どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「採用」について書いてみます。
まずは「誰と働きたいか」を考えること
多くの会社は、採用を「応募が来た人から選ぶもの」と捉えています。
でも僕からすると、それはすごくもったいないこと。
会社は寄せ集めで成り立つものではありません。
大切なのは「自分はどんな人と働きたいのか」を言語化することです。
例えば「自分が弱い部分を補ってくれる人」「自分と一緒に走りながら成長してくれる人」など、社長自身のビジョンとリンクさせて考えるべきなんです。
自分が何を大事にし、何を嫌うのかが言語化されていないと、結局は“なんとなくの人材”が集まるだけになります。
実際に大きな成長を遂げている経営者は、最初の1人を待ちの姿勢でなく、自分から捕まえにいっています。
「この人と一緒にやりたい」「この人なら未来を広げられる」と思う人に声をかけに行く。
その主体性こそが、採用のスタートラインなんです。
採用で重視すべきポイント
僕は採用の場面で「スキル条件」よりも「人間の生き様」に目を向けます。
その中でも特に気にしているのは“顔つき”です。
20代は親からもらった顔ですが、30代からは自分でつくってきた顔になる。
つまり、その人の生き方や積み重ねが表情や雰囲気に出るんです。
また、見た目に気を配れる人は、自己表現やマーケティングの感覚も優れていることが多いです。
ファッションや体型管理に気を使う人は「どう見せるか」のセンスを持っているので、仕事でも強みになります。
他にも僕は「家族や友人との関係」「前職の辞め方」も大事に見ています。
周囲との関係性がこじれてばかりの人は、仕事でも同じことを繰り返す可能性が高いですし、辞め方にはその人の価値観や人間力が表れます。
経営をしていると、予測不能な課題に何度も直面します。
だからこそ、その人が未知の壁に立ち向かえる胆力を持っているかどうか。
ここを見極めるのは、何よりも重要だと思っています。
そして面接という場は、単なる「選考」ではなく、命を削り合う一期一会の鍔迫り合い(つばぜりあい)です。
企業は求人文やHPで真剣さを伝えるべきですし、応募者も履歴書に魂を込めてくるべき。
そうした本気のぶつかり合いの中から、いいマッチングが生まれると信じています。
「正直さ」が不幸なマッチングを防ぐ
採用で最も大切なのは「正直さ」です。
僕自身、面接のときには自分の性格や仕事のスタイルを包み隠さず伝えるようにしています。
「俺は口が悪い」「連絡が急に行くことがある」など、ネガティブに思われるかもしれない部分も隠しません。
なぜなら、そこで「無理」と思う人は、入社しても必ず合わないから。
逆に「それでも大丈夫」と言える人なら、一緒にやっていける。
多くの会社が「アットホームな職場です」といった曖昧な表現を使いますが、僕はそれが一番危険だと思っています。
どんな会社もクセや弱点があって、それは隠してもいずれ必ずバレる。
だったら最初から正直に話して、そのクセにフィットする人を選んだ方が、双方にとって幸せです。
採用は「人を集める」ことではなく、「本音をさらけ出して、自分たちに合う人とだけつながる」こと。
これを徹底すれば、採用はもっと強く、もっと誠実なものになると思っています。