どもども。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG（NEW GENERATION GROUP＝ニュージェネレーショングループ）オーナーの桑田龍征です。
今回は僕の現役ホスト時代を振り返りながら、「差別化」の大切さについて書いてみます。
「現役大学生」という異物感があったからこそ売れた
給与明細を全部数えたことがあります。
合計金額は1億150万円くらいだったと思います。
なので、僕は学生時代の2年半のホスト人生で1億円以上を稼いだことになります。
ちなみに給率（売上のなかの給料の割合）は多分45％くらいで、「そんなに低いなら自分でお店をやろう」と思ったのが大学4年生の頃でした。
最初に出したお店の広告のキャッチコピーは「日本初、現役大学生社長のホストクラブ」でした。
当時はそんな人はホスト業界にいなかったし、二足のわらじでホストをやっている人も少なかったので、僕は完全に異物感がたっぷりの存在だったと思います。
そして僕が自分でホストクラブを始めたのは、お金をもっと稼ぎたかったのもありましたが、「大学生がホストクラブ始めたらおもろくね？」という思いつきもありました。
常識破りの面白いことをやりたいと思ったんです。
そんな大学生オーナーのホストクラブは当時まったくなかったので、若者が「スゲー！」と集まってきて話題になりました。
こうした成功から僕自身が学んだことは、自分の価値を高めたり、人を集めたりするうえでは、「自分が周りからどう見えているのか」を分析するのがメチャクチャ大事だということです。
僕は、その分析をしたうえで広告を打つマーケティングが得意だと自負しています。
今も経営者なのにYouTubeにバンバン出て、恥じらいもなく女の子を口説くチャンネルに出てたりとかするのも、「その見え方が面白いと思うから」という理由があったりします。
自分が好きなことをやる。
面白くなりそうな人と一緒に何かをやる。
そのうえで、面白いことをやるからには、それがどう自分の価値や企業の価値向上につながるのかを考える……というのが僕があらゆるビジネスをするうえでの基本スタンスです。
「他のホストとは違うホスト像」を作って差別化したから売れた
ホストとして僕が大きな売上を達成できた理由は「差別化」にありました。
要するに、自分の置かれたマーケットを理解して、他と違うことをして、自分を目立たせる努力をしたわけです。
たとえば長髪のホストばかりが集まったお店に入って、自分も長髪にしている人は、メチャクチャもったいないことをしています。
みんなが長髪なら、髪を短くするだけで目立てるわけですから。
だから僕は「今のホストクラブに在籍しているホストとは違うホスト像」を作って勝負しました。
先に書いたように、大学生×ホストという僕の立場は一つ武器になりました。
「声がデカくて、よく通って、メチャクチャ話す」というのも、他のホストにはない個性でした。
あと、当時は他のホストは誰も書いていなかったブログもいち早く始めました。
最初にライブドアブログで書き始めて、その後はAmebaに移行して書き続けていましたね。
みなさんも目立ちたい、売れたいと思うなら、「他の人がやっていないこと」をして差別化しましょう。
僕はそこをシンプルに突き詰めたからこそ大学生で1億を稼げたと思っています。
「自分には当たり前のこと」が差別化できる強みのことも！
そして差別化をして、自社の優位性を作る場合は「何に対して差別化するのか」を考えましょう。
業界内で差別化をするのか、日本社会のなかで差別化するのか、従業員の満足度で差別化するのか、顧客満足度で差別化するのか……。
差別化にもいろいろな切り口があるので、その切り口を決めるのが最初のステップです。
そして、「自社のサービスを必要としてくれる人たちはどんな人か？」をしっかり想像しましょう。
自社を差別化するポイントや、他社に対して優れているポイントは、自分たちではなくサービスの利用者や、第三者が見つけてくれることが多いからです。
「自分たちの会社には差別化できる要素なんてない」と思っている経営者もいるかもしれません。
しかし、自分たちにとって当たり前なことは、実は他の人から見ると差別化に使える大きな強みだったりします。
これは個人についても同じです。
自分を差別化して売り出したい人は、自分をよく見てくれている身の回りの人の言葉も参考にしてみましょう！