どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「『いい上司』ってどういう人なんだろう?」というテーマで、自分の経験から感じてきたことを書いてみます。
「嫌われても言う」って、愛情と覚悟がいる
僕の考えるいい上司は、「いい上司と思われない瞬間」もちゃんとある人です。
つまり、部下の遠く未来を見れている上司。
長期的に見て、部下のためになることを本気で言える人です。
例えるなら、子どもに「今かわいいから」って理由で「野菜食べなくてもいいよ」って言っちゃう親と、嫌われる覚悟で本気で怒れる親の違いですね。
実際、うちの娘・ちゅむちゃんも最近、野菜を食べないことで怒られてるらしいです(笑)。
でも、それは親の身勝手な怒りじゃなくて、愛情ですよね。
そうやって相手の未来をちゃんと見据えて、「今は嫌がられても大丈夫」と思って本気で怒るのって、勇気が要るんです。
それは学校の先生にも言えることです。
子どもの頃は「怒られるの嫌だな」って思ってたけど、大人になってから「あの先生、俺に怒ってくれてありがたかったな」って思えること、ありません?
僕も人の上に立って初めて分かりました。
怒るって、めっちゃエネルギー使うんです。
だから、子どもを叱る親、生徒を叱る先生、部下を叱る上司って、全員「本気で向き合ってる人たち」なんですよ。
怒るって、優しさの裏返し。
覚悟の証です。
「投げやりな怒り」は、上司じゃない
でも、勘違いしてほしくないのは、「怒る=偉そうに言う」ってことじゃないです。
いわゆる「お前マジで能なしだな!」みたいな、突き放すような言い方をする人はもう論外です。
そういう人は、上司の風上にも置けない。
そういうタイプの上司がいたら、すぐに通報してほしいレベルです。
自分の身ばっかり守ってて、責任から逃げる上司も同じ。僕は大嫌いですね。
いい上司っていうのは、部下が頑張ったことをちゃんと外にも伝えてくれる人です。
自分の手柄にしないで、周囲に「この子がすごい」って言いふらしてくれる人です。
僕も常に意識してるのは、「自分ひとりの力で何かを作れてると思わない」こと。
どんなプロジェクトも、どんな成果も、誰かと一緒にやってきたことだから。
それを忘れちゃいけません。
謙虚さって、上に立つ人間には一番必要な要素だと思ってます。
ちなみに僕には今、上司はいませんけど、もともとはいたんです。
歌舞伎町に来て最初に面接してくれた田中社長。今はうちの会社で働いてもらってます(笑)。
そういう縁って、うれしいじゃないですか。
僕自身、「田中さんの自慢でありたい」って思ってるし、田中さんもよく従業員に「桑田の話」をしてくれてるみたいなんです。
そういう関係って、マジでありがたいですよ。マネジメントもめちゃくちゃ楽になりますから。
「外部コンサル」みたいな上司、マジで違和感
あと、もうひとつ書いておきたいのが、「俯瞰しすぎる上司」もダメってこと。
部下のことを、まるで外部から分析するみたいに「いや、今のは〇〇が悪いんだよね~」みたいに語る人。
上司なのに、なぜか当事者意識がゼロ。
「外部コンサルかよ!」って思います。
部下を自分で雇ってる立場なら、その人のパフォーマンスを200%、500%にするのが仕事です。
そのためには、上から目線じゃなくて「一緒に歩く」「同じ景色を見る」って姿勢が必要なんです。
無駄な配慮ばっかして、部下の成長を妨げる上司もいますけど、それは目上に忖度ばっかする人と同じくらいダメ。
成長ってのは、ちょっとキツいことも言ってくれる人がいて、初めて得られるんです。
ちゃんと伝える。
嫌われてもいいから言う。
覚悟を持って怒る。
それが、結局は一番信頼される上司の条件なんじゃないかなって思います。