しているからこそタメ口が成り立っているのです。むしろ今は、周囲がROLANDに帝王のごとく振る舞うことを期待している節があり、彼はサービス精神でそれに応えるようにさえ映ります。
毒舌キャラのお笑い芸人と同じで、無頼や破天荒な人間のように映る人ほど、裏では丁寧なこともよくあるでしょう。根回しをした上で、威張ったキャラを演じているといった裏事情を想像しましょう。最初から新人が自由すぎる振る舞いをすると、確実に業界で浮きます。面接担当者からは「勘違いしたイタい奴がまた来やがった…」と思われてしまい、不採用になるのは確実。ただの失礼な人間で終ってしまうのは、残念でしかありません。
ホストは確かに目立つキャラクターが求められます。しかし、インパクトだけを重視した振る舞いをしすぎると、自己中心的な人物と思われる危険性が高まるでしょう。ホストの業界はチームワークがとても大切です。バースデーイベントになると、誕生月のホストを盛り上げようと一致団結するホストクラブも珍しくありません。つまり顧客だけでなく、スタッフからも愛されなければ成功できない世界なのです。
一番最初にあなたが味方に組み込むのは誰だと思いますか?他ならぬ面接官です。「こいつは面白そうだから一緒に働きたい」「素直だから、色んなことを吸収しそう」「向上心が旺盛なので、うちのホストクラブに欲しい人材」と思わせれば成功。言葉遣いや話し方がおざなりになりやすい人は、早めに改善しましょう。
険があったり、癖が強すぎる人は面接で落とされやすくなります。「上手く言えないけど、なんかムカツク」「話した後の後味が妙に悪い」と思われるのもマイナス。可愛げや愛嬌がある人ほどホストとして採用されやすいですし、どんどん成長していけます。自分の言葉でビジョンを雄弁に語りましょう。
一方的なスピーチを続けるのではなく、面接担当者との対話を意識しましょう。ホストは接客中にお客さんの聞き役になることもよくあります。一方的に話すのではなく、会話のラリーになっているかをセルフでチェックしましょう。
コミュニケーション能力の高い人は、会話の分量を調整することが可能です。反対にコミュ力に難ありの人ほど、立板に水のごとく、延々話し続けて顰蹙を買いがちになります。自分がどういう話し方をしてもらったら嬉しいか、というのを客観的に見つめられる能力がある人はホスト向きです。
もし話し方の客観視が難しいと思ったら、誰かと会話している様子を録音したり録画するといいでしょう(もちろん許可を得た上で)。記録したものを再生した瞬間に「うわっ…」と赤面するかもしれません。しかし、それは紛れもなくはたから見たあなたの姿なのです。何度も確認しているうちに慣れてきますので、修正すべき点が浮き彫りになることでしょう。成長できる人材ほど、自分の弱みとしっかり向き合える勇気があります。
また、”分からないことをすぐ尋ねられる素直さ”というのもホストには必要な要素です。業界の先輩達は素直に疑問点を聞いてくる後輩を邪険には扱いません。逆に何も分かっていないにもかかわらず、分かったふりをするような人間は相手をしてもらえないのです。どの世界でも素直な人間は親切にしてもらいやすいですし、有益な情報を手にしやすいでしょう。
ホストクラブの面接でよく聞かれることとは?
ホストの面接では、どういった質問が投げかけられるのでしょう。一つ一つ見ていきましょう。
必ず尋ねられるのが志望動機。曖昧な動機ではなく「◯◯がしたいから面接に来ました」「◯◯を実現させるためにホストになりたいです」と、しっかり伝えられた方がポイント高し。また、過去にホスト経験があるのかもよく聞かれます。もちろん新人ホストを募集しているお店が多いため、未経験でも問題ありません。お店によっては、経験者が不足しており、ホストのキャリアがある人ほど重宝されることもあります。過去にナンバー入りを果たすなどの実績がある人は、売上と共にその情報を伝えておきましょう。きっと良い待遇にしてもらえるはずです。
ホストはアルコールを飲みながらの接客がメインとなるため、「お酒は飲めますか?」と聞かれやすいです。帝王ROLAND(ローランド)のように、一滴のアルコールも口にしないまま接客できるツワモノもいますが、あくまであれはレアケース。基本的にお酒は飲めた方がいいでしょう。
最近では、下戸の男性を歓迎しているホストクラブもあるので、飲めない場合はそういったお店での勤務を目指すといいでしょう。飲めないくせに偽って「お酒は強い方です」と伝えてしまうと、後々が大変になってしまいます。急性アルコール中毒になってしまうと、お店側にも迷惑がかかりますし、居合わせたお客さんもショックを受けるかもしれません。飲めない人は正直に「飲めません」と告げておいて下さいね。
「どんなホストを目指していますか?」「どんな未来を思い描いていますか?」という質問もよく尋ねられます。実はここがかなり重要で、具体的に答えられた方が「しっかりとしたビジョンを持っている」と高い評価を受けることに繋がります。「ホストの世界は野心家でなければ成功できない!」と言われます。あなたの中に「トップの座へ上りつめたい!」「成り上がりたい!」といった気持ちがあるのなら、包み隠さず伝えましょう。お金が強い動機になるのなら「大金を稼いでリッチになりたい」というのも、立派な未来像です。
面接が進むと「いつから勤務できますか?」と、スタート日を聞かれることがあります。ここまでいけば、お店はあなたをホストとして勤務させる決心をしていることが多いでしょう。続いて源氏名の決め方や、寮の利用についてといった話に移行していくでしょう。
地方から出てきたホストは、住む場所をまず確保しなければいけません。地方での物価に慣れている人からすると、新宿周辺はかなり高く感じるはずです。金銭面での悩みを減らすために、寮を提供してくれるホストクラブが多数あります。家賃を浮かすことができれば、心にも余裕が生まれ、ホストの業務に精を出しやすくなるでしょう。寮を希望する場合は、遠慮せずに「寮に入れていただけると嬉しいです」と伝えて下さいね。
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ホストクラブの面接では不明点を解決しておこう
仕事ができる人間、やる気のある人間は受け身ではなく、自分から率先して質問をする力があります。ホストの面接も同じです。聞かれたことだけに答える人間よりも、分からないことを事前にまとめてきて、どんどん尋ねるホスト志望者の方が高く評価されるのは当然のこと。どんなに小さいことでもいいので、分からないことは直接その場で確認しましょう。
分からないことが未解決のまま働き始めると、どうしても「これでいいんだっけ…?」といった自信のなさが生まれてしまいます。反対に分からないと感じるポイントを一つずつ潰していると、フットワークが軽くなります。あなたの動きを見た先輩ホストやお店のスタッフが「あの新人はよく動くなあ」と感心すれば、幸先の良いスタートが切れるでしょう。
どの世界でも言えることですが、成功する人ほど事前準備を徹底的にやっています。様々な状況を脳内でイメージし、「こうなったら、ああ動こう」「こう言われたら、こう返そう」などと引き出しを増やしているのです。その積み重ねが習慣化してくると、あなたは周囲から一目置かれるようになるでしょう。
逆質問に関する内容は、業務に関するものが最も多くなるはずです。新人ホストからすると、ホストの業界は分からないことだらけでしょう。
例えば、お客さんが喫煙者だった場合、どのタイミングで灰皿を変えたらいいのかもルールがあります。吸い殻が山盛りになってから灰皿交換しているのでは遅すぎるでしょう。数本の吸い殻が溜まったらこまめに取り替えるのがベターで、お客さんがトイレに立ったタイミングでの交換が望ましいなど、ホスト業界独特のルールがあるのです。キャリアがゼロなら分からなくて当たり前なので、事前に聞いておくとアドバンテージになります。
また、お店によって給与システムが変わります。
- 基本給がいくらであるのか
- 保証制度の有無
- 支払い方法はどうなっているのか
なども必ず確認しておきましょう。
お店によっては厳しいペナルティを設けているところもあります。遅刻や欠勤はもちろんしない方がいいのですが、人間である以上は何かのタイミングで遅れてしまったり、休むことだってあるかもしれません。罰則についても最初に教えてもらった方がいいでしょう。
定休日や就業時間はお店のホームページに掲載されていることが多いので、面接前にそちらをチェックしておきましょう。
お店の雰囲気は、肌で感じるのが一番ですが、厳しい体育会系なのか、横のつながりがあるフランクな感じなのかなどは、質問すれば教えてもらえます。極端な縦社会が苦手な人は、緩い雰囲気のホストクラブを探した方が長続きするはずです。体育会系の方が多いと心得ておいた方がいいものの、令和の時代はそこまで極端なスパルタ方針のホストクラブは少なくなっているのも確か。
一口に逆質問といっても、これだけの確認事項があるのですから全て覚えるのは困難。紙に書き出しておいて、それを一つ一つ尋ねていくやり方が確実です。
ホストとして成功する第一歩が、逆質問によるやる気アピールかもしれませんね。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴
面接を受ける前に、どういった特徴を持つホストが採用されやすいのかを頭に入れておきましょう。中には「意外とそこが大事だったんだ!?」と感じることだってあるかもしれません。上記で説明した内容をさらに深堀しながら、解説していきましょう。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴①「華とオーラがある」
売れっ子になるホストほど、街で「君、ホストやってみない?」と声をかけられることが多いです。ホストのスカウトは繁華街で行われることが多く、群衆の中でも目立つゆえにスカウトされるのは間違いありません。なぜ目立っているのかといえば、華やオーラがあるから。
華やオーラは先天的なもので、後から身につけるのは難しい面があるものの、格好良くてその人に似合う服装をしておくのが大事な要素。ちなみにキムタクは「恰好いいって何だろう?」とハリウッドスターなどを研究しつつ、唯一無二の華を習得したといわれています。部屋に入ってきた瞬間、「華がある奴だから採用したい」と思わせられたら勝ちでしょう。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴②「覇気がある」
ホストの業界は体育会系。覇気が求められます。ホストクラブを支えている女性の多くは、キャバクラや風俗嬢といった夜職の人達です。感情労働といわれる接客で疲弊している彼女たちを、元気に迎え入れる覇気を持たないホストは指名をもらえません。
毎日のようにアルコールを飲んだり、不規則な生活だったりとハードな面があるホストですが、エネルギーに満ち溢れていなければならないのです。担当している女性客に「どうしたの?調子悪そうだけど大丈夫…?」と心配されるようでは、ホスト失格。そういったキャストになりかねない人間は、面接の段階で早々に落とされるでしょう。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴③「笑いのセンスがある」
ホストは時にきついこともあります。いつも安楽に過ごせるわけではありません。哲学者のニーチェは「人間だけがこの世で苦しむため、笑いを発明するほかなかった」と本質をついた言葉を残しました。
ニーチェの言葉を借りるなら、辛い状況だっても笑うことさえできれば、乗り切ることが可能ということ。面接で機転の利いた切り返しを披露できたなら「初回に強そうなタイプだから採用しよう!」となるでしょう。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴④「社会常識がある」
「多くのホストは非常識に違いない」と思い込んでいる人もいるでしょう。一面的に見れば、そういった要素も確かにあります。しかし売れるホストほど社会の仕組みや理念をよく理解しており、常識を備えているもの。歌舞伎町のホストでたまに事件を起こすホストがいるのは事実。しかしそういったホストほど、自分をコントロールする力が弱くて、社会経験に乏しいのです。つまり人間的に未熟なのです。
ホストとして成功すると、ROLAND(ローランド)や手塚マキさんのようにキャストを引退して経営する側に回ります。そのときに、常識が抜け落ちているようでは通用しません。面接の際に「将来、オーナーになりそうな人間だ」とまでは思わないものの、「常識があるので信頼できそうだな」くらいという印象を与えられた方がいいでしょう。10代後半など若ければ「勤務させながら常識を学ばせるか」と受け入れてくれるところがあるかもしれません。しかしある程度年齢がいっているにも関わらず、非常識すぎる行いを見せてしまえば即アウト。礼儀作法も含めて常識はしっかりと身につけておきましょう。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴⑤「野心家で目的が明確」
満たされた日本人ならではの悩みとして「やりたいことが特にない」というものがあります。こういったタイプはホストに向いていないでしょう。売れるホストほど野心があります。そして目標や目的の設定が、かなり明確。「今月は絶対ナンバー入りする」「歌舞伎町でトップホストになる」「ホストの業界以外でも名が知れ渡るようになる」など、設ける目標は何でも構いません。
面接担当者から「将来どうなりたい?」「一年後には、どうなっていると思う?」などと問われた際に、速答できる人材の評価は高いでしょう。人間は脳内で思い描いたものしか現実化できません。将来の自分がこう生きているだろうという無意識のイメージを、心理学の世界で人生脚本と呼びます。
ホストとしてどういう暮らしを送りたいか、自分の中で脚本を具体化させておくことで夢が実現しやすくなります。必死で夢を追いかけている姿は、外側から魅力的に映ります。面接担当者も含めて「こいつを応援してやりたい!」と思わせるほど、ひたむきに夢を追いかけられる人間であれば、必ずお店に採用されます。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴⑥「地頭が良い」
ホストは学歴よりも、地頭の良さがあるかが問われる世界。売れているタレントを見ていると、頭の回転が速く相手の気持ちやニーズを想像した上で、求められているものを迅速に提示できています。これができる人間はホストとして大成する可能性が高いでしょう。
地頭の良さは面接での受け答えや、受けた質問に対してどういった答えを返すかである程度、推し量れます。地頭チェックも兼ねて、あえて難易度の高い質問を投げかける面接担当者もいます。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴⑦「言語化能力が高い」
ホストは難しい言葉をたくさん知っておく必要はないですが、自分の伝えたいことをしっかり言葉で伝える能力が高い方がいいのは間違いありません。人間は言葉と行動によって、客観的に評価されます。行動は採用されてお店で働くようになってから問われるので、面接の場では言葉の方に焦点が絞られると考えておきましょう。
言語化する力に長けていると、目の前で何か言いたくても言葉にできず悩んでいる人間がいたら「あなたが言いたいことって、もしかしたら、こういうことじゃないの?」と率先して助け舟を出せるもの。担当の女性が悩んでおり、もやもやを言葉にできないときなど、あなたの言語化能力が一役買うこともしばしばあるはずです。なお言語化能力は生まれ持ったものではなく、後天的に伸ばせるものなので、今から伸ばそうと積み上げていくやり方でも問題ありません。
感情を言葉にして相手に伝える習慣を作ったり、思いをノートに書き出すなどを続けるだけで、誰でも言語化能力を向上させられることができます。
ホストクラブの面接で採用されやすい人の特徴⑧「観察力・洞察力・記憶力が良い」
当然ですが、ホストは人間相手のビジネス。相手の微細な違いなどにも、一瞬で気づかなければなりません。観察力が表層に映っているものに気づく力ならば、洞察力は奥底も含めて見抜く力。この双方が優れているホストは、キャストとして非常に有利です。
さらに記憶力が良ければいうことなし。観察力+洞察力+記憶力が優れているホストであれば、かなりの確率で収益を出せるでしょう。もしあなたが観察力や洞察力に自信があり、記憶力だけ低いと自覚しているのであれば、こまめにメモをとることで記憶力を補いましょう。メモをとることで情報は記憶に定着しやすくなりますし、書くことでどんどん頭が活性化し続けます。
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出発前にチェックしておきたいホスト面接の流れ
ホストクラブで行われる面接の流れは、どの店舗でもほとんど同じです。どういった流れで進んでいくのかを確認していきましょう。
まずお店に到着したらさっそく面接が始まります。この時に身分証の提示が必要となり、あなたが18歳以上であるかをチェックされます。身分証の提示が求められないお店は、法律を無視して違法な営業をしている可能性があります。もし「身分証なんていいいから、すぐうちで働いてよ」と誘われても絶対に断るようにして下さいね。
身分証の確認がとれた後は、面接担当者の質問に答えていきます。不明点がある場合は、あなたの方から面接官に尋ねるのもOK。分からないことを持ち帰ることなく聞けるのは大切なポイント。疑問点をしっかりとぶつけることで評価が上がるかもしれません。
面接が終わった直後に、すぐ体験入店が始まるホストクラブも少なくありません。そして合否の連絡というのが一連の流れです。面接と体験入店がセットにはなっておらず、後日に体験入店をするホストクラブもあります。ちなみに体験入店のお給料はその日に支払われますので、受け取るのを忘れないようにしましょう。
知らないことが多いと不安を感じるのが人間という生き物。反対に様々なことがクリアになっていれば、リラックスして面接に望みやすくなります。臨機応変や咄嗟の対応が苦手な人は、面接の日の流れをある程度把握しておけば、緊張を軽減できるでしょう。
遅刻は厳禁!時間厳守でホスト面接に臨もう
時間にルーズな人間は「だらしない」とネガティブな印象がつきます。いい加減なキャラクターだと思われてしまったら、挽回するのが肝心。とはいえ誰でもやむを得ない事情で遅刻することがあります。そういう時は、必ず事前に連絡を入れるようにしましょう。それだけで随分と評価が変わります。連絡することなく、時間に遅れて何事もなかったように現れるようでは社会人として通用しません。
ホストクラブ下記のように営業時間が分かれています。
- 1部営業=18時から24時頃まで
- 2部営業=5時頃からお昼の12時頃まで
- 3部営業=お昼頃から夕方頃まで
という区分けになっています。ホストによっては、勤務する時間帯が頻繁に変わることもあります。もしその度に遅刻していたら、商売が成り立ちません。顧客の女性はあなたに会いたいから、貴重な時間とお金を使ってくれているのです。それにもかかわらず遅刻してしまったら、顧客の顔を潰すだけでなく、お店の信用も一気に下降するでしょう。
ホストクラブは個人事業主的な面があるものの、お店に所属している以上は「その店で教育を受けて働いている人」と位置づけられます。たまにニュースでホストが逮捕されるケースがあります。やはり世間は「あの店で働くホストが事件を起こした」と捉えるもの。ホストのパーソナリティーとお店の方針はイコールではないものの、犯罪者になるような人材を見抜けないまま雇用してしまったのは事実に他なりません。
パーソナリティー【personality】
個性。人格。 「すぐれた-の持ち主」
引用:コトバンク
あなたがお店に採用してもらったとしたら、そのホストクラブの一員である意識を強く持ちましょう。あなたが時間に正確でキッチリしていれば、それによってお店の評価が上がるかもしれません。「自分は店を代表する顔である」くらいの自意識を持ち、一挙手一投足に心配りをして下さい。もし何らかの理由で遅刻してしまう場合は、事前に連絡を入れて遅刻の旨を伝えるなどの対応をとるのが最低限の礼儀と言えます。もちろん遅れないことが最良ですので、余裕を持って行動するようにしましょう。
まとめ
ホストの面接に受かるために知っておくと有利なコツを解説しました。ホスト業界は水商売ですが、やはり常識がない人は弾かれやすいです。非常識な人間はホストとして大成するどころか、スタートラインに立つことすら許されません。また、自分本位で客観的視点が欠如している人は、ホストの世界だけでなく、どの世界に転身しても活躍はできないでしょう。
あなたが本気で「入店したい!」と思っているのなら、存分にその気持ちを伝えて下さい。話術に自信がなくてもパッションさえあれば、面接担当者の心を揺さぶれるはず。
爽やかな見た目で元気良く面接に臨めば、落とされることはまずありません。「いかに誠意を伝えられるか?」を念頭に置いて、面接に出向きましょう。たくさん情報をインプットするなど、下調べさえしておけば緊張もきっと減らせるはず。
事前準備に時間を費やしただけ、余裕を持って面接を受けられます。準備を怠らず真摯に取り組んだあなたに、運命の女神は微笑みかけるでしょう。まずは行動を起こすことからスタートさせましょう。