どうも~( ^_^)/歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は僕が運営するYou Tubeチャンネルの話と、その動画内を含めたさなざまな場所で大切にしている「感情を見せること」について書いてみます。
チャンネル登録者数3万5000人のチャンネルが垢BANに
僕は「桑田龍征のドラゴンPM」というYou Tubeチャンネルを運営し、You Tubeで許容される範囲のエロ系コンテンツでフォロワー数を伸ばしてきました。
その状況が変わったのは、昨年の途中から。8月には垢BAN(アカウント停止)されて、11月頃にはYou Tubeのアルゴリズムも変わったのか、エロ系コンテンツはおすすめ動画にも表示されなくなりました。
垢BANされたときのチャンネル登録者数は3万5000人。最後の1週間は5000人ペースで登録者が増えていたので、そのまま続けられていれば、2021年の今頃は10万人を超えるチャンネルになってたはずです。これは悔しいですよね。
各種メディアで繰り返される「エロ排除」の流れ
こうやってエロが排除されるのはテレビと同じ流れです。
テレビでは一時期、『トゥナイト2』や『ギルガメッシュないと』といった深夜帯のお色気番組が大人気でした。
それが規制でどんどんダメになり、エロコンテンツはネットに流れていきました。
そして今度はYou Tubeが、その規制と排除をはじめたという流れです。
テレビもビデオもDVDも、そしてインターネットもそうですが、最初はエロいコンテンツに人が集まり、それがサービスの普及を後押ししました。
そして十分に人が集まる状態になったとき、エロは排除されるわけです。
その後の僕のYou Tubeは、「自分の好きなものを映していこう」という方針で新チャンネル「桑田龍征のドラゴンAM」を立ち上げました。
このチャンネルではエロは封印。香川のうどんや観光スポットなどを紹介しています。
色々なことに手を出しても成長は難しいので、まずは自分の好きなものにテーマを絞り、そこでファンを伸ばしていく戦略です。
本業のホストクラブがテーマのチャンネルに
また「桑田龍征のドラゴンPM」のチャンネルについては、名称を「桑田龍征のドラゴンホスト」に変更。
ホストクラブのリアルと、カリスマホストの育成過程を映すチャンネルとして運営しています。
僕らはこのコロナ禍に、グループ店の「Majesty」を内装に2億円をかけた新店舗に拡大移転します。
その移転にあたり、「本当にホストとして売れたい」という気持ちを持った人材を集めたいので、このチャンネルはお店のPRと従業員募集の役割も持っています。
感情のこもっていないエンタメは何の面白みもない
このチャンネルでは、僕らのホストクラブの「見せたい部分」だけでなく、「正直言うと見せたくない部分」も出していきます。
動画の中では、僕が感情をあらわにする場面も多いです。
それは「僕自身が感情的な人間だから」というのもありますが、僕は”あえて”感情を見せることも多々あります。
感情的に行動をすることは「非合理なこと」と言われがちですが、感情がこもっていないエンターテイメントには何の面白みもないからです。
ホストクラブは合理性だけじゃ運営できない
特にビジネスにおいて、人は感情を排除して合理性を重視しがちになりますが、ホストクラブは合理性だけでは運営できません。
それは他のビジネスにはない特徴と言えるかもしれません。
もちろん運営においても合理的な仕組みづくりは大切ですが、「そこにいる人たちの感情が毎日違う」ということが、ホストクラブにおいてはエンターテイメントの一つの要素になっているからです。
悔しかったこと。嬉しかったこと。目標を達成したときの喜び。人と比べたときに感じる自分の惨めさ。
たった1日の営業日のなかでも、ホストたちはそうした様々な感情を味わいながら仕事をしています。
You Tubeチャンネル「桑田龍征のドラゴンホスト」は、そうしたホストクラブの感情を伝えるコンテンツにしていきたいです。
合理性と非合理性のバランスでホストクラブは成り立っている
ただ面白い話をするだけ、物事を的確に伝えるだけでは、目の前の人の心は動きません。
「自分は今どういう気持か」という感情が伝わってこそ、その人は周囲に理解されます。そして人から愛される存在にも、人から助けられる存在にもなることができます。
オーナーとしてホストクラブを運営するうえでも、「感情」の大切さは感じています。
現場のホストたちは様々な感情を持ちながら仕事をしているので、運営がやりたいことだけをやらせようとするだけでは、彼らはついてきてくれません。
仮にこちらの方針に従ってくれても、ホストクラブには感情のない人間ばかりが増えていくし、周囲との助け合いもできなくなっていきます。
ホストクラブの運営は合理性ばかりを追求してもうまくいかないわけです。
かといって、その時々の感情や仲間意識ばかりを優先しても、組織は当然回らない。
そのバランスを上手く取ることが、ホストクラブの運営の難しさであり面白さです。
僕は異業種の社長さんとよく会いますが、ときどき「イケメンを集めて、色仕掛けをさせとけば上手くいくんでしょ?」といったことを言われます。
でも、そんな簡単な仕事じゃないんですよね。
「感情をむき出しにできる世界もあるよ」と世の中に伝えたい
同じような服装の人たちが密集となって出社する光景を見て、「こんな社会に自分は耐えられない」と思いました。
だから僕はいま、ホストクラブの仕事をしています。
ホストクラブというエンターテイメントを通じて、「世の中にはこうやって感情むき出しにできる世界もあんだよ」と伝えていけたらと思っています。