ホストという華やかな世界には、外から見えないプレッシャーや苦労も多く存在しています。実際に、夢や希望を抱いてホスト業界に入る人は多いものの、現実とのギャップに悩み、辞めたいと考えている人は少なくありません。
本記事では、ホストを辞めるか悩んでいる人に向けて、よくある辞めるきっかけ・理由や、辞めるための具体的な方法について紹介します。辞めるか続けるかで悩んでいる人は、自分にとって最適な選択を考えましょう。
NGGでは、引退を考えたり他のお店を辞めたりして移籍してきたホストも多くいます。クリーンな環境で、メディアでの宣伝力が強いNGGであれば、他では上手くいかなかった人でも人気ホストになれるチャンスがあります。
ホストが辞めたいと感じるよくある理由・きっかけ
ホストの世界では、売れている人・売れていない人の格差が激しく、思うように成果が出ず、すぐに辞めてしまう人も珍しいことではありません。まずは、ホストが辞めてしまうよくある理由やきっかけについて紹介します。
- ホストの仕事がつらくなった
- 年齢や心身の健康面で限界を感じた
- 他のキャストやお客様と大きなトラブルになった
- 思ったよりも稼げなかった
- 恋人や家族との時間を優先したくなった
同じような理由で辞めたいと考えている場合は、参考になるはずです。
ホストの仕事がつらくなった
ホストの仕事は、接客業の中でも特に精神的・肉体的な負担が大きい職種の1つです。毎晩のようにお酒を飲み、理不尽な要求があっても相手を気遣いながら接客する生活が続くことで、心身に疲労が蓄積していきます。
また、常に売上目標に追われるため、数字に対するプレッシャーは非常に大きくなります。思うように結果が出せない日々が続くと、「自分には向いていないのでは…」と自信を失う原因にもなり、精神的に追い詰められてしまうことがあります。こうしたシビアな環境により、心身のバランスを崩してしまい、ホストとして働いた期間を問わず、辞めたいと感じる人は少なくありません。
年齢や心身の健康面で限界を感じた
ホスト業界では、見た目の若さや体力が重視される傾向があるため、年齢を重ねるごとに働き方に不安を感じる人が増えていきます。ホストの寿命は短く、若手の勢いに押されて売上が落ち込んだり、年齢による体力の衰えで夜の勤務がきつくなったりするため、30歳が節目といわれています。
また、夜型の生活リズムや過度の飲酒、ストレスなどにより、健康面への影響も大きくなります。実際に体調を崩して病院通いが続くようになり、「このままでは長く続けられない」と感じて辞める決断を下す人もいます。
他のキャストやお客様と大きなトラブルになった
ホストクラブでは、キャスト間で売上をめぐる競争や人間関係の摩擦が日常的に起こります。他のキャストとの営業手法の違いや、嫉妬や誤解が原因でトラブルに発展するケースも少なくありません。職場の人間関係が悪化すると、精神的なストレスが一気に高まります。
さらに、お客様との間に問題が生じることもあります。お客様からの過剰な要求に疲れてしまうこともあるでしょう。人間関係のトラブルが原因で職場に行くこと自体が苦痛になると、辞職を考えるきっかけになります。
思ったよりも稼げなかった
「ホストは稼げる」というイメージを持って入店したものの、想像以上に高収入を稼ぐのが難しく、生活が不安定であることを理由に退職を決意する人もいます。新人のうちは指名が取れず、給料も最低保証のみで生活が厳しいという状況が続くことも珍しくありません。
さらに、自腹での営業活動や服代、交通費、同伴費など、表に出ない出費もかさみ、指名が取れないホストの手元に残るお金はごく少額。努力しても売上が伸びず、生活が苦しくなると「これ以上は続けられない」と感じてしまうのです。
恋人や家族との時間を優先したくなった
ホストの仕事は、勤務時間が夜間に限定されており、休日も不定期なことが多く、一般的なライフスタイルとはかけ離れています。そのため、恋人や家族と過ごす時間が極端に少なくなってしまい、関係がすれ違ってしまうケースもあります。
とくに、結婚や出産といったライフイベントのタイミングで、「今の働き方では家族との時間を大切にできない」と感じるようになり、転職を決意する人もいます。また、家族や恋人から直接「辞めてほしい」と頼まれることで背中を押されるケースも見られます。
ホストを辞める方法と辞められない時の対処法
ホストを辞めたいと感じても、実際にはさまざまな事情が絡み、すぐには辞められないこともあります。退職の意思を伝えたにもかかわらず店側から引き止められたり、金銭的な問題があったりと、個人では解決しづらい問題も少なくありません。
ここでは、ホストを円満に、または確実に辞めるための手段を4つの方法に分けて解説します。
- 責任者に辞めたいことを伝える
- 内容証明を送る
- 退職代行を使う
- 弁護士を使う
それぞれの特徴を確認しましょう。なお、NGGでは、クリーンな労働環境を整備しているので、責任者がしっかり話を聞いて、トラブルがあれば改善に勤めます。もちろん、辞めたいのに強制的に引き止めることはしません。
責任者に辞めたいことを伝える
最も基本的な方法は、店舗の責任者に対して直接「辞めたい」という意思を伝えることです。一般的な職場と同様、口頭で伝えた上で、退職時期や手続きについて話し合います。
ただし、ホストクラブによっては、この時点保留にされたり、強く引き止められたりすることがあります。店としては戦力が減ることを避けたい思いもあり、場合によっては辞意をはぐらかされることもあるため、言葉を濁さず「いついつで辞めたい」と日付を伝えることが大切です。余裕があれば、LINEやメールなど文章でも記録を残しておくと安心でしょう。
内容証明を送る
責任者に何度伝えても受け入れてもらえない、あるいは対面での話し合いが難しい場合は、「内容証明郵便」という手段があります。これは、誰が・誰に・いつ・どんな内容で送ったかを日本郵便が証明してくれる郵送手段で、法的にも認められる証拠能力があります。
内容証明を使って「〇月〇日をもって退職する」ことを一方的に通知することで、言った言わないのトラブルを防ぎやすくなります。特に、過去に辞めたいと申し出たのに無視された経験がある人には有効です。自分で書くのが不安な場合は、行政書士や弁護士に作成を依頼することもできます。
退職代行を使う
退職の意思を伝える精神的な負担が大きい人には、退職代行の利用が有効です。これは、依頼者に代わって職場に退職の意思を伝えてくれる民間サービスで、近年ではホスト業界でも利用者が増加しています。
代行サービスを使えば、自分で店舗に出向いたり、責任者と直接話したりする必要がないため、ストレスを大幅に減らすことができます。費用は2万〜5万円前後が一般的で、状況によっては弁護士が対応するプランも用意されています。金銭的に余裕があり、できる限り穏便に離れたい人にとっては、現実的な手段となるでしょう。
弁護士を使う
売掛金のトラブルや店舗側からの借金問題など、金銭的または法的な問題が複雑に絡んでいる場合は、最終的に弁護士の力を借りるのが確実な方法です。たとえば、「罰金を払わないと辞められない」「店に借金があるから辞めさせない」などの主張がなされた場合も、弁護士が間に入ることでお店側が強く出にくくなります。
また、違法な労働条件や罰金の請求などがある場合でも、法的根拠をもとに反論できるため、店側の言い分に振り回されることなく退職手続きを進められます。依頼費用はかかりますが、後々のトラブルを回避したい人には大きな安心材料となるでしょう。
「ホストが辞められない」といわれる訳は?
ホストの世界では、「辞めたいけど辞められない」という言葉をよく耳にします。ここでは、よくある3つの原因とそれぞれの背景を解説します。
- 飛ばれた売掛が回収できていないから
- お店からの借金があるから
- お店が人手不足で引き止められるから
いずれの理由でも、本気で辞めたければお店側が残留を強制することはできません。
飛ばれた売掛が回収できていないから
ホスト業界特有の仕組みとして、「売掛」と呼ばれるツケ払いシステムがあります。これは、お客様がその場で支払いをせず、後日支払う約束でサービスを受ける仕組みです。売掛が未回収のまま放置されていると、その責任がホスト本人に課されることもあります。
たとえば、既にお客様が連絡を絶ってしまっている場合や、支払いの意思がないと感じるようなケースでは、ホスト自身が代金を立て替えざるを得ません。こうなると、店側から「売掛を回収しない限り辞められない」と言われ、身動きが取れなくなってしまうのです。
しかし、売掛は法律ではあくまで契約上の問題であり、退職自体を妨げる正当な理由にはなりません。辞める権利は失われていないので、返済計画を話し合った上で退職しましょう。
なお、歌舞伎町では2024年に売掛が廃止されていますが、歌舞伎町以外では一般的なシステムです。
お店からの借金があるから
ホストクラブでは、衣装代や同伴時の経費、ヘルプへの報酬などを店が立て替えるケースが珍しくありません。これが借金という形で帳簿に残っている場合、辞める際に「このまま辞められては困る」と言われることがあります。
実際に返済義務がある場合でも、売掛金と同様に、借金が退職を阻止できる理由にはなりません。借金は返済計画を立てて後日対応することも可能であり、「辞めること」と「借金の精算」は別の問題です。退職させないよう不当な圧力をかけてくるようであれば、退職代行や弁護士に相談するのがよいでしょう。
お店が人手不足で引き止められるから
売上のあるホストや中堅のスタッフは、店舗にとって大きな戦力です。そのため、人手不足の店舗では、ホストが辞めたいと申し出た際に、強く引き止めが行われることがあります。「君がいないと店が回らない」「後輩が育ってからにしてほしい」といった言葉で感情に訴えられるので、「〇日までなら…」とズルズル辞められなくなるのです。
こうした引き止めは、表面的には好意的な言葉でも、実質的には辞める自由を制限している可能性があります。職場に対する情や義理で迷うこともありますが、自分の将来や健康を優先した選択を考えましょう。
ホストを辞める時に覚えておきたい注意点
ホストを辞めると決断したら、ただ退職を伝えるだけでなく、いくつかの注意点を押さえて行動することが重要です。ここでは、退職にあたって特に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
- 期間に余裕をもって退職時期を伝える
- 辞めるために罰金や先輩の許可は不要
- お客様と徐々に距離を取っておく
トラブルにならないよう円満に退職するためにも、事前準備や心構えを持って対応することが求められます。
期間に余裕をもって退職時期を伝える
退職の意思を伝える際は、できる限り余裕をもったスケジュールで申し出ることが原則です。最低でも、退職希望日の2週間前には伝えましょう。
ただし、ホストクラブでは独自のルールや人間関係が影響するため、急に辞めるとトラブルに発展することがあります。引き継ぎが必要な場合や、お客様対応の都合を考慮するなら、1~2か月前に伝えるのが安心です。また、書面やLINEなどで記録を残しておくと、後々「言った言わない」の争いを避けることができます。
辞めるために罰金や先輩の許可は不要
ホスト業界では、退職時に「罰金を払え」「幹部の許可がないと辞められない」といった話が出ることがあります。しかし、こうした要求には法的な根拠がありません。一定の手続きさえ踏めば、基本的にお店の許可がなくても退職できます。
万が一、辞職を理由に違約金を請求された場合や、先輩の承認がなければ辞めさせないと強要された場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
お客様と徐々に距離を取っておく
ホストを辞めるときに最も気を使うべき相手の1つが、これまで自分を応援してくれたお客様です。特に太客と呼ばれるような関係性が深い顧客に対しては、突然の退店にショックを与えてしまうこともあります。
退職を意識しだしたら、徐々に距離を取っておきましょう。やり取りや同伴・アフターの回数を減らし、少しずつフェードアウトするのが理想的。無理に関係を切る必要はありませんが、辞めたあとに連絡を求められると負担になることもあるため、退職前に関係を整理しておくのが無難です。
また、お客様の中には辞めることを歓迎しない人もいます。できる限り誠実な対応を心がけ、しっかりと関係を清算してから退店することで、将来的なトラブルを防止できます。
ホストを辞めるのに飛ぶのはあり?
「飛ぶ」とは、職場に何の連絡もせずに突然来なくなることを意味します。ホスト業界では、退職時にトラブルを避けるため、あえて飛ぶという選択をする人も少なくありません。確かに、精神的に限界を迎えていたり、辞意を伝えても聞き入れてもらえなかった場合、飛んでしまうこともあるでしょう。
しかし、飛ぶという行為は関係者やお客様に迷惑をかけるだけでなく、売掛金や借金問題がある場合には後々大きなトラブルを招く可能性もあります。できる限り穏便な手段を選び、どうしても無理なときは退職代行や弁護士など専門家の力を借りて辞めるほうが、安全かつ後腐れのない形で退職できます。自分を守るためにも、事前にしっかりと準備をしたうえでの退職が理想です。
まとめ
ホストという仕事は、外から見ると華やかに映りますが、実際には多くの苦労や悩みを伴います。「辞めたい」と感じることは決して珍しいことではなく、ホスト業界に入った多くは長く続きません。自分の心と身体、将来のビジョンを大切にして、退職すべきかを考えましょう。
「本当は続けたいけど、思ったように稼げない」「やっぱり売れっ子になりたい」という人は、お店を移籍するのも一手です。
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