2019年に歌舞伎町刺傷事件が起こり、事件を知った人達を震撼させました。「刺されたホストは殺されちゃったの！？」と心配している人もいるようです。はたして事件の真相は！？
高岡由佳容疑者は殺人を犯したのか？
高岡容疑者に刺されたホストの男性は生きています。数日間、意識を失い昏睡状態であったもののそこから復活を遂げ、今で事件が嘘のように以前と変わらぬ日常生活を送っているようです。
高岡由佳氏の動機は？
気になるのは高岡由佳容疑者が事件を起こした動機でしょう。被害にあったホストと高岡容疑者は恋仲であったとされています。痴情のもつれなどが噂されるものの、真相は分かっていません。高岡容疑者はガールズバーで勤務しているときの写真をSNS上にアップしていました。何も知らない男性がその写真を見たら「この美女は誰！？」「めちゃくちゃかわいいじゃん！」と思うはず。それほど彼女は美貌に恵まれていました。高岡容疑者のルックスからすれば、素敵な男性は選り取り見取りだったでしょう。にもかかわらずホストに恋してしまったのは、彼女の中に埋めがたい心の穴があったのかもしれません。
「彼氏を殺して自分も死にたかった」という供述からも、通常の精神状態やパーソナリティーでなかったことが伺えます。真相は彼女自身にしか分からないものの、心中を願った高岡容疑者は、自分軸がなく自己肯定もできていない人だったのでしょう。低いセルフイメージがどこかで犯行に繋がった可能性は極めて高いです。
過去には殺されたホストも
2010年11月25日に、東京のホストクラブ「バリカン」の経営者であった土田正道さんが、「バリカン」で働いていた同僚たちに殺害された事件が発生。この事件には奇妙な点があります。それは土田さんの遺体がどこにもなかった点。土田さんを殺害した数人の男たちは、遺体を鍋で溶かすという鬼畜極まりない行為をしていたことが後で発覚。歯科で行ったインプラントの部品が残っていました。かろうじてインプラントが証拠となり立件されたものの、捜査の仕方次第では迷宮入りしていても、おかしくなかった事件です。
高岡由佳さんの事件の真相を被害者が語る
高岡容疑者に殺されかけた琉月さんは、五日間もの間、意識を失っていたもののそこから奇跡的にカムバック。ホストの業務もこれまでどおりこなしています。SNS上では事件後、叩かれることも多かった琉月さんですが、事件のことを知らないままネット上の情報に踊らされて罵詈雑言を投げかける人も多かったようです。「高岡容疑者との性行為中に、他の客からTELが入り激高した彼女に刺されてしまった」という噂もありますが、実はこれ真っ赤な嘘。琉月さんはホストクラブの寮で同僚たちと暮らしているため、そのようなことが起こるはずもありません。「ホストは遊び人だから浮気をしまくって恨まれて刺されたに違いない」という先入観が、そういった流言を生み出したのでしょう。
大きな不安に襲われたことでカウンセラーのもとを訪れ、心の治療をしていた琉月さん。ホストに復帰後は「痛みに負けルナ」「肝臓を刺されたのでしばらくお酒は飲めません」など、身を削ったジョークをSNS上で飛ばしているなど、吹っ切れた模様。高岡容疑者のことも「恨んではいない」と断言しています。
過去に起こったホスト関係の事件まとめ
ホストクラブが多い場所といえば、東は新宿歌舞伎町で西が大阪ミナミの宗右衛門町です。数年前に大阪のミナミにあるホストクラブで働いていた21歳の若きホストが命を落としました。死因は急性アルコール中毒。手取り3万円と、ほとんど稼ぐことができていなかった彼は、何とか成果を挙げようと得意ではないお酒を水のように流し込みました。しかしその代償はあまりにも大きく、彼の死を嘆いた父親はホストクラブを相手に裁判を起こすところまでの騒動に発展。亡くなったホストの父は、労働基準監督署に労災認定を申請しました。しかし「（飲酒が）業務から逸脱した行為」「過度の飲酒が業務でないのは当然」といわれ、労災認定はされないという結果に。ホストの業務自体、毎日のようにアルコールを飲んだり、昼夜が逆転しているなど、健康を損なう要素が満載。行き過ぎた頑張りは、時に大切な命をなくしてしまう事態にまで及んでしまうのです。
2018年には不良あがりのホスト熊沢義信が、恋人関係だった谷口夏希さん（19歳）を殺害して遺棄する事件を起こしています。おしゃれで明るくて誰からも愛された夏希さんの死に、多くの人が涙を流しました。
全員ではありませんが、ホストの中には感情のコントロールが苦手で、衝動的な行動をとるタイプもいます。彼らは怒ると発作的に暴力を振るうこともあるため、時に事件を起こしてしまうようです。
まとめ
ホストはある意味で色を生業にする仕事です。色恋沙汰がこじれて、とんでもない事件が起こることもあると分かってもらえたはず。歌舞伎町で高岡容疑者が起こした殺人未遂事件では被害者がまたホストとして復帰し、元気に活躍しているのが何よりの救いです。日本だけではなく海外の人達の度肝を抜いた歌舞伎町刺傷事件ですが、今後こういった痛ましい事件はもう起こってほしくありません。一方的な搾取などではなく、ホストと客がWinWinになる空間であれば、悲惨な事件が起こることはないでしょう。