どもども。
歌舞伎町でホストクラブを運営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回のコラムは、2022年も残りわずかということで、僕とNGGの1年間を振り返ってみます。
炎上を経て、「人のためになること」を意識した1年
2022年は、まあ忙しい1年でした。
僕はツイッターの固定ツイートで「できる男は忙しいなんて言わない」と書いていますが(笑)、今回は1年を振り返ったときなのでOKとしましょう。
次から次に、向き合うべき課題や仕事が舞い込んでくる1年だったので、自分としてはゾーンに入って、高い集中力で仕事に向き合えた実感があります。
あと、やるべきことが大量にある時期って、じっくり考えるよりもまず行動が求められるので、楽ではあるんですよね。
自分が何をすべきか考えて、「これをやろう」と決める時間のほうが、精神的には辛いし、面倒なんです。
そういう意味では、今年はとにかく行動、行動、行動というステージだったので、楽といえば楽でした。
そして個人的には、2月に起きた炎上が、やはり大きな出来事でした。
ただ、その前の表彰式で自分が話していたことが、その後の対応でも自分の軸になりました。
NGGの2022年のテーマは「実力」でした。
それに加えて、「ギブ&テイクの関係では、まずギバー(ギブできる人間)になろう」とも強調していました。
その2つは、僕自身もかなり意識して実践してきたつもりです。
そして実力があり、日常からギバーとして振る舞えている人間ならば、何らかの騒動でダメージを受けても、這い上がることは可能です。
トラブルが起きても100あったものがゼロになることはないし、多少減ってもすぐ100に回復して、また200に増やしていけるはずなんです。
僕自身、信頼を取り戻す過程では、「誰かのためになることをしよう」と常に意識していました。
「自分を信じて、人に何かを分け与える行動を積み重ねていけば、自体は必ずいい方向に動く」。
2022年という1年は、そう考えて行動できた1年だったと思います。
店舗に足を運ぶなかで、現場のホストたちとの信頼も深まった
なお炎上後は、より仕事に集中できるようになったのも大きな変化でした。
別のことをしていた時間が、すべて仕事の時間に置き換わったので、それだけで僕の個人GDPは上がったわけです。
そして仕事に邁進するなかでは、店舗の現場に足を運ぶことが増え、NGGのメンバーたちと接する時間も増えました。
そこで気づいたのは、僕が店に顔を出すだけで喜んでくれるホストたちが多いということでした。
そして、「アドバイスをしてほしい」「ホストの仕事やビジネスのことを教えてほしい」という気持ちを見せてくれたメンバーも多くいました。
そうやって、現場のホストたちと濃密なコミュニケーションを取れるようになったことは、僕にとっても幸せなことでした。
また、接する時間が長くなると、「こういう仕掛けをやりたいね」みたいな仕事のアイデアも生まれやすくなります。
そして、定期的に顔を合わせていれば、そのアイデアが実現することも多くなる。
そうした関係を築く中で、現場のホストたちとの信頼も強まったと僕は実感しています。
互いのダメな部分を知り、時には受け入れることで、絆は深まる
ホストという仕事への考え方や、経営者としての考え方もそこでは伝えてきたつもりです。
そして、それを現場のホストたちに改めて話すと、やはり面白がってくれました。
面と向かって話すことで、「オーナーってこんな人だったんだな」というのが、やはり強く伝わったみたいです。
そして現場のホストたちには、僕の「人間としてダメな部分」もしっかり伝わったと思います(笑)。
それで僕はむしろ気が楽になった感覚があり、より振り切れた気持ちで仕事に邁進できるようになりました。
上司が自分の弱みをさらけ出すことは、部下との絆を深めるきっかけにもなるし、マネジメント上は非常に良いことなんですよね。
そして、より本質的な話をすると、そもそも僕が完璧な人間だったら、ホストクラブの業界にはいないはずです。
それは現場のホストたちも同じでしょう。
もちろん、そんな人間たちも完璧を目指して頑張ります。
でもどこかで、「自分の不完全な部分も含めて受け入れてほしい」と思っている。
僕が現場に出ることによって、互いが互いのそうした人間的な側面に触れて、分かり合うことができた。
それが今年の一つの大きな収穫だったと思っています。
なお2022年のニュージェネレーショングループは売上も非常に好調で、過去最高の記録を数多く樹立できました。
その背景については、また次回以降に詳しく書いていきます。