手塚マキが「渋谷よりも歌舞伎町の治安が良い」と言った訳は?
参考サイト:https://president.jp/articles/-/41344
2020年11月25日に発売された『新宿・歌舞伎町 人はなぜ<夜の街>を求めるのか』の売れ行きが好調な手塚マキさん。
今回は彼が、世間の人から治安が悪いと思われている歌舞伎町のイメージが実は違うという、歌舞伎町を拠点とする人ならではの意見を紹介します。
歌舞伎町で様々な業種の店舗を経営する手塚マキ
手塚マキさんが新宿歌舞伎町でホストになったのは1997年。その後、キャストは引退し『Smappa! Group(スマッパグループ)』の会長としてホストクラブに限らず、美容室やバー、介護業まで幅広く経営する立場になっています。
手塚さんは、歌舞伎町を拠点とした生活が23年目に突入。
世間の歌舞伎町に対するイメージといえば、「怖い」「犯罪が多い」「反社がいてそう」「夜は近づけない」などネガティブなものが大半なのでは?
しかし実際に歌舞伎町でずっと暮らしてきた手塚さんからすると、世界一安全な繁華街という認識を持っているとのこと。
そこまで言われると、「その理由って何なんですか?」と確認したくなるのが人の心理。
どういった裏付けで、手塚さんはそのような主張をしたのでしょう?
歌舞伎町の治安を大きく変えた防犯カメラの設置
歌舞伎町は世界で最も安全な繁華街だと、手塚さんが感じるようになったきっかけは2020年の出来事でした。
「繁華街に防犯カメラを大量に設置しよう」という試みがなされたのは、日本で歌舞伎町が初めて。
カメラで記録されるとなれば、人はそれを意識して行動するようになるもの。
防犯カメラの効果は、かなりわかりやすい形で出た模様。
店舗が一階に位置するお店は、経営者自らが防犯カメラの導入を選択したというケースも珍しくありません。中にはダミーのカメラもあるのですが、それでもあるのとないのとでは大違い。
手塚さんは、抑止力として優秀な防犯カメラの影響を肌で感じたようです。
防犯カメラ設置の手ごたえを感じた警察は、カメラの数をさらに増やしただけでなく、しっかりと対象を捉えて写す性能の高いものに切り替えました。
こうして歌舞伎町1丁目から視覚はなくなったのです。
歌舞伎町の成功例を踏襲しようと、大阪の繁華街ミナミ(難波周辺)や、アメリカ村などでもその後、防犯カメラを設置するようになり、全国的に広がっていきました。
防犯カメラのおかげで犯罪の件数が半分に減った
歌舞伎町の防犯カメラが本格的に設置されたのは2002年。その後、犯罪の件数は半数ほどになり、如実に防犯カメラ効果が確認できます。
歌舞伎町交番は、歌舞伎町の中心に位置します。こちらでは毎日24時間、4交代制で8人のおまわりさんが勤務。
もし歌舞伎町で何らかの事件が起こった際には、歌舞伎町交番に連絡を入れると5分もしないうちに駆けつけてくれます。
眠らない街歌舞伎町だからこそ、24時間での勤務体制が必要なのでしょう。
歌舞伎町の掟「他者の縄張りは荒らしてはいけない」
歌舞伎町には、野性の人間が集まるもの。社会になじめなかったり、爪弾きにされるなど適応できなかった人が流れ着き、心地よさや癒しを覚えるのもまた歌舞伎町の特徴です。
野性動物はむやみに争いを起こしません。彼らが怒り狂うとき、それは縄張りを荒らされたり侵入されたときでしょう。
野性の人達が多い歌舞伎町で暮らしを送る人は、一際強い縄張り意識があります。
実はこれ、治安維持にもつながっており「自分のテリトリー内の治安は自分で守る」という意識が自然と生まれるようになっているのだとか。
手塚さんによると「(歌舞伎町には)お互いが一定の緊張感を持って生きている」「最低限のモラルを守って周りに迷惑をかけない」といった思いを、歌舞伎町の住人は持っているそうです。
手塚さんの見立てによると、歌舞伎町にある店舗は少なく換算しても4,000軒以上あるだろうとのこと。
歌舞伎町の住人は己の安全をしっかり確保した上でないと、心を解放させられないというのが長年、歌舞伎町で過ごしてきた手塚さんの実感でした。
「共生はしないが共存はする」という言葉の意味
歌舞伎町という街で生きる人の本質をついた言葉があります。それは歌舞伎町商店振興組合の事務局長を務めた経験がある城克(じょうまさる)さんが口にした「共生はしないが共存はする」というもの。
これには歌舞伎町の盟主になりつつある手塚さんも「まさに歌舞伎町を表す言葉だ」と、膝を打ちました。
明文化されたルールはないものの、不文律としてそういった価値観が歌舞伎町には存在し続けているのです。
自分とつながりの深いお店の前で缶ビールを飲むなど、行儀の悪いことをしている人がいれば歌舞伎町の住人として注意するのが当たり前。
そのように細かいことの積み重ねにより、歌舞伎町の治安が保たれているというのが手塚さんの意見でした。
歌舞伎町では決してハロウィン暴動など発生しない
歌舞伎町をはじめとする多くの繁華街では、訳ありで流れ着く人も少なくありません。過去を詮索することがないという距離感も、居心地の良さにつながっているのでしょう。
ブルーハーツの青空という歌の中で、「出自や肌の色、目の色で何がわかるのか?」といった一節がありました。
これはまさに歌舞伎町にも共通する考えてで、どんな職種であろうと性別であろうと「ひとりの人間として扱う」というスタンスを持つコミュニティが、歌舞伎町には少なくないのです。
2018年のハロウィンシーズンに発生した渋谷の騒動を、まだ鮮明に記憶している人も少なくないでしょう。
他人の車をひっくり返すなど悪質な行為をした当時20代の若者4名が逮捕されるなど、大きな事件として報道されました。
もし歌舞伎町で同じような暴動が起こりそうになったらというifに対し、手塚さんは「客引きが営業妨害だと(いう理由で)止めるだろう」と予想。
もちろん道行く人のキャッチや客引きは、法を犯しているにちがいありません。にもかかわらず彼らは、自らの縄張りをしっかり守るというのです。
こうした自浄作用が歌舞伎町の治安維持につながっているという見方は、とても興味深いですね。
過去に、手塚さんのお店でトラブルが発生したことがあったときも、お店の人間や来店していた客が一致団結して解決に導いたというのです。
様々な過去を背負う人の集う歌舞伎町だからこそ、自分たちの聖域をみだらに侵させないという意識が強いのかもしれません。
ファン待望の『ファビュラスナイト』イベント発表会の模様をお届け
人気2次元ホストコンテンツである『ファビュラスナイト』の発表会が行われました。
どのような様子だったのかをお届けしましょう。
人気二次元作品『ファビュラスナイト』とは?
合計15名のスタイリッシュなホストたちが、とろけるような甘いセリフで淑女たちを夜の街に誘うというのがゲームの趣旨。
『ファビュラスナイト』の面白い着眼点は、ホスソンを押し出したところ。ホスソンとは、ホストが歌うソングの略称で、特にラスソンはその日売り上げの最も多かったホストが歌うものとして有名。
「ラスソンを歌えることはホストの誉れである」とも、いわれます。
『ファビュラスナイト』の舞台は欲望渦巻く街ミセランド。こちらには5つのホストクラブが営業しており、個性はホストたちが所属しています。
生きる伝説である帝王がリアルと絶賛
ホストを扱った作品は数あれど、実際にキャストとして働いたことがある人であれば「ちょっと誇張されてるな~」「なんか真実味に欠ける」「経験に乏しい人が作ったのが丸わかり」と感じることも少なくないのだとか。
しかし『ファビュラスナイト』は、元カリスマホストのローランドが「ありきたりなテンプレートじゃない作りが面白い」と絶賛。
甘いセリフが目白押しの『ファビュラスナイト』だからこそ「世界一スウィートな作品になるんじゃないかな?」と後押ししました。
実は『ファビュラスナイト』の中に登場するローランド。「通称ROLANDは実在するのか、幻の存在なのか?」と作品内でも囁かれ、誰も姿を見た者がいないものの、ホスト全員が尊敬するアイコンとして君臨しているのです。
かなり盛り上がった発表会!帝王も途中から参加
発表会には
- ギルガメッシュ役の大塚剛央さん
- 千極兆司役の立花慎之介さん
- 緋野天魔役の小野賢章さん
- 神水鶴久遠役の広瀬裕也さん
- 皇麗夢役の豊永利行さん
上記4名の人気声優さんが参加。
それぞれが登場し、挨拶をする際に甘い決め台詞を口にするという面白い試みからスタート。
初っ端はギルガメッシュ役の大塚剛央さんで、いきなり「アダムとイヴなの、俺と貴方は」という魅惑の低音ボイスから始まりました。
イベントの後輩には帝王ローランドも参戦し、声優陣から様々な質問を受けました。
「パンツの替え時はいつですか?」という広瀬裕也からのユーモラスなクエスチョンに対して、まず「洗濯機って僕、庶民が買う物だと思ってるんです」と帝王節を炸裂させ笑いをかっさらった上で「一回履いたら捨てますよ」と回答。
他にもたくさんの質問が投げかけられ、大いに盛り上がるイベントとなりました!